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ある程度自動で移行したは良いものの、過去記事の参照・リンク先などで手作業で弄らないといけないものがやっぱりあるので、放置気味。

スマンね、更新止まってますのよ。

英語でゲーム「名探偵ピカチュウ」

A bolt of brilliance!
(ピカっとひらめいた!)


ニンテンドー3DSからこんにちは。
2016年配信の「名探偵ピカチュウ 〜新コンビ誕生〜」では日本語でしかプレイできませんでしたが、大幅なシナリオ追加が行われた2018年版の「名探偵ピカチュウ」では、音声に日本語/英語のどちらかが選べるようになり字幕も8言語対応になりました。
この2作品は1章から3章までは同じ内容なため(一応前作クリア済みの人のために4章からプレイは出来る)、せっかくだから英語の勉強がてら英語音声/英語字幕で最初からプレイし直してました。作品の間隔が2年も開いてますんで、内容も曖昧になってますしね。




というわけで名探偵ピカチュウ改め「Detective Pikachu」のプレイ開始です。英語で勉強出来るかな〜?
このゲームの一番の特徴と言いましたら、やっぱりおっさん声で喋るピカチュウでしょうね。ゲームのPVが発表された時も、このかわいくないピカチュウインパクトで心を鷲掴みされた方もいますでしょう。ええ、私の事です。
ですのでせっかく声が魅力なのに音声を変えてしまったら違和感が出てしまうのでは?と不安がよぎりますが、もともとのおっさん声で喋るピカチュウ自体が最初から違和感MAXなので、英語音声でも大して問題ではありませんでした。英語音声の方がより渋いおっさんぽくなってます。




失踪した父親を捜すため、父親の仕事仲間が所長を務める探偵事務所を訪れるティムくん。その道中で一般市民とポケモンとのトラブルに遭遇し、そこでティムくんにだけ言葉が伝わる謎のおっさんピカチュウと出合うのです。自らを名探偵と名乗るおっさんピカチュウと協力して、父親の失踪の謎とそこに隠された陰謀を追求していく事になるのでした。
ゲームは様々な謎を走り回って解決するアドベンチャー形式の内容です。事件現場に向かってそこでいろんな人物に聞き込み調査を行います。ティムくん自身は普通の青年ですが、他の探偵や警察にはないアドバンテージとして、相棒のおっさんピカチュウポケモンに対して聞き込み調査可能な事が挙げられます。事件の目撃者は誰もいないかもしれないが、目撃ポケモンなら直ぐ傍にいたりします。警察の捜査が難航しているのを尻目に、人とポケモンの2方向からの捜査でいち早く事件の真相に辿り着く事すら可能になるのです。





ポケモンも今や20年も続く息の長いコンテンツですから、昔のポケモンしか知らない私にとって見たこともないポケモンも結構います。ポケモンの生態や特性(電気タイプとか草タイプとか)も事件解決の手掛かりになったりしますので、ポケモンに慣れている人は有利に捜査を進めることが出来るでしょう。そうでない人も、説明はゲーム中でちゃんとされますので問題なく進むことが出来ます。ただし英文がちゃんと読めればだけどな。しかもポケモンの名前も英語になると全然違ってたりして、151匹分しかない私のポケモン知識がほぼゴミになりました。ちなみに画像のブニャットはPuruglyって言うらしいですよ奥さん。




英語音声を選ぶことによって登場人物の音声は英語になりますが、基本はムービー中しか喋りませんのでゲームプレイ中はテキストを読むことがほとんどになります。ムービーは結構細かく入るとはいえ、英語の勉強としては全編フルボイスだったほうがポイントは高かったですね。ただテキストの方はそこそこありますので、英文の量は読み応えは十分あります。まったく参考にならないと思いますけど、私はクリアまで4カ月かかりました。うん、放置した時間の方が多いよ。1章クリアするだけでも英語だと体力使うから休日じゃないと無理…。
音声/字幕の切り替えはタイトル画面に戻ってからじゃないと出来ませんので、勉強用としてはほとんど役に立ちません。一度設定したら根性で英文を解読するしかありません。ゲームの対象年齢は低めですが、やはりそこはネイティブな英文ですから理解が難しい表現も結構出てきて苦労はしました。というか何言ってんだ?みたいな感じで流した部分も多いです。いいんだ、雰囲気雰囲気!
例えば"You can say that again."って表現がゲーム中で出てくるんですけど、訳としては「その通りだね」ってなって、ただ単に単語だけ知ってても会話の内容が繋がらなくて「?」ってなります。この辺は地道に理解していくしかありませんね。
謎解き自体も日本語でプレイする分には簡単でも、英語でプレイすると難易度がアップしますので、ちょうど良い感じで頭を使うことが出来ます。犯人に繋がる証言はどれ?とか、犯行に使われた道具は何?みたいな問題が出てきますので、少しは英文を読まないと解決出来ませんからね。あとはムービー中の英語字幕で少し遅れる箇所がちょこっとあったので、その辺りはマイナスポイントでしょうか。まあ、そもそもムービーの再生速度でリスニングしたり英語を読んだりすること自体がハードル高いですけど。



日本語音声のピカチュウがナイス過ぎて、このままプレイしたいと思ってしまうのが悩みどころ。登場人物たちは欧米人っぽい容姿をしていますので英語音声にしても違和感はないんですよね。ピカチュウ自体は日本語だろうが英語だろうがおっさんボイスなので違和感はしっかりあります。なんだ問題ないじゃないか。
おっさんボイスのピカチュウが普通のピカチュウの振りをするシーンは、半端なくキモくて笑いました。

金色機械

金色機械 (文春文庫)


どこまでも風が吹き抜けるような茫漠たる心地よさと、薄暗くも心落ち着かせる静けさ、そして物事が過ぎ去っていく寂しさ。
1700年後半の江戸時代、親に捨てられて野盗の仲間入りをして生き延びた熊悟朗と、両親が斬捨てられたのち人格者の義父のもとで育った遥香。この二人は親子ほども年は離れていますが、遥香の殺された両親や熊悟朗が所属している野盗のならず者たちはその人生の中で度々関わり合っていて、先代より続く奇妙な因縁を持っています。様々な想いの人々が織りなすドラマを淡々と描写するこのお話は、時に心を熱くするような荒々しい場面があれど、いつだって別れの物悲しさを感じさせる作りとなっていました。
そして徳川将軍の太平の世の中、熊悟朗や遥香が関わる大勢の人の中にひときわ異彩を放つ金色の人物がひとりいます。モノノ怪や妖怪と同じ類で人知を超えた怪異をもたらし時に人々の運命を左右するそれは、月から来たという超ハイテクマシーンの通称”金色様”で、なんかイメージ的にスターウォーズC-3POが侍や浪人に交じっているような物凄い違和感を醸し出しています。なんだかワクワクしてきますね。
という感じで本日はこちら「金色機械」からお送りします。
江戸時代を舞台にしたお話に人知を超えた幽霊とか妖怪とか出てきても変じゃないんだから、人知を超えた超技術のロボットが出てきても別によくない?とばかりにお話に紛れ込む金色様が独特の味わいを生み出しているこのお話。むやみやたらに化け物とかカラクリだとか変なレッテルを張らず、そんなことは重要じゃないんだと金色様という一人の登場人物として熊悟朗や遥香の因縁に深く関わってくるのです。この余計な話に脱線しないバランス感覚、塩梅がとても上手く、非常に私好みのお話となっていて楽しかったです。
あくまでメインは人々が織りなすドラマであり、少年時代の熊悟朗が経験する盗賊としての人殺しや集落の少女との淡い思い出に心を揺り動かされたり、遥香の復讐への決意と恋模様にやきもきしたりと、人々の意思をもって生きる姿を眺めるのがこのお話の面白いところなのです。悪党の住まいから逃げ出してきた美女を匿ってそれが縁で妻にするとか、なにそのうらやまし過ぎなシチュエーションみたいな、夢のあるお話も混ぜ込んでくれているあたりがポイント高いです。しかも男の方が遠慮して美女を紳士的に扱いすぎたせいで、美女の方から焦れて襲いに行ってるよねこれ。追加点をあげましょう。
金色様はそんな人々のドラマをサポートする役目であり、めんどくさそうだったり時間がかかりそうなことを一気に推し進めてくれる舞台装置的存在です。人の噂を超高性能なマイクで集め、立ち塞がる悪党どもを打ちのめし、謎や障害物を次々と取り除いて熊悟朗や遥香のお話を前進させるのです。そんなロボットの金色様はいったいどこから来たのか、何が目的なのか、誰が作ったのか、今回は金色様のお話ではないのでそれらは重要ではないのです。
人々の出会いと別れに喜びと涙を感じるとき、気が付くとその”人々”の中にロボットの金色様が自然と含まれているような、ちょっと不思議で魅せられるお話でした。

マルドゥック・アノニマス 1・2・3

マルドゥック・アノニマス 1 (ハヤカワ文庫JA) マルドゥック・アノニマス 2 (ハヤカワ文庫JA) マルドゥック・アノニマス3 (ハヤカワ文庫JA)


マルドゥック・スクランブル(全3冊)、マルドゥック・ヴェロシティ(全3冊)に続く、シリーズ3作目の本作。
近未来の架空都市<マルドゥック・シティ>を舞台に、最先端の科学技術で嫌というほど武装強化された変態どもが起こす凶悪犯罪と、それに立ち向かうイースターオフィスの捜査官たちの日常を綴ったSFアクション小説です。日常ってのは、暗殺、脅迫、誘拐、拷問、監禁とかそんな感じのやつ。ダークですね。狂ってますね。
こちらのお話は前2作の続編となっておりますので事前に6冊ほど読んでおかないといけないという少しばかり高いハードルがありますが、それでも私はグイグイ読み進めてしまうほど、どれも続きが気になる面白さでしたね。というわけで注意する点としましては、マルドゥック・アノニマス3では全然話が終わってなくて「続く!」となっていた事でしょうか。
Σ(°д°lll)ウソー!?
過去2作品とも3冊ピッタリで終わっていたため今回も同じだと予想し、アノニマスの1巻(2016年)が発売されても「どうせ読んだら面白くて続きが気になって悶えるんでしょ!」となることが分かりきっていたためじっくり待つことはや2年。2018年の3月にとうとう待ちに待った3冊目が発売されて私の忍耐が完全勝利したかと思ったのですが、まさかの、まさかの未完結!結局のところ「続きがー続きがー」と悶えることになりましたとさ。ネタバレしないよう何の情報も仕入れていなくて、思い込みで行動したのが敗因さ。(しかし3冊目で終わりと考えていた人はいっぱいいるはず)
もう読んでしまった事はしょうがないとして、現時点の印象としてはとっても面白かったです。(悶えながら)
このマルドゥック・アノニマスの主役は、シリーズを通して重要なサブキャラだった金色ネズミのウフコックです。非常に多くの登場人物たちが関わってくるのもこのシリーズではよくあることですが、その中でも取り分けウフコックの目と思考を通して語られるお話が大部分を占められていました。一作目のマルドゥック・スクランブルで主人公だったバロットさんは健やかに社会復帰を果たし、学生生活をエンジョイしている様子が時折語られるも主軸のお話からは完全に外れていましたね。一作目も楽しんだ私としましてはバロットさんがあんまり活躍しないのが寂しくもありますが、逆に活躍するってことは凶悪犯罪にかかわることになるので平和に暮らしている証拠であると安心する思いもあります。
バロットさんが活躍した一作目は、不幸を装った事故に巻き込まれたバロットさんが最先端の科学治療で一命をとりとめ、さらにとどめを刺そうと襲ってくる最先端技術で強化されたとびっきりの変態どもと対決するお話でした。二作目は一作目でラスボスとして立ちはだかったボイルドさんの過去のお話で、仲間の超技術武装集団と敵の最先端技術の変態集団と全面対決するお話でした。三作目のお話は時系列的には最新となっておりまして、シリーズで同じみの強化改造手術を施された登場人物が何十人と登場して戦い合う、バトルロワイヤルなお話となっていました。敵でも味方でもない怪物たちもガンガン争い合って、もーめちゃくちゃです。こんな収拾のつかないようなお話で面白くなるのかと思いましたが、ここで敵側の主人公ともいうべき「ハンター」という人物が自分も含めて大量に生み出された怪物たちの作られた目的や正体不明の製作者について追い求めるよう行動し、謎を次第に解き明かしていくことによって先が気になる作りになっていました。謎を解いていくついでにハンターさんは他の強化された人間たちをボコったり懐柔したりしながら仲間を増やしていき、主人公たちの敵対勢力として強力にもなっていくので、話に引き込まれてグイグイ読み進めていると気付いたころにはすんごい悪役も完成しているって寸法です。
その凄い悪役をそばでずっと観察し報告し続けるのが、本作の主人公ウフコック。シリーズの登場人物の中でも屈指のチート能力、あらゆる武器や道具に変身して複製できる能力を使って潜入捜査を行うのです。ほぼ読者と同じような神の目線で敵情報を知りうるウフコックの様子は、もはや笑うしかないってくらいの爽快感すらあります。いいですよね、チート能力の爽快感と、それでもまだ上手の悪役の緊張感。
物語の冒頭でガス室に閉じ込められて絶望しているウフコックが描写されていましたが、実際のところガス噴霧自体は割と余裕で耐えて生活に支障がなさそうな辺りが判明したときは少し笑えました。
そして人生最高の時間と言わんばかりの楽しそうな様子がところどころ描写されていたバロットさんは、この後死ぬ前振りじゃないこれ?(作者的に)との疑惑を個人的に疑いながらも3冊目までは無事にフィニッシュ。4冊目以降で本格的に参戦の様子を見せながら、お話はまだまだ続きそうな感じで終わりました。
まだまだ途中の物語ですが、ひとまず3冊目で区切りとしては満足できる感じにはなっていますでしょうかね。何故かガス室に閉じ込められているウフコックで始まり、どういった経緯でこんなことになったのか、結局最後はどうなったのかまでを知ることが出来て終わりますので。
あとは…なんだ、年単位で待つことを覚悟すれば今できることは終わりだな!しかし二作目のヴェロシティから10年(現実の時間で)経ってるって本当ですかね。時の流れが信じらんねぇ…。

ブログ始めて10年経ったってよ


びっくりすることに、2008年の4月にこのブログを始めてから10年が過ぎたらしいです。
びっくりするくらい実生活の方は変化が無かった10年でしたが、ひとまず元気でいるから良しとしましょう。ブログの方は更新の頻度が激減して死にかけですけど。うん、生きてる。ギリ生きてる。
このブログはこれからも細々と続いていきます。

【松浦だるま】漣の糸 (累 13巻 特装版 収録作品)

累(13)特装版 (プレミアムKC イブニング)


小説単体ではないので少々変則的ですが、漫画の"累"13巻の特装版に書き下ろしの短編小説が収録されています。
「漣(さざなみ)の糸」と題された60ページほどのこちらのお話ですが、本編の漫画で言うと11巻で主人公のかさねちゃんが海辺の岸壁にやってきて、思わず飛び降りそうになった時にお母さんの最後の言葉を思い出した、その直後を描いています。漫画内でも最終章へとお話が大きく動いた重要な場面であり、なぜ絶望の中にいたかさねちゃんが思い止まりもう少し生きることを選んだのかという大きな謎を読者に伏せたまま次の場面に移るという、めっちゃ続きが気になるけど悶えながら読者は待つしかなかった印象深いシーンでもあります。
ただ漫画本編しか読んでいない人向けに誤解がないように言っておきますと、この漣の糸を読まないとお話の謎が明かされないという事は全然なく、その前の漫画内でしっかりと答えは描かれていますので変な心配は無用です。逆に本編に大きく影響するような新事実はなく、あくまで今まで出てきたお話や伏線など読者が知っている話をもう一度なぞり補完するような感じのお話でした。むしろ外伝として出ている小説の「誘 -いざな-」の続きにあたるお話のような印象を持ちましたかね。
本編の主人公かさねちゃんのお母さん、いざなさん。外伝小説で出生と住んでいた村を出た理由が描かれていましたが、その後かさねちゃんを生んでからのいざなさんのお話を知ることが出来ます。漫画本編では回想という形でいざなさんは出てきますし謎もあらかた明らかになっています。でも漫画はかさねちゃんのお話なのです。同じ場面が描かれてたとしても、小説はいざなさんのお話なのですよ。
いざなさんがかさねちゃんを生んで零日、いざなさんが母親となった戸惑いと恐怖を綴っていく場面からメインのお話は始まります。(崖の上のかさねちゃんについては凄く短いので割愛!)
漫画ではいざなさんは娘のかさねちゃんをとっても愛しているような印象を受けましたが、小説では娘のことを心の中で「このひと」と他人のような呼び方をしていた事に少々驚きました。しかしそれは特別変な事とは感じさせず、劣等感や羨望、諦観、憎悪、とにかくいろんな激しい感情を心の内側に押さえ込んで舞台でも実生活でも区別なく演技をし続けると言いう狂気じみた生き方を生々しく描写していきます。いやほんとやばい。(語彙力低下中)
ただこのお話がどんなに陰鬱としていても心に響く余韻があるのは、いざなさんは娘のことを本当に愛していたと力強く示してくれたからではなかろうかと思っています。娘から母親への恋しさは漫画で描かれていますが、母親から娘へも深い想いを抱いていたという事が小説によって描かれ、繋がりました。
漫画ももうすぐ最終回。この小説を読むと母親と同じ足跡をたどってきたかさねちゃんが、お母さんの足跡のその先へ本当の自分で飛び出していくような、そんな未来を予感させます。もがき苦しみながらも一生懸命前に進むその姿が、私はとっても好きですし美しく思うのです。

小説の話題ではないんですが、好きな作家さんの向山貴彦さんが今月亡くなられたとのお知らせが、スタジオ・エトセトラのHPでありました。
まだまだお話の途中である ほたるの群れが最後に更新されてからもう4年近く。次なる波乱が待ち受けているだろう二学期を目前にして永児くんの物語は夏休みのままで止まっていましたが、これからもずっとそのまま続く事になったわけだなぁと静かな思い浸っております。
正直、ほたるの群れの続きが難しくなったことは残念ですが、それ以上に大好きな作品の作者さんがいなくなってしまった事がとてもとても寂しいです。
作者さんの作品の中でも童話物語が特に好きなんですよね。この素敵な作品に出会えたのは本当に大切な思い出です。