な行のひと

【仁木英之】僕僕先生 零

まさか僕僕先生の外伝シリーズとして新たに立ち上げですかこれは、と若干戸惑う不思議な一冊。 タイトルにある僕僕先生「零」の名の通り、主人公をやってる美少女仙人の僕僕先生のルーツを描いた本となっています。しかもめっちゃ中途半端に終わる。続巻前提…

【仁木英之】鋼の魂 僕僕先生

美少女仙人とニート青年の羨ましくてけしからん諸国漫遊を描いたシリーズ何作目かようわからんやつ。あ、6作目ですか。 ( ゚Д゚) まぁなんていうの?いつもどーりさ! まるで実家に帰ってきたかのような安心感。ページを捲れば1作目の頃と変わらぬ二人がお出迎…

【仁木英之】先生の隠しごと 僕僕先生

この僕僕先生シリーズの第一作目は日本ファンタジーノベル大賞を受賞していましたが、昨年の12月でその賞も終わっちゃったそうです。僕僕先生もそうですが、いろいろ好きな小説によく出会える賞でしたから寂しいですね。なんだか休止の理由の一つが"一定の役…

【中田永一】吉祥寺の朝日奈くん

好きな本 ぼしゅう12月のコメントより。 >恋愛小説ですが特に甘いわけではなく、また、ミステリーとも読める面白さがあります。5つのお話が収められている短編集で、どのお話もさくっと読みやすく、それでいて個性的で心に残ります。ユーモアのある、ほっ…

【七河迦南】七つの海を照らす星 (2日目)

のんびり読んで、七つの海を照らす星も終了です。 訳があって家族では暮らせない子供たちが集まる児童養護施設、七海学園で語られる七つの不思議をモチーフにしたミステリー作品。ミステリー作品だからか、お話の情景や状況は徹底的に登場人物の長いセリフで…

【七河迦南】七つの海を照らす星 (1日目)

本日の適当セレクション。 児童養護施設の子供たちが遭遇する過去と現在を繋ぐ不可思議な六つの謎、との内容説明がありました。子供が主人公のファンタジックなお話なのかしら?あら、それってステキじゃない? そんな感じで適当に本屋さんから見つけてきま…

【西加奈子】炎上する君

お笑いコンビ ピースの又吉さんの一言推薦が帯に付いていた。 芸人の又吉さんが読書通なのは僕も聞いたことがあって、紹介しているおすすめの本のリストなんかを見ると初めて見る本がいっぱい紹介されていて うひょーすげーなーと唸る。自称読書通から尊敬を…

【仁木英之】さびしい女神 僕僕先生

少し疲れてきたときにニート生活を羨ましく思う事がありますが、そんな生活はろくでもないものに決まってると、ちょっと考えれば気の迷いだなんてすぐわかる儚い妄想。でもこのお話のニート生活なら大歓迎。親の金で自分くらいは死ぬまで働かなくても良い程…

【中村弦】天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語 (3日目)

( ゚Д゚) ほ、ほぎゃーす。別に最後だからって何かあるってわけじゃなかったー! わからないものはわからないまま。少し不思議な笠井さんの生態は謎なまま終わってしまいました。この終わり方なら6章あるお話のどれで終わっても同じじゃないかなと感じる捉えど…

【中村弦】天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語 (2日目)

この本の副題は「ある建築家をめぐる物語」となっていますが、なるほどまったくその通りのお話が続いています。 その建築家とは冒頭で赤ん坊で登場した笠井泉二という人物で確定ですが、彼が語り手としてお話を進めた事は今のところまだです。普通に喋ったり…

【中村弦】天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語 (1日目)

はて、なんでしょうこれ。 個人的に好きな文学賞「日本ファンタジーノベル大賞」の大賞を受賞した作品ということで手に取ってみましたが、見た目やあらすじからはこれが面白いのかつまらないのかさっぱり想像できませんでした。 「ある建築家をめぐる物語」…

【仁木英之】胡蝶の失くし物 僕僕先生

裕福な親の下で気ままなニート生活を送っていた青年が、ある日業を煮やした父親に叩き出され、見かけは美少女で自分の事をボクと呼ぶボクっ娘仙人さまと一緒に、様々な教えを授かりながら諸国漫遊の旅をするという中華ファンタジーなお話です。 うらやましい…

【中島京子】FUTON (2日目)

FUTONの中の「蒲団」は田山花袋のオリジナルではなくて、作者が手を加えたリメイク作品「蒲団の打ち直し」だったらしい。もう憶測だけでは何も判断できんね。オリジナルを読んだことのない自分の限界だ。 そして静かに読み終わり。淡々と交差する人間模様を…

【中島京子】FUTON (1日目)

作者の事は少し前に本を一冊読んだことがある程度に知っているだけ。 なんか最近本屋で目立つように並べられてるなーとは思っていたんですが、今年の直木賞に選ばれたからだったのですね。なんだよ近くの本屋、以前俺がこの作者の著作を探した時は申し訳程度…

【仁木英之】薄妃の恋 僕僕先生(2日目)

僕僕先生の旅は長期シリーズ化へ。全体で一つの纏まったお話であった第一作と違い、連作短編となったこちらの第二作目にははっきりとした終わりを示すお話は無く、これからも僕僕先生と王弁の旅が続いていく事を描いています。まあ実際、単行本で既に2冊ほど…

【仁木英之】薄妃の恋 僕僕先生(1日目)

あのあざとい仙人だ…!あざとい仙人の僕僕先生が帰ってきたぞ! 姓は僕、名も僕、そして自分の事をボクと呼ぶボクっ娘仙人「僕僕」。 新潮文庫というレーベルから出版されながら、ヒロインのあざとさは萌えの極地であるライトノベル界でも猛威を奮える力を持…

【長嶋有】エロマンガ島の三人

タイトルがちょっと買い辛かった。 まあ「もて?もて!」とか「未確認飛行おっぱい」とかいうタイトルの本を普段から買ってしまっている身としましては、今さら何を恥じようが手遅れであるとは思います。確かにネタのつもりで買ったならいいさ!でもさ、これ…

【中町信】模倣の殺意 (2日目)

驚きだとか傑作だとか、とにかくトリックがスゲースゲーと裏表紙の推薦文に書いてあったあと、巻末の解説文で「このトリック、この本が初出なんだよ!」と明かされる衝撃。 ( ゚д゚) そんなのありですか…まあ、そもそも何を推理するのか理解してなかったんだけ…

【中町信】模倣の殺意 (1日目)

一人の男が自宅で死んだそうです。死因は青酸カリによる中毒死。 ( ゚Д゚) そして現場は密・室! ガッチガチのミステリー、キタコレ!本当に密室なら自殺に違い無いのですが、ミステリー小説にはトリックが付き物ですからね。久々のミステリーか、フフフ…腕が…

【奈良美那】埋もれる

『韓国人との恋愛を描いた官能ラブストーリー』 第3回日本ラブストーリー大賞大賞受賞作だい! 日本ラブストーリー大賞と言えば、第1回大賞受賞の「カフーを待ちわびて」がなかなかおもしろくて第2回大賞受賞の「守護天使」が気持ち良いくらいの真っ向勝…

【夏目漱石】こゝろ (3日目)

(゚Д゚;) け、Kが自殺!? しかし、そういえばそういう話だと前に(略 そんな感じでこころを読み終わり。なんとも言葉にし辛い気持ちに満たされながら、おもしろかった余韻に浸っております。先生の生死は結局ぼかされて終わっていたんだね。しかし先生の遺書…

【夏目漱石】こゝろ (2日目)

(゚Д゚;) せ、先生が自殺!? しかし、そういえばそういう話だと前に習ったなと読んだ後に思い出しました。出来れば知らずに読みたかったものです。 すごく面白いのに勉強やら教養やらであらすじをサラッと見て知ってしまうのはもったいないね。要約くらいで…

【夏目漱石】こゝろ (1日目)

「人間失格」で検索すると一緒に出てくる事が多い「こころ」。Wikipedia曰くこの二つは累計発行部数を争う超人気作だそうな。その二つを揃い読み。なんという贅沢。ウヒャヒャヒャ。 ちなみに今度のやつも角川文庫版。まだ全部読んでいないので明言されてい…

【仁木英之】僕僕先生 (2日目)

( ゚Д゚) と、とんでもねぇファンタジーだ 正直言って一分の隙もなくうらやましい、これに尽きるのである。 親の財産で死ぬまでニートで暮らせる生活 (うらやましー!) でもニートしててもしょうがないから、仙人といっしょに摩訶不思議な諸国漫遊へ (うら…

【仁木英之】僕僕先生 (1日目)

裕福な家庭の下でニートな暮らしをしていた青年に、ある日危機感を覚えた親父は仙人に会わせる事を思いつく。 姓は僕、名も僕、そして一人称がボクの仙人「僕僕」、扶養者の命令にしぶしぶ従った青年が出会った仙人は年は十代半ばごろの美少女の姿をしていた…

【新津きよみ】星の見える家 (2日目)

寒っ!引き籠りに雨は関係ないけど、寒さは身に応えるわぁ。布団干したかった…。 あ、昨日の続きね。 「五年日記」 人生についてちょっとセンチメンタルになったとき、思い付いたのが日記を書くことだった。そんな感じの涙腺に来そうな話。 そう思ったんだけ…

【新津きよみ】星の見える家 (1日目)

世の中真っ暗だよ母さん。もうどうしたらいいか…あ、来週バイオ5が発売される…。 よし、これでもうしばらくは戦える! うん、今日のとは全然関係ない話なんだ。これ短編集ね。 「危険なペア」 大変だ!ここはマンションじゃないか!気を付けろ、近隣住民は…

【中島京子】さようなら、コタツ (2日目)

初っ端からインパクトある部屋にぶち当たって、実に幸先よいスタートとなりました今回のお宅訪問。昨日は長々と書きましたが、この本の中には全部で7つの部屋があります。ですので昨日のようにじっくりご紹介するとめっちゃ長くなるので、今日はサクッとお…

【中島京子】さようなら、コタツ (1日目)

部屋の数だけ人生はある。人生の数だけ物語はある。 様々な部屋に住む様々な人々にスポットを当てた短編集だそうです。 というわけで、これからいろんな人のお部屋にお邪魔していきます。いやー、他人の部屋を覗くのは、下世話ですけど楽しいんですよねー。…

【楡周平】フェイク (4日目)

決戦じゃーと始まりました最終章、犯罪展開なのに全然暗さがありませんね。ついでに緊張感もあまり無(略)。それもこれも脅される側の企業が情けなさ過ぎる!確かにあの恐喝は恐ろしいから用件を飲むところまでは許しましょう!でも再発防止策を少しは施し…