さ行のひと

【c71】お母さんは町にちんこを狩りに行きました 不思議なお母さん

先月8月の頭から始まった電子書籍読み放題サービス"kindle unlimited"を、さっそく私もあれこれお試ししています。 現状和書だけでも十数万冊の書籍が月額定額で利用できるとの宣伝ですが、ラインナップはまるで電子書籍サービスが始まったばかりの頃を思い…

【サルバドール・プラセンシア】紙の民

好きな本 ぼしゅうのコメントより。 >こちらはマジックリアリズムのジャンルで、「百年の孤独」のように現実と非現実が混在する世界観と、想いがすれ違う人々の切なさ、本文のレイアウトや演出も奇抜で視覚的にも楽しめました。ただ、アマゾンではかなり高…

【柴村 仁】プシュケの涙

好きな本 ぼしゅう12月のコメントより。 >切なさの残る、青春ライトノベル→「プシュケの涙」柴村仁著。ジャンルはミステリーです。青春のみずみずしさやきらめきが感じられます。少女はなぜ自殺したのか、その真相が明かされた時、なんとも言えない気持ちに…

【妹尾ふゆ子】翼の帰る処 (上)(下)

好きな本 ぼしゅう6月のコメントより。 >お勧めその2:妹尾ゆふ子著「翼の帰る処」ファンタジーです。主人公のヤエトが本当に良い味していて、若くて有能な史官なのに出世欲皆無、願望は「隠居したい」。にも関わらずあれよあれよという間に周囲に頼られて…

【清水義範】愛と日本語の惑乱

コピーライターの主人公さんが日本語の用法、誤用、次々生まれる新語などに惑わされながらも業界で奮闘していく姿を描いたちょっと変わったお話です。小説の形を借りた、エッセイのようなノンフィクションの新書のようなようわからんナニかになっています。 …

【白河三兎】プールの底に眠る

本日の適当セレクション。なんとなく目に入りました。あらやだ奥さん、2009年のメフィスト賞受賞作品ですってよ。 ミステリーっぽい作品が多いけど、別にそういう賞というわけでもないバラエティ色溢れるメフィスト賞。個人的には好きな賞です。そんな感じで…

【重松清】十字架

好きな本ぼしゅう 4月のコメントより。 >重松さんの「十字架」は老若男女問わず、1度は読んでもらいたいと感じた本です。 重松清さんかぁ。このブログに登場しないくらい以前に読んだぶりの再会ですなぁと、一人感傷に浸る。流星ワゴンとか読みましたが、…

【斉藤洋】ドローセルマイアーの人形劇場

好きな本ぼしゅう 3月のコメントより、Nさんのいっぱい紹介その3です。「ルドルフとイッパイアッテナ」とおんなじ作者さん。 ルドルフとイッパイアッテナはだいぶ小さな子供向けにひらがないっぱいの文章でしたが、こちらはそんな縛りもなく大きなお友達(…

【斉藤洋】ルドルフとイッパイアッテナ

好きな本ぼしゅう 3月のコメントより、Nさんのいっぱい紹介その2です。 ルドルフとイッパイアッテナ…、むぅ…その名前、遠い昔に聞いたことがある…。そんな感じで幼少の頃の記憶を呼び起こす、なんだか懐かしいようなそうじゃないような本ですね。それもその…

【沢村凛】ヤンのいた島

本日の適当チョイス。表紙に惹かれたか、新刊宣伝の帯に惹かれたか、きっかけは忘れましたが手に取ったら日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞と書かれていたのが決め手です。受賞年度は1998年ですか、結構古いのね。 そんな感じで今回は「ヤンのいた島…

【ジーン・アウル】ケーブ・ベアの一族 下(3日目)

ケーブ・ベアの一族の下巻も読み終わる。そしてエイラの冒険も終わる。いや、終わらない。全然終わらない。むしろエイラの冒険はこれからだ!という感じで取り敢えず終わる。全6部構想の決意がありありと感じられます。 どうもこんばんは。エイラ−地上の旅人…

【ジーン・アウル】ケーブ・ベアの一族 上(2日目)

ケーブ・ベアの一族の続きです。より深くお話の中へと入っていきます。 3万5千年前のネアンデルタール人が現代人とは全く異質な生き物であると思ってはいませんが、火を使い始め石を砕いていた頃の人類がどれほど文明的なのだろうかと訝る気持ちはどうしても…

【ジーン・アウル】ケーブ・ベアの一族 上(1日目)

好きな本ぼしゅう 10月のコメントより >それで、おすすめ本ですが、シーン・アウル のエイラシリーズはいかがでしょうか。 異色の、石器時代の少女が主人公です。巻数も結構あるので、読み応えもバッチリでしたよ! おすすめ貰いました。イヤッホィ! というわけ…

庵堂三兄弟の聖職 (2日目)

これは一体どの話が主軸になるのだと悩む、末広がりっぽい印象のある構成となっておりました。遺体を工芸品に加工するアブナイ雰囲気の作業風景がメインなのか、そんなアングラなお仕事を頼む依頼人とのドラマがメインなのか、それとも死んだ父親とヤクザの…

【真藤順丈】庵堂三兄弟の聖職 (1日目)

この作者さんは少し前に新人賞を4つほど取って話題になってましたね。なんか無差別っぽくいろんなところに送りまくった結果みたいですが、その受賞した賞の一つには電撃小説大賞があってとっても浮いてました。ちなみに他の賞は何かというと「ダ・ヴィンチ文…

【桜庭一樹】私の男 (3日目)

早い!手を出すの早いよ! 取り敢えず今日で「私の男」も読み終わり。もうね、いろんな意味で救いがないお話でしたね。いくら過去に遡ろうともぶれないこの親子の関係が凄いです。救いがないというより救いようがないという爛れた関係。どうしようもないのね…

【桜庭一樹】私の男 (2日目)

駄目男よ!駄目男のお話よこれ! まあ単行本版の表紙は裸で抱き合う男女のシルエットでしたからね。爽やか好青年が主役を張るとは思っちゃいなかったさ。 ども、コンバンハ。昨日に引き続き桜庭一樹さんの「私の男」よりお送りしております。 物語の始まりは…

【桜庭一樹】私の男 (1日目)

ライトノベル出身という触れ込みで桜庭一樹さんが直木賞を受賞して話題になったのも今はちょっと昔。 私の知る限りではあれからライトノベル作家が一気に世間に広まるような出来事も起きず、未だに本屋のライトノベルの棚は一般文芸の棚から隔離されて配置さ…

【雀野日名子】チャリオ (2日目)

チャリ男じゃなくて、チャリオというブランド名の自転車でした。どうも、コンバンハ。 さて、読み終わりましたがこれまた何とも奇妙なお話でございました。基本的には、恐怖の無人自転車が行方不明の少年に関わりのあった人間を襲いまくってました。静かに淡…

【雀野日名子】チャリオ (1日目)

書店で雀野日名子の名前を見掛ける。これは…憶えていますぞ。逃げ出した食用ぶたさんが、ぷぎぃぷぎぃ鳴きながらその辺をうろつくだけなのに、なんとも切ない気持にさせられた「トンコ」を書いた人じゃないか。あれは実に奇妙なお話だった…。ここ数日に摂取…

【瀬尾まいこ】強運の持ち主 (2日目)

帰り際に同僚と出会ったので、軽く寄り道につきあう。部屋の食料が尽きているのでスーパーに寄っていきたかったが、少しくらい別にいいだろう。適当に食べ物屋を眺めつつ、朝青龍の体格をした同僚とぶらり二人道。「あ、ペットショップ寄っていかねぇか。…い…

【瀬尾まいこ】強運の持ち主 (1日目)

本を読む気力がまだイマイチだけど、電車の中で音楽を聞いて過ごすより幾分マシかなという感じで一冊お供に連れていくことにする。今日も午後から雨が降るらしい。ジメジメした空気の中、大学時代から使用しているブックカバーをつけた本を取り出しいつもの…

【西条奈加】金春屋ゴメス (3日目)

(´ー`) ( ゚ー゚ ) ん? お、おう!終わりましたぜ! 終わりましたけどすんなりし過ぎてボケっとしてた! ここが裏金春だったら張り手の一発でもとんでくる所ですが、いつまで待っても来ないから目を覚ますのに時間がかかっちゃった。 いやー凝りに凝った江戸…

【西条奈加】金春屋ゴメス (2日目)

時は近未来の日本。 科学がさらに発達した時代に人々は更なる新天地を求めた。 ある者は「最新設備の安心快適空間」が売り文句の月へ、ある者は絶賛鎖国中の江戸へ。 Σ(゜ロ゜ノ)ノ 日本国土の中に存在する独立国家、江戸国!? レトロとか懐古主義ってレベ…

【西条奈加】金春屋ゴメス (1日目)

日本ファンタジーノベル大賞みぃーつけたー! 自分好みの本を見つけるためには、お気に入りの文学賞を見つけるのも一つの方法。受賞作ばっかりだなんてミーハーね、なんて軽くWikipediaで見てみると出るわ出るわ文学賞の数々。あまりの多さに眺めるだけで気…

【雀野日名子】トンコ (2日目)

ハイ、コンバンハ。 ではさっそく残り一ついきまショウ。 『黙契』 一年半ぶりに再会した絢子は、骨壷に入っていた。突然の訃報の知らせに、身辺整理をしながら妹の自殺について考える兄。同時上映、発見される前の遺体から実況中継。 この遺体、発見される…

【雀野日名子】トンコ (1日目)

精一杯おどろおどろしい雰囲気を出そうとしてますが、ぶたさんの絵とタイトルが可愛過ぎるぞ! そんなギャップの角川ホラー文庫の本。最近肌寒くなってきましたが、冬は冬で静けさを確保しやすいのでホラーを読むのに向いてると思ってます。ちなみに夏は暑い…

【島本理生】ナラタージュ (3日目)

:y=-(*´ー`) :y=-(*´ー`)・∵;; ターン そもそも恋する女性の気持ちなんて、深い所なんか全然分かりゃしないんですよ。男の子だもん。 じゃあどうやってこの本を読んでたかというと、男どもを通して彼女たちを見てました。そしてその男どもが軒並み酷い。 …

ナラタージュ (2日目)

<小説> 葉山先生「僕が一緒に死んでくれと言ったら」 泉 「一緒に死にます」 <現実> 上司A「これ期限までに組み立てといて。大丈夫、俺も分かんない」 上司B「これ、この日までで出来るか?よろしく」 私 「ハイ」(人間なんて所詮一人、死ぬ時も一人、…

【島本理生】ナラタージュ (1日目)

――大学二年生の春、母校の演劇顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかって来た。 教師と教え子ですか…こいつは敵だ! そんな感じでコンバンワ。ただ今連続で恋愛小説に突入しているのであります。 私は最近仕事が忙しいのであります。でも小説の登…