池上永一

海神の島

4日も休日が繋がっていたので電車を使って何となく海を見に行き、家に帰ってきても小説の中で海のお宝を探すロマンに耽る。現実の世界で見れた見渡す限りの広い海岸線も良かったけれど、普通じゃ絶対に見に行けない深海数百メートルに沈む何十年も昔の難破船…

ヒストリア

池上永一さんの4年ぶりの新刊は、表紙にチェ・ゲバラ、テーマに戦争を持ってきて、作者さんが大好きな私でも思わず「うわぁ、買いづらい」と思うほど重苦しそうな雰囲気が漂っております。まさか池上永一さんがチェ・ゲバラという実在の人物焦点を当てて、史…

黙示録

池上永一さんが再び描く琉球王朝の物語。他に琉球王朝を描いた作品に「テンペスト」と「トロイメライ」がありますが、迫力の633ページという大ボリュームで数年ぶりに作者さんが帰ってこられました。まことに嬉しい限りでございます。 このブログ開設以前と…

トロイメライ 唄う都は雨のち晴れ

19世紀の琉球王朝(現沖縄)の最後の繁栄をめっちゃ面白可笑しくして描いた「テンペスト」、と舞台を同じにする外伝的作品「トロイメライ」の続編です。ここ大事! 後ろに「トロイメライ2」とか数字を付けてないから分かりにくいね。 本日はトロイメライの…

池上永一作品に出てくる北崎倫子のまとめ

沖縄の風土とファンタジーを融合させた、マジックリアリズム的独特の作風が魅力的な作家、池上永一さん。 1994年のデビュー作「バガージマヌパナス」から始まり2011年の「統ばる島」以降でも、多種多様な活気あふれる登場人物たちが底抜けに明るい沖縄の空気…

統ばる島

2ヵ月前に発売されているの知らなかった…。まあ定期的に「池上永一」で検索するしか私は新しい情報を得る術を知らないから仕方ないね。 というわけでこんばんは。本日は私の最もお気に入りの作家さんである池上永一氏の新刊よりお送りいたします。今日は良い…

トロイメライ (2日目)

19世紀のまだ沖縄が琉球王国だった頃の那覇で、当時のおまわりさん見習いになったばかりの青年が庶民の間で奮闘する連作短編集でございました。 そして中身を読んで驚く。な、なんて丁寧で綺麗に整えられた作品に仕上げてきたんでしょうか…!? 当時の琉球の…

トロイメライ (1日目)

( ゚Д゚) やっと入手できたぁぁぞおおお!!すみません…好きなんです、この作者さん。舞台は琉球王朝末期の頃の那覇のようですね。池上永一氏と沖縄はもう鉄板の組み合わせです。たまらんね! それではワタクシ、これより暫くこの琉球物語を大いに楽しんでくる…

王様は島にひとり

私のNO.1お気に入り作家(以下略 えー、毎度毎度同じ事を繰り返すのもアレなんで適当に省略しつつ、久々の池上永一氏に気分はルンルンな私でございます。最後に新作が出たのはもう一昨年の8月の事になるのですね。その後はシャングリラがアニメ化されるも出…

シャングリ・ラ 下

「この作品の長所でもあり欠点でもある所は、すべてにわたって過剰であるということだ。(中略)―― ――こうした過剰さをオタク的に喜ぶ読者も数多いようだが、それでも彼らがこの本を「人には薦められない」と言っているのは興味深いところだ。」 (筒井康隆…

シャングリ・ラ 上

シャングリ・ラ 文庫化しました。( ゚д゚) よしきたぁぁぁぁ!!2009年にアニメ化も決定しているという、池上永一氏の長編大作「シャングリ・ラ」が上下巻に分冊されて文庫化しました。うん、さっそく読んでるところさ。 ただいま上巻を読み終わったところ…

テンペスト下 花風の巻

素晴らしい物語でございました… 公式。読み終わった後HP見たら微妙なネタばれいっぱいでした。人物相関図が特に注意ですかね。さて、今回は池上永一氏の「テンペスト」。休日二日丸々潰して見事上下巻走り切ることができました! もうね、もうね、(*´∀`)最…

テンペスト上 若夏の巻

テンペスト (公式) 私のお気に入りNO.1の作家、池上永一氏の最新作がついに来ました! 舞台は19世紀末期の沖縄、鎖国中の日本が次第に開国へ追い込まれている頃に、日本と諸外国との板挟みでてんやわんやの琉球王朝が舞台です。 「オレ、歴史は苦手なんだ…