テンペスト下 花風の巻

テンペスト 下 花風の巻
素晴らしい物語でございました…
公式。読み終わった後HP見たら微妙なネタばれいっぱいでした。人物相関図が特に注意ですかね。

さて、今回は池上永一氏の「テンペスト」。休日二日丸々潰して見事上下巻走り切ることができました!
もうね、もうね、(*´∀`)最高
輝く時も堕ちる時も常に全力で突っ走り続ける物語はホントにジェットコースター。登場人物全てがブレーキ無しのフルスロットルチキンレース状態、頂点を目指して流星のように散っていく者あり、彗星の如く復活する者ありであり得ないほどの勢いにあふれてます。キタね。キましたね。池上氏の本気が!
19世紀末期を舞台に、琉球最高の頭脳集団が挑む「失敗→即王国滅亡」の超崖っぷち外交の数々。その嵐のような流れの中心でなお驀進する少女の姿に魅せられない訳が無い!その圧倒的パワフルさは、池上作品の中でも強烈なフジオバァ(生命力がもはや妖怪)やサマンサ博士(超が付く変態)に匹敵するほどです。しかもこの二人と違って品行方正という奇跡の存在。人間辞めないでそこまで到達したことに感動です。
喜びも悲しみも怒りも笑いも中途半端な物は何一つありません!
登場人物と一緒に私も全力で駆け抜けました。面白かった!!


このブログは私が本を楽しんでいる様子を書き綴るのが目的のため、あまりお勧めとかはしてなかったんですけど
池上永一氏だけは別。全力でプッシュします。オススメ。