ら行のひと

【リリー・フランキー】東京タワー オカンとボクと、時々、オトン (3日目)

もう最後の方はくどくなってきてんだばかやろーめ。オカンの病気が分かって辛気臭くなってから、闘病生活も終わってお話が締められるまでが百数十ページもあるんだこのやろーめ。 病院でベッドに寝たきりになっているオカンの姿を見るのはとても居た堪れませ…

【リリー・フランキー】東京タワー オカンとボクと、時々、オトン (2日目)

この「東京タワー」、作者であるリリー・フランキー氏の実体験に基づいたお話らしい。 結構始めの方から固有名詞やら少年時代のエピソードやらが自叙伝かのように淡々と語られていくので、フィクションだと言われた方が多分信じられないと思います。このお話…

【リリー・フランキー】東京タワー オカンとボクと、時々、オトン (1日目)

遅ぇー!文庫化超遅ぇー!誰も知らないマイナーな作品どころか、むしろ知らない人の方が少ないんじゃないかっていうくらいかつて世間で話題になった「東京タワー」が、5年の歳月をかけてようやく文庫化してくれました。人気があるのに何故こんなにゆっくりと…

【連城三紀彦】黄昏のベルリン (3日目)

黄昏のベルリン終ー了ー。 内容を大まかに言うと日本で平穏に生きてたオジサンが、あるきっかけから自分の出生を知までの話です。行くぜヨーロッパ! そんな話でよく400ページも引っ張ったもんですよ。その分辿り着いた真相は実にセンセーショナル、こんなこ…

【連城三紀彦】黄昏のベルリン (2日目)

昨日の年号語呂合わせの続きですけど、もう一つ記憶に残っているものがあるんです。 それは「一人ハワイで…」という史実と全く関係ない語呂合わせで、やっぱり何の出来事かは思いだせないんですよね。 このテキストには語呂合わせと共に、関係するイラストも…

【連城三紀彦】黄昏のベルリン (1日目)

連城三紀彦氏の初期作品はきっとバリバリに技巧を凝らした仕上がりになってるに違いないという偏見。 週の半ばからコンバンハ。今日から3日間ほどこの本を読んでいきますよ。字がぎっしり詰まっているので1日位余分に時間がかかりそうですけど。 これナチ…

【連城三紀彦】白光 (2日目)

昨日は誰かが嘘を吐いていると書きましたが、今日は皆限りなく本当の事を言っていると信用して進めたいと思います。 聡子も、幸子も、武彦も、立介も、桂造も、昭世も みんなみんな親なんか辞めちまえ! 家族全員が暗い影と哀しみを持ち、後悔と現実の間で彷…

【連城三紀彦】白光 (1日目)

『ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。(中略) 連城ミステリーの最高傑作がここに。』(文庫裏のあらすじより) 書店で手に取ったとき、目についたのは紹介文に躍る最高傑作の文字。 私が連城三紀彦と言えば…