【仁木英之】薄妃の恋 僕僕先生(1日目)

薄妃の恋―僕僕先生 (新潮文庫)


あのあざとい仙人だ…!あざとい仙人の僕僕先生が帰ってきたぞ!
姓は僕、名も僕、そして自分の事をボクと呼ぶボクっ娘仙人「僕僕」。
新潮文庫というレーベルから出版されながら、ヒロインのあざとさは萌えの極地であるライトノベル界でも猛威を奮える力を持っています。舞台は唐時代の中国。親の金で死ぬまでニート生活ができるぐうたら青年が、ある日痺れを切らした父親に仙人様の元で更生するよう命ぜられたそうな。地元の黄土山に近年住まわれたというその仙人様。はてさてどれほど奇怪な人物が出てくるかと身構えながらその青年が訪ねてみると、そこには十代半ばごろの少女の姿をしたちょっと悪戯好きな仙人様がいたそうな。
( ゚Д゚)  あざとーす!!(あざとい&ありがたいの意)
しかもそんな姿をしていながら仙人として青年の指南をしてくれるという。まさに先生と生徒の関係。会社なら上司と部下。そんなボクっ娘上司がいたら会社に行くのが楽しくなるどころかむしろ住むね!
そしてこのボクっ娘先生がニート青年に何をしたかというと、諸国漫遊の二人旅に連れだしたのです。可愛い女の子とのんびり旅行ですよ!そんなニート治療がどこにある。それに叩き出した父親は息子が仙人様に弟子入りできたと大喜び。この一部の隙もなく好都合なシチュエーションこそ僕僕先生の世界なのです。ちくしょう、ムッツリ妄想ばっかりしている青年に天罰が下ればいいのに!
前作はラストで一気に5年経ちましたけど、今回はその直後からスタートだ!