HEART of a SAMURAI (94日目くらい)

Heart of a Samurai



ヒェー。終わった終わった。
幕末から明治にかけて活躍したジョン万次郎の半生を描いた「ハート オブ ア サムライ」を若干読み飛ばしまくって無理やり気味に読み終わる。終了まで100日近くかかってるじゃないか…
こちらの本はアメリカ人作家さんが実在した日本人について執筆した、若干フィクションの入ったほぼノンフィクションの児童書です。14歳の時、漁に出たまま嵐に遭遇し遭難。無人島の鳥島に漂着後、アメリカの捕鯨船に救助されそのままアメリカに渡ったジョン万次郎の冒険が綴られます。外国人の目から描かれる日本人像がちょっと新鮮です。
児童書ながら、見慣れない単語がいっぱい出てきてホントに大変。クジラの潮吹きを意味するspoutとか船底を意味するhullとか、専門用語ワッカリマセーン。覚えなきゃいけない単語は果てしない…。
ジョン万次郎の生涯について書かれているかと思っていましたが、主に遭難してから紆余曲折後に再び日本に戻るまでがメインで書かれていました。ですので日本に戻ってからの活躍はほぼあらすじ程度でサラリと流される程度です。アメリカに渡った万次郎が慣れない異国文化に戸惑い、気の合う友人たちと出会い、おまけにアメリカ人少女にちょこっと恋までしちゃうアメリカメインのお話。アメリカ人少女に恋をする場面なんか創作だろ!と思うものの、差別や偏見が多い世の中で受け入れられる姿を見ると、心に来るものがありますね。
人々の優しさに支えられた部分は多くても、たった一人でアメリカで生き抜いていくって、やっぱりすげーや!そんなお話。体当たりで英語を覚えた万次郎とは対照的に、お家に引きこもって細々と英語を学んでいる私です。いい時代になったものだ。
いやぁ、でも外に出て行く勇気を持っている人って、憧れますね!