THE THING ABOUT LUCK (14日目くらい)

The Thing About Luck (English Edition)


ほどよく読み終わりました「ザ シング アバウト ラック」。平日にも読む時間が取れましたから、2週間程度で済んでよかったです。内容が理解できたかは除く。
さて、だいたいのお話の内容は前回の日記に書いた通りです。一年の暮らしを左右する大事な麦の収穫時期に、親戚の健康トラブルで両親の日本行きが決定します。代わりに日本人のJiichan(じいちゃん)とObaachan(おばあちゃん)がアメリカにやってきて、一家の危機へ立ち向かうことになりました。孫にあたる姉のサマー、弟のジャズの合わせて4人でこのツイてない状況を乗り越えられるのか。幸せってなんだっけ?と姉のサマーの視線から描かれる、少女の葛藤と成長のお話です。
なかなか難しいお話でして、超広大な麦畑の刈取りのために雇われた多くの農夫の一員として働くじいちゃんとおばあちゃんは、話が進むにつれて心身ともに疲労でボロボロになっていきます。12歳とまだ重機を運転するには子供なサマーが出来ることは少なく、疲れた祖父母を前に焦燥感だけが積もるばかりなのです。この状況の中でサマーは自分の意義を見出し、本当の幸せというものを理解するのですが…そこを読み解くには私の国語力(この場合は英語力かな?)微妙に足りてませんでした!巻末にディスカッションという題目でこの物語に関する質問が載っているのですが、「サマーは物語のオープニングで"Kouun(幸運)"をどのような意味で言っていますか?」とか「物語の最後でサマーはどのような成長をしましたか?本文中の文章を用いてあなたの回答を補足してください」とか、中学校の国語の問題で出てきそうな質問がされているんですよ。お子さんの読解力を養うトレーニングを入れてくるなんて、さすが児童書の賞を受賞しただけの配慮はありますなぁ。なんて思っていざ答えようとすると全然出来なくて泣けてきます。子供の頃は気付かなかったけど、国語の授業ってこういう力を養うものだったんだなぁ、大事なものだったんだなぁとしみじみする私です。
あと英単語の使い方って、理解するにはもう物量で攻めるしかありませんね。例えば姉弟喧嘩で弟のジャズが「make me」って姉のサマーに口答えしてめっちゃ険悪なムードになってたことがありましたが、make meってそんなに腹が立つ言葉なの?というのが第一印象ですよ正直。俺を作る?それがどうしたじゃなくて、俺を作る→俺を(お前の言うとおりに)作って(させて)みればいいじゃない→やってみな。つまり「ナメたこと言ってるとぶっ飛ばすよ?」と言ったことに対して「make me(やってみな)」って答えたりすると確かにぶん殴られてもおかしくないくらい生意気な返事だったことが分かります。うーん、こういうものの積み重ねがイマイチお話を理解できない事に繋がるんだよなぁ。まだまだ大変だなぁ。へぇ。
慣れない言語で読むと、日本語だったら何とも思わなかっただろう児童書でも、いろいろ気づく事があります。本を読むって難しいですね。本を読むって楽しいですね。