かめ探偵K (2日目)

かめ探偵K (メディアワークス文庫)


読む前だった昨日の私は好き勝手に愉快に書きまくりましたが、今はちょっと静かに想いに耽りたいセンチなワタクシ。かめ探偵K、読み終わりです。
このかめ探偵Kという作品、たぶんお話にまとまりとかがありません。はっきりしない物言いばかり使って、たぶんぐだぐだした感じになっています。突然突拍子もない未来テクノロジーを持ち出したりして、たぶん不可解な気持ちになるかもしれません。本当に不器用なまでに、おんなじ作風を貫いてくる作者さんでしょうか。
でもそんな不器用な作者さんが、僕はほんとうに好きなんだなぁと改めて思いました。
まあ僕もわからん気持なのは一緒なんですけどね、それでも伝わってくるお話への一生懸命さとか作品への想いとかがありまして、何よりいつでも変わらずにいてくれる作者さんにとても良い心地良さを感じるのです。しょーもないギャグとか行き当たりばったりのようなとぼけた展開からは、書いた人の人となりがうっすらと見えてくるような気がします。
まあその…人気が出るようなものかは私には聞かないでくれという感じの作品ではありますがね、作者さんが時折お話に混ぜる寂しげな装いがですね、あれ…今の表情はいったいなんだろう?という感じで僕の気持ちを振り返させるんです。
それでまあ、なんやかんやと北野勇作さんの後を付いて行ってるわけですね、僕は。なんかわるい男に騙された女みたいになってるな。まあいいってことよ。