スプライトシュピーゲル2

スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2) (富士見ファンタジア文庫 136-9)
全身機械で全身凶器の特甲児童、フォイエルスプライトたちの活躍を描く2作目。
オイレンシュピーゲル弐と同じで一冊丸ごと一つの事件を追いかける長編となっております。というより同じ時間軸で同じ事件を追っているため、物語の展開も同じ方向に進んでいきます。
7つのテログループ同時テロ再びですよ。ふふふ、オイレンの時に予習したから、もはや混乱するだけの私ではありません。事件のバックグラウンドは相変わらずさっぱりでも、コイツが黒幕なんだよねと指摘できちゃったりするのです。…うん、あと3回くらい同じ事件で物語が展開しても大丈夫かもしれんね。
そして当然訪れる凄まじい危機の連続。凄まじすぎて作者があとがきで「スプライトの誰かが殉職するかもしれんと真面目に不安になりました。」と制御困難だったことを暴露。こっちもかよ!
こんな作者にやられずにスプライトたちには頑張ってほしいものです。こちらの特甲児童たちはなんか子供っぽくて純粋なんですよね。男の子扱いされてムキになって否定したり、疑問に思った事をすぐ口に出して怒られたり。でもリーダーの鳳お姉さんがしっかりものですから安心ですよ。どうか過酷なお仕事のせいでグレてしまいませんように。


こっちもオイレンシュピーゲルの方たちがちらちら出てきましたが、本格的な絡みはもうちょっと先のようです。
と、いうわけで私は彼女たちを追いかけるため、次なる現場(3巻)に向いましょうかね。
アバヨ!モリサン、カッコよかったよ。