MISS PEREGRINE'S HOME FOR PECULIAR CHILDREN (75日目くらい)

Miss Peregrine's Home for Peculiar Children (Miss Peregrine's Peculiar Children)


( ゚Д゚)  ハァ・・・ハァ・・・ッ! なんとかオーディオブックでも最後まで終了…!
って黙読で35日かかって、オーディオブックを聴き終るまで+40日かかってるのですか。うわっ…私の英語力、低すぎ…?
さて今回も順調に難航した英語の本ですが、終わっちまえばこっちのモンって寸法よ。「ミス ペレグリンズ ホーム フォー ペキュリアー チルドレン」。日本語訳の本も出ていまして、「ハヤブサが守る家」という名前になっているようです。ついでに2015年に映画が公開されるという話もあるような。結構広くマーケティングをしているタイトルですな。
お話は前にも少し書いた通り、奇妙な力を持つ子供(=Peculiar Children)達に遭遇したジェイコブくんが、彼らにまつわる陰謀に巻き込まれて冒険を繰り広げる、ホラー調の作品です。炎を操ったり、巨大な岩を持ち上げる怪力を発揮したり、人形に命を吹き込んだりと、バラエティ豊かな能力を持った子供たちが集まっているので、そこだけを見ても日本でも今なお熱い能力バトル系の少年漫画の雰囲気が感じられますね。そして何よりアメリカの作品ですから、日本で見られるようなお約束が出てくるとは限らない予想が出来ない面白さもあります。
ヒロインはイギリス人の炎を操るツンデレ美少女です。でも見た目は若くても過去の時空に住んでいるとかなんとかで、実は主人公くんのおじいさんと知り合いで年齢は80歳を超えているというニッチな属性も付いています。いやっほう!ってことは口調はババ臭くて見た目は少女のロリババアってことかい!?と奮い立つ諸君に残念なお知らせです。1940年の特定の1日をひたすらループしているという設定の時間に暮らしていたためか、1日を80年分繰り返した記憶はあれど言動は10代の少女のままでした。ハリウッド版ロリババアでは「可愛いやつじゃのう」とか「ほれ、いつもこうして遊んでおったろうに」とか言って主人公をドキドキさせちゃうようなスキンシップは期待できないって事だよ!アメリカと日本(の極一部)の文化の溝はまだまだ深い…。
主人公のジェイコブくんの能力はストーリー上の重要な要素ですが、容赦無くネタバレするなら奇妙な子供たちの天敵である怪物を見ることが出来る力です。サポート能力を持った主人公と、火力抜群の炎使いの少女のコンビで様々な困難に立ち向かう!ってことはヒロインのピンチに主人公が思わぬ覚醒をして立ち上がる胸熱な展開が見れるってことかい!?と夢膨らませる諸君に残念なお知らせです。炎は使えても戦いのプロでもなんでもないので、あまり戦闘の場面は登場しません。それでもどうしてもピンチな場面に陥ったとき、主人公くんはピストルを取り出して敵を射殺しました。HaHaHa!超能力なんてものより、やっぱり強敵にはこれがイチバンね!一応マジで緊迫した場面なんすよというフォローは入れておきます…。
少し真面目に内容を説明するなら、おじいさんの突然の死の謎を探るため、おじいさんの作り話とばかり思っていた奇妙な子供たちが暮らしていたという館の秘密を追い求めるホラーちっくでミステリアスなお話です。苦労して辿り着いた館はずっと昔、1940年の戦争時に焼け落ちて廃墟になっていました。残骸のどこからか聞こえる声の正体を求めるまま追いかけると、辿り着いた先は1940年。そして昔おじいさんから見せられた写真とまったく同じ姿のままの子供たちの姿。廃墟だった館は荘厳にそびえ立ち、ハヤブサに変身できる女主人によって管理されていました。おじいさんがかつて暮らしていた館は当時の姿のままで存在し、おじいさんの友達はずっと子供の姿のままでいたのです。やがてハヤブサの女主人は主人公の少年に様々な話を聞かせます。おじいさんの話は作り話でもなんでもなくて、全て本当の事だったのです。そしておじいさんがいつも注意を張り巡らしていた怪物たちの存在も。現在と過去の時空を超えた生き残りのための戦いが始まろうとしていたのでした。と言う感じです。
児童書だからといって別に易しくはないという過去の経験則の通り、見慣れぬ英単語がわんさか出てきて読むのがなかなか大変でした。要するにいつも通りって事ですね。おぉう…