完全犯罪に猫は何匹必要か? (1日目)

完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)
気をつけろ!これはシリーズ3作目だ!

これを間違って購入してしまったため、仕方なく買った前作が予想外の面白さで結果オーライ。あれから幾数日、読むのが実に楽しみであるという非常に良い状態での読書スタートです。さーてやっとこの謎なタイトルの意味が解る時がきたー。

では早速…
ふむ、厳かなプロローグが始まりました。これは既に事件が起こっているからですね、警察が捜査を開始していて物々しい雰囲気です。ミステリとしては非常にオーソドックスな入り方という感じですかね。殺人事件ではあるが不可解な点がいくつか存在、これが事件の肝と思われますが捜査の仕方がさすが警察。推理は参考程度にしておいて現実的な操作手順で犯人を追い詰める、うんうん、そういう棚から牡丹餅を期待しない姿勢は大好きですね。話を聞いただけで事件を解決する安楽椅子探偵なんてものはもうね、アホかと。事件の全てを十だとして一までしか推理できなくても、残りの九を足で探せばいいじゃないか!推理小説を読むといつも思います、私にその部屋調べさせろ、事件を探し当ててやるってね!
べ、別にいつもトリックが見破れないからって僻んでるわけじゃないんだからね!
そして警察が捜査手順を変更した次の行でいきなり事件は迷宮入りしました。エーー。

しょうがない、名探偵の鮮やかな解決を素直に楽しむとしましょうかね。でもこのシリーズの探偵はアホなんだよなぁ…。
登場早々猫を攫っていく姿は、探偵というより怪盗でした。何やってんだい!
残りのレギュラーキャラの流平と朱美も以前からの性格的特徴が強調されてアホになってます。アホしかいません。
Ω<だがそれがいい

事件の方はなんだかインパクトに欠けますけど、別に大した問題じゃありません。