英語で美少女ゲーム「Everlasting Summer」

2次元の彼女で楽しく英語のお勉強、出来るかな?
一人ぼっちに優しい学習方法を求めて、今日も元気にゲームをプレイしていこうね。今回iOSでプレイしましたこちら「Everlasting Summer」は、ロシアからやってきましたギャルゲーでございます。なんてこった、じゃあこれ英語のゲームじゃないじゃんロシア語じゃんとダウンロードしてから知りましたが、言語選択で英語が選べますからまあ良しとしましょう。日本じゃない国が製作したギャルゲーってどんなカンジか興味がわきますしね。
とりあえず一通りプレイし終わった感想を簡単に言いますと、すごい真っ当なギャルゲーでした。今まで何個かプレイしてきた外国語の美少女ゲームは選択肢がほとんどないキネティックノベルというものだったり、ちょっとプレイしたら終わっちゃう程度の分量だったりと今ひとつな感じがしていましたが、ようやく初めてゲームっぽいものに出会った感じがしています。しかしそれがロシアからとは予想してなかったよ。
このゲーム、iTunesApp Storeで無料でダウンロード出来ました。気軽にプレイできて良いですね。では早速 愛用のiPad proを取り出して始めてみましょうか。イヤン、私のiPadの中にまた一つ美少女ゲームが増えちゃったワ。これも全部勉強のため、勉強のです!
ゲーム設定ではロシア語と英語を選択できますので、英語を選択します。日本語には対応していません。音声もないけど、あってもたぶんロシア語でしょう。ボリュームも結構ありましたんで長くなりますが、さあレッツプレイと行きましょうか。



主人公はロシアにお住いの冴えない青年です。ロシアの冬とか凄い寒そう!って感じで雪が降る中、バス停に向かって重い足取りの主人公くん。彼はとりあえず大学に通ってみたけど、人付き合いが苦手で特にやりたいことも見つからず、ロシアの画像掲示板でPC越しの相手と無為な時間を過ごす日々を送っていました。世の中に対する息苦しさや自分の不器用さをキモチワルく語りかけるプロローグは、ロシア人も日本人も同じ人類だということを認識させてくれます。モテないオタクはどこの国でも同じような事をするし、同じような事を考えるんですね。なんだか笑えるんだか泣けてくるんだか分かりません。でも俺…お前のキモチ…分かるぜ。(一人の日本人とロシア人との間に何かが繋がりました)
今日は大学の組合かなんかの集まりがありまして、気が進みませんが外出しなくてはいけません。あーやだなーとバスの中でうとうとしていたら、気が付くといつの間にか見知らぬ場所に到着していました。しかも季節は夏。何これちょっとワケわかんなくない?と混乱していると鏡を見て二度びっくり、なんだか知りませんがそこにいた自分は17歳くらいの外見になっていたのです。



エロゲーの主人公!エロゲーの主人公じゃないか!
目元が髪の毛で隠れているという、いかにもイヤらしいゲームの主人公っぽい姿となった彼はSemyonくん。セミヨンくんでいいのかしら。真冬の大学に向かおうとしていて、真夏のサマーキャンプに到着しちゃった彼は、これから謎の世界に放り出されて暮らしていかなければいけません。ミステリアスな舞台の幕が上がり、セミヨンくんの冒険が今始まるのでした。



とりあえずバスを降りて目の前にあった門をくぐると、あら、今到着した子ね?と中の施設に通されました。ここでは毎年pioneer camp(サマースクールみたいな感じだ、だぶん)が行われており、他にも多くの青少年たちが集まって集団生活を行っています。どうやら他の参加者たちは地元民らしく、場所も年代も違う所から迷い込んだのはセミヨンくんだけのようです。ただ、傍から見ればセミヨンくんはこのキャンプに遅れてやってきた一般の参加者と同じなので、そのまま受付を済ませて成り行きで集団生活の仲間入りをすることになりました。妙に都合の良いことに、セミヨンくんの両親から事前に連絡もあったらしいのです。両親も何も、どうやら過去らしいこの時代にセミヨンくんはまだ生まれてすらいないかもしれないのにです。見た目は実に健全な地域の催し物なのに、出くわしたシチュエーションが不可解すぎます。他の参加者たちとも微妙に会話が噛み合わないこともあるし(未来から来たって言ったらそうなるわな…)、いったいこの場所で何が起こっているのでしょうか。混乱するセミヨンくんを横に、これギャルゲーだから地元ガールたちとキャッキャウフフしていけばいいんでしょ?とちょっぴりワクワクの私。よーし、じゃあこれから実際に攻略していった順にゲームを見ていきましょうかね。



ロシアンガール一人目、Alisa(アリサ)さん。
当たり前ですけど、登場人物は全員ロシア人なんですよね。単なるロシア人キャラじゃなくて、ネイティブなロシア人だと思うとちょっと物珍しくて特別な感じがしますね。ロシア人の女の子ってどんな感じか興味湧いちゃうがな。外国人が日本の美少女ゲームをプレイする時もこんな感じなのかしらとふと思う。このアリサさんは見た目通りの不良娘です。服装がだらしないってよくキャンプリーダーに怒られています。ついでにセミヨンくんに対してはブチ切れてきたりパンチくらわせて来たりと、まあツンツンして敵対視しているったらありゃしません。なにそれ、いいんじゃないの?と私の何かに触れましたので積極的に会話していくことにしました。ちょっかいを出す度に切れられるんですけど、なんだかんだいって話には付き合ってくれる良い子です。



夜のダンスパーティーをさぼって一人でギターを弾いていましたので、傍で一緒に付き合ってあげているセミヨンくん。あらやだ、素敵な雰囲気じゃない。不良娘といっても単なる寂しがり屋でツンツンしちゃっているだけなので、悪人というわけじゃないですからね。怒ったり皮肉を言って来たりしてきても、ある意味単純な性格なので気安さがあります。よし、この子を笑顔にするって決めた!とアリサさんルートに上手い事入りつつこのキャンプの謎を追い求めていたら、気付いたら一人で冬のロシアに戻されていました。アリサさんのバッドエンド実績解除です。あれ、ある程度日にちが経ったら現代に戻れるんだ。っていうかバッドエンド寂し過ぎる!初見だったからちょっと浮気しちゃったのがいけなかったね。もう一回キャンプに行ってくる!と最初からアリサさんと出会い直して、愛のある選択肢を選び直す私。ちゃんとギャルゲーやってますねこのゲーム。なんとかグッドエンドも迎えることが出来ました。
アリサさんの攻略難易度は割と楽なレベルですね。英語の選択肢が出ても「いいよ、約束する」or「ごめん、用事があるんだ…」みたいなフラグが分かりやすいものが多いので、意味を取り違えることもあまりないと思います。
ただ見た目は派手なアリサさんですけど、割と単純で小心者な性格をしていますので別のストーリではただの雑魚と化す事も多い不憫な子でした…。



ロシアンガール二人目はLena(レナ)さん。
先ほどのアリサさんとはお友達で、昔からよく一緒に過ごしていたそうです。性格は恥ずかしがり屋で、見知らぬ人と話すことは得意ではなくて静かに本を読むのを好んだりします。アリサさんルートで進めていたときも、横でちょくちょく登場していましたからね。乱暴な女の子より物静かな女の子の方がやっぱりいいよね!とさっそく鞍替えをする私。ゆるせ。でもこういう子が読む本って割とガチな古典なんだろうなー(きっとロシア文学)、話は難しそうだなーと思っていましたら、読んでいたのは風と共に去りぬでちょっと安心。でも読んだことないや…。声をかけてもレナさんは恥ずかしがって直ぐにどこかに行ってしまいますが、逆に向うから声をかけてくることも多く、意識しなくても出会う機会は多めです。消極的なんだか積極的なんだか分からん子ですな。意外と話にも付き合ってくれるので変な気苦労もしません。



きっと一人でさぼっているだろうアリサさんをほっといて、今度はダンスパーティーに行ってみました。もちろんレナさんがお目当てさ。二人っきりになる機会がありましたので手を繋ぎましたら、この子おもいっきしお胸を押し付けてくるじゃありませんか。んまっ、はしたない!この子積極的じゃないの。少ない口数の奥底では、他人と負けないくらいの情熱があるってわけです。交流を続けていく内におどおどしていたレナさんも少しずつ笑うようになり、以前はあまり見たことのない表情も見せてくれるようになりました。不安な表情は次第に笑顔へと変わり、困り顔はやがてガチギレへと変貌しました。後半戦のレナさんはとにかくキレる!ブチギレる!閉じた心を開いてくれるよう関わりあっていましたが、蓋を開ければ中に詰まっていたのは溶岩のごとき憤怒の塊。うかつに触ると火傷するぜ!
 


「どうせアリサの方が好きなんでしょ!」とガチギレレナさんに責められるセミヨンくん…というか私。やべぇ…前世の浮気がばれたのかとビクビクしながら場を何とか取り繕おうと努力します。喜怒哀楽で例えるなら喜怒怒怒怒怒哀くらいの比率で笑ってキレて泣き崩れるレナさんとの会話は非常にスリリングです。どこにブチ切れスイッチが埋まっているか分かったもんじゃない地雷原を突っ走って見事バッドエンドに辿り着いた私。重っ!この子のバッドエンド重っ!正直あんまりレナさんとは関わりたくないのですが、それでも気になるあの子を笑顔にしたくてもう一度レナさんと出会い直すことにする私。半端な気持ちでいったら逆にこっちが殺られるので、愛と真実の選択でレナさんの猛攻に立ち向かう私。道中は「やべぇよ…この子やべぇよ…」ってずっと呟いていました。何とか想いが通じたらしく、レナさんの怒りを鎮めることに成功してグッドエンドを迎えることが出来ました。昔からの友人のアリサさんのことを「あのビッチ、ずっと嫌いだったの」ってエピローグで言っちゃうレナさんは本当に輝いていました。



三人目のロシアンガールは、このゲームのメインヒロインっぽい金髪おさげのSlavya(スラヴァ)さん。ゲームを始めて一番最初に出会うのもこの子です。
このキャンプの規範となるようなしっかりした物腰と、ぼっち気味のセミヨンくんにも気さくに声をかけてくれる眩し過ぎる女の子です。ちょっとね、エキセントリックな女の子は疲れちゃってね、まともな女の子に出会いたかったんだ。性格も明るく、いうならば優等生。それで金髪の美人とか最高じゃない?こんな子と仲良くなれれば、幸せな未来は約束されたようなものです。見ず知らずの土地で困っているところを助けてくれた恩もあるし、私はこの子の笑顔のために道化にだってなってやるさ。ちなみに左側にいる子はMiku(ミク)さんって言います。キャンプの参加者の一人で、日本人とのハーフらしいです。どんな化学変化を起こしたら日本人からあんな外見になるんだろう…。見た目のインパクトが強すぎて、逆にミクさんの性格は無個性な印象です。



なんにもしなくてもちょくちょく声をかけてきてくれて会話を楽しめますが、ここは積極的に会いに行ってもっと好感度を上げることにしましょう。どんな時も前向きで笑顔を絶やさないスラヴァさんは本当に良い子でした。現実で直視したら眩し過ぎてこちらが消滅しかねない品行方正具合ですが、ゲームなら安心して側に近づくことが出来ます。時たますごく大胆になったり無防備になったりするあたり、よくまあ今まで悪い男に引っかからずに真っ直ぐな性格で生きて来れたなとゲームの神様に感謝するしかありません。でもセミヨンくんっていうろくでもない男に引っかかる運命なのはゲームの神様が如何に気紛れか分かります。セミヨンくんと夜な夜な遊びに行くようになっちゃって、キャンプリーダーが「いったいあなたどうしちゃったの」と怒るようになると、少しばかり罪悪感も感じてきます。まぁ連れ出しているの私ですけど。ごめんね。ところでスラヴァさん、イベントになるといつもと顔変わってない?
真面目な子にちょっかいを出す罪悪感のせいか、スラヴァさんルートに進めてもお約束のようにバッドエンドに出くわす私。結構しっかりと選択肢を選んでいかないとグッドエンドはなかなか見れませんね。スラヴァさんがしっかりしている代わりに醜態を晒すセミヨンくんがすっげー情けないバッドエンドなので、ちょっとは男のプライドを見せるために再度スラヴァさんとの出会いから始めます。やっぱり情けない所は情けないですが、漢気のある選択を選び続けてグッドエンドも無事見れました。でもアリサさんやレナさんのエンディングと比べると、スラヴァさんのエンディングでのセミヨンくんは一番地味かもしれません。出来過ぎた彼女を持つと、逆に男は堕落してしまうのだろうか…。難しいなぁ。



四人目の攻略はロシアンボーイの俺。俺!俺じゃないか!
どうやら選択肢をミスってぼっちルートへとたどり着いたようです。攻略が少しずつ難しくなってきました。
今まで女の子たちとキャッキャウフフばかりやって曖昧なまま終わっていましたが、そもそもこのサマーキャンプに迷い込んだ原因とか身の回りで起こる超常現象とかの謎がエンディングをいくつか見た今でも明かされていません。セミヨンくんも「辺りを探索してこのキャンプから脱出せねば」と常日頃思ってはいるんですが、いいタイミングでロシアンガールたちが仕事を頼んで来たり遊びに誘って来たりしてなかなか実行に移せなかったのです。まぁ移さなくても今のところそのうち現代に戻れているんですけど。でもロシアンガールたちが誘ってくるタイミングが良すぎて、お前たち実は黒幕のグルだな?と調査を優先しようとしたら、あっという間にぼっちの出来上がりですよ。一応、女の子たちは気さくに話しかけてきてくれますけど、もう彼女たちの心の奥まで気持ちを届かせることは出来ないでしょう。代わりにセミヨンくんと同じ姿をした男が現れて、このサマーキャンプの歪さを皮肉ってきます。なんだかんだいっても、ここはまともな世界じゃないのです。しかしセミヨンくんと似た姿の男も、結局はこのサマーキャンプに翻弄されているだけの存在です。謎は依然残ったまま、セミヨンくんは現代に帰り…帰え…帰れなかったよバットエンド。途中で英語の内容読み間違えたかなぁ、まあいいや今度は逆の選択を選んでみようとやり直してグッドエンドに無事到着しました。でもエンディングのスタッフロールに知らない女の子が写っているんですけど…。まだまだ謎が残っているよとしっかり言われた感じですので、おとなしく続きをやっていきます。それにぼっちルートのグッドエンドって、頑張ってもせいぜい他のキャラのバットエンドくらいしか幸せそうじゃありませんでした。



気を取り直して四人目のロシアンガールは、ちびっ子のUlyana(ウリヤナ)さん。
不良娘のアリサさんと組んで良く悪巧みしている、クソガキです(直球)。でも最近、後半戦になると性格が変わる=本性を出す女の子たちに疲れて、裏表のない性格ってだけでとっても安心するんだ…。ウリヤナさんは子供っぽい性格(でも14歳くらいだったと思う)ですが、終始変わらぬ元気っ子なのでヒロインの中でも結構好きな部類に入ります。ただここら辺から選択肢のフラグが難しくて、ウリヤナさんを探しているうちにぼっちルートに迷い込む事もしょっちゅうです。ネットで攻略情報をところどころ参照しながらなんとかウリヤナさんルートに入ることが出来た私。関係ある選択肢と関係のない選択肢が、なかなか分かり難いです。



ゲーム中で開催される、カードゲームの試合です。ルールはだいたいポーカーと一緒。ただしカードの配り方にオリジナル要素があります。トーナメント式になっていて、途中でウリヤナさんと当たったときに負けて、かつ傷心のまま野外ステージまでふらりと散歩に行くと、ウリヤナさんと出会って好感度が1ポイントUPです。カードゲームで勝てば好感度がUPするキャラもいるし、どっちが正解か教えてもらわねば分からん!



年長組ヒロインたちと違って、夜に二人っきりになってもウリヤナさんとのイベントは実に健全です。しょっちゅう喧嘩もしますが、気が合うときは気が合いますし、いろんなイベントをこなしていく内にセミヨンくんとウリヤナさんは良い友達関係になります。いいんだよ、男女の関係じゃなくても…。友達が困っているから助ける、そういうシンプルさが良いんだよ…。そのうちウリヤナさんのイタズラにセミヨンくんも悪乗りして参加するようになり、自らトラブルを招きこんだりしてさあ大変みたいになったりします。やれやれ、こんな時こそ年長者がフォローしてあげなきゃなと、お仕置きを受けるウリヤナさんのために奔走する私。でもフォローしきれなくて、ウリヤナさんと別れたまま現代へと帰還してバッドエンドへ。おかしいな、毎回一応グッドエンドを目指しているのに、大抵バッドエンドに辿り着いてしまうのですが。文句を言ってもしょうがないので、もう一度ウリヤナさんと出会い直してフォローもアフターケアもばっちりこなし、グッドエンドを無事迎えることに成功します。ウリヤナさんルートのエンディングでは、バッドでもグッドでもセミヨンくんはかなり前向きな人生を歩みはじめまして、良い終わり方をするんですよね。なんだろう、完璧じゃない彼女の方が男は頑張って努力するようになるのだろうか。うーん、難しい。



ロシアンガール五人目は、日本人とのハーフのMiku(ミク)さんです。というかお前も攻略キャラなのか…。
誰か一人のグッドエンドを迎えると、ミクさんルートへの道が開かれます。今までもミクさんとのイベントはいくつかありましたが、この状態でそれらをこなすことによってミクさんとのフラグが立つわけですね。でも本編でのミクさんの扱いって結構酷いんですよね。明るく能天気なお喋りキャラとして今までもところどころイベントに関わってくるんですけど、セミヨンくんがミクさんの事を基本的に嫌いなため邪険に扱われることもしばしばです。例えば上の画像は別キャラルートの割とシリアスな場面で、完全に場違いな感じで登場したミクさんに対してセミヨンくんが抱いた印象が綴られています。
"She looked at me with a smile of an uncomprehending child. From that moment I understood what exactly she had in mind – little rabbits, teddy bears, pussycats, but there was no sign of intelligence."
「ミクは何も知らない子供のような笑顔で僕を見ていた。この時ミクの頭の中にあったのは、きっと子ウサギやテディベア、子猫ちゃんの事ばかりだろうなと僕は思った。代わりに知性の欠片なんてものは見当たらなかった」
状況的に切羽詰っていたとはいえ、セミヨンくん結構酷い事を言ってますね。他の場面ではここまで酷いことは言われていませんが、基本的に似た感じの対応をされていました。終始こんな感じなのに本当にミクさんとのフラグ立てられるんだろうか?まぁとりあえずやってみましょうか…



ミクさんルートに入ると、世界がまたおかしなことになりました。ミクさんは名前がMasha(マシャ)に変わり、なんだかぷりぷり怒っています。他の登場人物もそっくりなのですが、サマーキャンプで過ごす青年たちの青春映画を撮るためにどうやらここにやってきたようなのです。今までの出来事は、実は映画の撮影でしたー!なんだってー!?パラレルワールドの上にまた違うパラレルワールドが被さってきましたぞ。これもうわけ分かりませんな。そしてミク役のマシャさんが怒っているのは、自分の演じるキャラに不満があるからのようなのです。「あたしのキャラおかしくない!?鈍いっていうより知恵遅れみたいになってるじゃない!」。そりゃそうだ過ぎて笑えました。本編ではキャラが薄いなと感じたミクさんでしたけど、マシャさんになって喜怒哀楽もはっきりして人間らしくなったと思います。これならセミヨンくんとも仲良くやっていくことが出来るでしょう。しかしミク(マシャ)さんルートはどうせパラレルワールドなんだからとはっちゃけたせいか、かなりホラーな世界へと豹変していました。もうね、死ぬよね、いろんな人が。本編の登場人物たちが一人ずついなくなっていって、マジ怖いんですけどこの世界。一歩間違えば本当に死んでしまう世界で、今までのヒロインたちは恐怖のため個別のルートでしか見せなかった素の状態を露わにしていきます。こんな時に輝くのがレナさんですね。彼女の普段は封印されている状態、ガチギレモードが発動して更なる恐怖が襲い掛かる事に!オマエ怖すぎるからやめろよホント!



「あのビッチ(ミクさん)前から気に入らなかったのよ!」
常日頃の不満をここぞとばかりに発散する、ガチギレモードのレナさん。これの何が怖いかって、一緒に逃げてきていた恐怖の対象とは別にレナさんが発狂して襲い掛かってきているからね。「私が殺った以外に何人か死んでいるのは何故なのか分からないけど、そんなの今は関係ないよね!」って殺しにくるし。もうやだこの世界。
混乱の極みの中、なんだかよく分からないうちにパラレルワールドを脱出することになります。ミクさんルートはほとんど悪夢みたいな感じになってます。
ふう、とりあえずメインシナリオは全部終わったっぽいぞ。これでまた新しいフラグが立ちましたので、また最初からサマーキャンプを始めることにします。



だ、誰だお前は!?
全てのキャラのグッドエンドを見ると、本編では一度も登場しなかったYulia(ユリア)さんルートへの道が開かれます。条件を満たした状態で本編の特定のフラグを回収すると、今まで誰にも遭遇しなかった場所でばったりと謎のネコ耳少女と出くわすことが出来るのです。最後の隠しキャラでケモノ娘キタコレ。ロシア人もネコ耳好きなのか…。ちなみにフラグ回収は自力じゃ無理だったので、攻略サイトをガン見して辿り着きました。でも英語の攻略サイトだったので適当に読み流していたら、何度かルートに入る事すら失敗しちゃったよ。ちゃんと読まなきゃ駄目ね。
とうとう人間じゃないヒロインまで出てきて、このサマーキャンプの謎も核心へと迫る時が来たようです。ここはどこなのか、何故セミヨンくんはやってきたのか。ぶっちゃけるとよく分からん。細けぇこたぁいいんだよ!ただ、セミヨンくん自身に記憶はありませんが、私が今まで何度もプレイしていろんなヒロインとキャッキャウフフした事を知っている人は知っているらしく、同じ夏の出来事が何度も何度も繰り返されていたらしいのです。ほーう、だからEverlasting Summerなのか。私がプレイをやり直す度に、「あー、また同じ夏が始まったよ…」ってユリアさんは思ってたってわけです。原因俺じゃん。
でもこれがゲームの最終章ですから、終わらない夏もとうとう終わる時が来たって事なのです。



とまぁそんなことは置いといて、新しく登場したネコ耳娘、ユリアさんと仲良くして世界の脱出の機会を探ります。他のヒロインたちじゃダメだ、発狂するんだもん。いろいろ心移りもしたけれど君こそが一番だと紳士的な選択肢を選びます。
(上の画像のユリアさん)「よーし、今からあなたは旦那さんで、私は奥さんだからね!」。俺はネコ耳娘と結婚した!結婚したぞ!
そしてエンディングで今まで全てのグッドエンドが繋がり、終わらないサマーキャンプの物語もとうとう終了を迎えます。長かった…。結構このゲームボリュームがありますんで、まともに英語で立ち向かうのもなかなか大変でございました。あと海外産のこんなにギャルゲーらしいギャルゲーって初めて出会えた気がします。ロシアか…。



とりあえずムービー置いときますね。あれ、なんか本編で動かなかったシーンまで動画になってる気がするんですけど。



ちなみにこのゲームで一番好きなキャラは、キャンプリーダーのオルガさんです。そうですね、控えめに言ってプロポーズしたいくらいですかね。このキャンプの青少年たちをまとめる役割をしています。もうね、オルガ先生って感じです。みんなの事を優しく指導したり、時には厳しく怒ったり、実に素敵な女性です。でもね、オルガ先生のルートってこのゲームには存在しないの。他のヒロインのルートに行っているときも、ずっとずっとオルガ先生の番がいつか来るんだと思ってワクワクしてたの。でも最後までプレイしてもそんなルートは無かったんだよね。すっごいすっごい哀しいです。





■おまけのちょっとしたお話
私が主にプレイしたiOS版はKENZENな内容でしたけど、Steam版ではとある制限を解除する「Hentai patch」なるものが存在します。これは公式HPでダウンロード方法とパッチの適用の仕方が載っています。これを入れるとどうなるかっていうと、エロゲーになります。
本編の(性的な意味で)大事な場面で一瞬視界が暗くなったり、カメラマンさんが仕事しなくて背景を映していたりした、あの僅かな時間が補完されます。イヤン、気になっちゃう。
しかし英語の勉強をするためにこのパッチを適用するのは、少々オーバースペック気味です。個人的に勉強用にはおすすめしませんが、もしやる気が出るんなら検討してみるのもありですかね。



(追記)
2017年10月のiOS版のアップデートで、追加ストーリーが利用出来るようになりましたのでプレイしました。
steam版では以前から存在していたものの移植ですね。



そんなわけで新しくお話が追加されました7人目のロシアンガールは、なんか委員長って感じの見た目のZhenya(ジェーニャ)さんです。
追加という事でとうとうオルガさんルート来たんかとワクワクしたんですが、そうじゃなかったのが非常に残念です。ジェーニャさん自体は本編でも登場していて他のヒロインと同世代なのに専用イベントとかありませんでしたから、ファンの期待に応えてこの度お話が追加されたのでしょう。本当かー?
ちなみにジェーニャさんルートは本編からはプレイできず、設定画面内の"Mods & user's scenarios"から選択することで進むことが出来ます。ただしそのままでは遊ぶことが出来ません。私の場合はアップデートした際にセーブデータが全部消えましたので最初からやり直したのですが、結局ユリアさんルートまでクリアしないとジェーニャさんシナリオを遊ぶことが出来ませんでした。本編を完全クリアしないと無理なようです。



このルートのセミヨンくんは既に何度もキャンプでの生活を繰り返していて、開始早々同じことばかりやってられるかと全力疾走でいろんなキャラとのイベントフラグをへし折っていきます。最初に門の入り口で会うスラヴァさんを無視して横を走り抜け、手荒い挨拶をしてくるアリサさんの攻撃を華麗にかわし、オルガさんのお小言には徹底的に口答えするなど、あらゆるキャラに対して喧嘩を売っていく破滅的な行動を終始取っていく事になります。セミヨンくんの度を越したキレ方に、さすがのオルガさんも上の画像の表情ですよ。オルガさん泣きそうになってんじゃん、そんなに虐めんなよぅって感じで実に心が痛くなるルートです。
本編のセミヨンくんはキャンプ生活を繰り返している記憶を持っていませんでしたが、猫耳娘のユリアさんルートでの話によるとこの世界は同じ時間を繰り返しているようなのです。基本的にどのキャラのエンディングでもセミヨンくんはキャンプを脱出できていましたが唯一ぼっちルートのバッドエンドだけ外に出た描写が無いので、このルートに進んだセミヨンくんだけが記憶を引き継いで再度キャンプ生活を送ることになるのでしょう。しかも繰り返し回数が尋常じゃないらしいので、すっかりやさぐれて非行少年となってしまったのです。



というわけでこのルートも随分混沌とした世界観となっております。セミヨンくんはいっぱい出てくるし、隠しキャラのユリアさんも出てきます。本編のネタバレだから全部クリアしないと遊べなかったのですね。繰り返しの記憶を持たないセミヨンくんだけが外の世界に脱出できるチャンスがあり、不幸にも時間にとらわれてしまったセミヨンくんは終わらない夏のキャンプをずーっと繰り返すのです。



しかしただ一人だけ繰り返しの記憶を持つ別の人物がいました。それがジェーニャさんだったんですよね。セミヨンくんとジェーニャさんは秘密を共有する中として、本編では見せたことのない親密度にいきなりなってました。どういうきっかけで二人が秘密を知って親しくなったのかの過程は一切ありません。なんてこった。まぁ繰り返す時間の中で通わせた心のすれ違いを描くのがこのルートでのお話です。結構ミステリーチックなお話で、過去も未来もごっちゃだしセミヨンくんはいっぱい出てくるしで、お話の構造が複雑になってました。ミスリードを誘ってお話を盛り上げてくるわけです。本編では語られなかった、繰り返しの記憶を持ったセミヨンくんの結末が分かりますよ。
そんな感じでジェーニャさんルートも終了です。そこそこお話のボリュームはありました。後は次にアップデートするときはオルガさんルートが来たら嬉しいなぁ。