ほたるの群れ5 第十五回「永児、全力疾走する」

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ほたるの群れ5 第十五回「永児、全力疾走する」 | studio ET CETERA



ほたるの群れクライマーックス!次回でたぶん最終回のため、終了間際の盛大な花火を打ち上げるぜ!と言わんばかりの山場が登場でございます。
ほたるの群れ5 第十五回「永児、全力疾走する」のお時間でございます。
物語序盤のミステリーパートも終わり、残るはひたすらダッシュダッシュ!ヒット(撲殺)!のアクションパートの開始ですね。二段階自殺計画を未遂に終わらすため、二つの駅へ二手に分かれて永児くんと喜多見さんが直行したその続きからです。クラスメイトのお母さんは見事救えるのだろうかとハラハラする展開の場面ですが、正直言いますとクラスメイトのお母さんはまぁ物語のお約束と言いますか、初めから助かるだろうなとは思っていました。ただ助かるのは確信できていても、人で大渋滞の駅のホームですからそう易々と現場に到着する事については懐疑的です。すなわち永児くんがいったいどれだけ無茶な事をしでかすのだろうかと、そっちの方でハラハラしてしょうがない!
ひとまず永児くんの方は悪質な悪戯という範囲で、駅員と周りの乗客の不興を買うくらいで収まる事が出来たんじゃないでしょうか。残るは喜多見さん側ですが、ぶっつけ本番には付き物のトラブルで、こっちはこっちでスムーズにいきません。駅のホームを間違えるとかあるある〜とか適度にハラハラして見ていたのですが、何を血迷ったか(血迷うしかなかったけど)駅のホームで弓を組み立て始める喜多見さん。永児くん側とは比べ物にならないくらいの不審者へと変化して、弓で狙うは反対側ホームの非常ベルのボタン。明らかに凶器となるものを振りかざしていて、これもう見つかったら中学生だからという言い訳通用しないよねと思いましたが、喜多見さんが矢に使っているものを見てそれどころじゃなくなりました。何度本文を読んでも、喜多見さんは自分の髪の毛を抜いて矢の代わりとして構えているようにしか見えません。…え、この娘の髪の毛真っ直ぐに固まったけどどういう事なの?髪の毛で固そうな非常ボタンを押せるものなの?押せちゃってるよ?(違うホームの非常ボタンに1発で中てる事も相当ですが、そんな事気にしていられないレベル)
あの後作戦失敗で逃げる敵の背中を矢で射抜こうとして、自分は人殺しをしようとしていることに気付いて我に返った喜多見さんでしたが、そもそも自分の髪の毛で人を射殺せる事に疑問を持っていない辺りは、私にはまだ我に返りきってないんじゃないかなと思えてしかたありません。というか十分な威力を持たせれば刺さるのなら、いつでもどこでも髪の毛を抜いてそのまま相手にプスっと刺したりも出来るんじゃないでしょうか。髪の毛ですから、荷物検査で引っ掛かる事もなく且つ目立たず持ち込める凶器。しかも喜多見さんの髪の毛ですから、天然のAS(猛毒)みたいな付加効果が付いていても今さら驚かない…いや、やっぱり驚くけど、そうなると喜多見さん、メインメンバーの中で一番凶悪な存在になっちゃうのですが…。喜多見さんの進化が止まりません。
最後の後始末とばかりにキッチリ逃げる敵を始末していく辺りは、阿坂さんやアズミちゃんはプロの暗殺者だなぁと思いますが、そこにナチュラルに永児くんが加わっているのはどういう事なのと私は主張し続けたい。阿坂さんが掌底で、アズミちゃんが仕込み傘でスマートに戦う中、永児くんは御土産の置物で相手の顔面を躊躇わずに潰しに行く姿は、お前本当に主人公というよりヒールレスラーだな!と正直思います。せっかく格好よく出陣したのに出番が無くなりそうで慌てて出てきたようにしか見えない会長に止めは持って行かれましたが(格好良く登場しようとも俺の目は誤魔化せんぞ!)、ほっといたら永児くんが相手に止めを刺していたに違いありません。…あれ、もしかして今回、初めて永児くんが誰も殺さないで終了するかもしれない?永児くんの殺人衝動にリハビリの兆しか…!もう相当駄目人間だ永児くん!
…もうね、クラスメイトのお母さんとお姉さんが助かるかどうかでハラハラするよりね、永児くんや喜多見さんが助けるために無茶をする方がよっぽどハラハラしますよ本当に。見てください、永児くんと喜多見さん、また普通の中学生から一歩遠ざかっていきましたよ…(泣