ほたるの群れ5 第十一話「会長、みりん干しを焼く」 (前編)

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ほたるの群れ5 第十一話「会長、みりん干しを焼く」 | studio ET CETERA


先週に降った雪も未だ融けきらない寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ほたるの群れ5では夏休み真っ盛りビーチボーイ&ガールズの様相を呈していますが、こちらも負けじとコタツの温度を最強にしてウキウキ気分に単身で対抗してやろうかと思います。(あれ、いくら温度を上げてもボクの心は冷えたままなのはなぜ…?)
さて、今週のほたるの群れではいよいよ本格的にお話の深い所へ切り込むようでして、登場人物たちの間に流れる空気も次第に重く、真剣みを帯びてくることになります。そんな感じで、ほたるの群れ5 第十一話「会長、みりん干しを焼く」の前編よりお送りします。
別連載の4コマ漫画、五倉山中学日記とのリンク度合いもだいぶ密接になってきていまして、今回は直前に公開された51頁目「誘 さそう」の内容と合わせて見るとより楽しめるのではないかと思います。阿坂さんの近所のコンビニに来るお姉さんたちのレベルが高くて見物です。しかもナンパされ慣れているのか、初対面の割に舌鋒鋭くて断り方にも容赦がありません。ありかなしかで言えば個人的には大ありなんですが、それに比べてアズミちゃんはなんというか、お顔がまんまるですね。うん、凄くまるい。だ…駄目だ、どうやったってこの娘は阿坂好みのクールな美人に成長する未来が見えねぇ…(泣)
一人寂しくお外でビールを飲む阿坂さんは今頃ひと夏のアバンチュールを楽しんでいるであろう永児くんたちを想像して毒づいていますが、ある意味想像通りに永児くんと喜多見さんは犯罪という名の一線を越えて敵対施設へ忍び込もうとしているところでした。喜多見さんの新兵器の弓で監視カメラを破壊していましたが、矢のようなものは見えなかったとあえて描写してあるところからも謎が残された武器となっています。カメラのレンズを破壊するには正面からが一番狙い易そうですが、監視範囲外から狙うなら外装から内部が壊れるほどの衝撃を与えたのでしょう。なんにせよ人に向けちゃいけない威力です。
永児くんと喜多見さんが「それプロポーズ?」みたいなやり取りをしているのに合わせてか、阿坂さんにも神様(作者)から人生の伴侶(一緒に死にそうだった的な意味で)となりそうだった会長のプレゼントです。阿坂よ、お前は少し泣いてもいい。
そして話を進めるのはやはりこの二人からと言ったところでしょうか、少しずつほたるの群れの世界の深い所が明らかにされていきます。阿坂とアズミちゃんは年齢をごまかして年相応の顔つきをしてる印象でしたが、会長は実年齢より見た目が若く見える様子が判明。中学生をやった回数ですから転校したりして単純に1年を何回とかじゃないでしょうけど、本当にビールが飲める歳くらいあったりして。
今までほとんど謎だった永児くんのお父さんの話題や、五感が鋭い人間が生まれる隔絶された村の伝説など、一気に忙しくなりそうな話題も飛び出した今回のお話。特に村の伝説に関しては、血が濃くなっていった経緯と女の子しか生まれなくなった当時の様子をじっくりねっとりつまびらかに描写して頂きたいところで、そりゃもういとこ同士なんてのは序の口の禁断の世界が大いに開かれちゃうのまあ大変とは思うもののたぶん開かれない。でもさぁ!永児くんがその村出身の唯一の男児で、村の女の子たちの争奪戦にあったりとか夢見てもいいじゃない!
非常に続きが気になる引きで終わりますが、続きは今夜0:00に公開される特別仕様となっているみたいです。読むだけならともかく、感想UPまではちょっとキツイ。また来週ですね。