ほたるの群れ5(最終回) 第十六話「喜多見、お見舞いに行く」

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ほたるの群れ5 第十六話「喜多見、お見舞いに行く」 | studio ET CETERA



昨年末からWEB連載という形式で展開されていた「ほたるの群れ5」も今回にて終了となります。改めて思い返してみるとこの4ヵ月間は長かったような、長かったような…、やっぱり長かったよコノヤロウ!というほど一冊の小説に時間をかけましたが、これもそのうち良い思い出となる事でしょう。次なる「ほたるの群れ6」の予定は未定ですもの。気合を入れてのんびり待つことにします。その間に5巻も書籍化されてもう一度お会いすることもあるかもしれません。
さて長きに渡っての連載の副産物として、私の感想も若干引くぐらいの分量が溜まってしまいましたどうしようこの狂気の産物。客観的に見直してみてもこれは個人の日記帳ですので、机の引き出しに閉まってこのまま腐らせるのが一番でしょう。クックック…要はわざわざ引き出しを開けて覗き見た分については保証しませんってことだ…
そんな私の歩みについてはコチラ↓
第一回「永児、スイカを買う」(表紙〜P32)
第二回「喜多見、クレープを食べる」(P33〜P53)
第三回「永児、請求書をもらう」(P55〜P72)
第四回「アズミ、アイスを落とす」(P74〜P88)
第五回「喜多見、弓道着を着る」(P90〜P107)
第六回「永児、寝不足になる」(P109〜P125)
第七回「喜多見、手を合わせる」(P127〜P151)
第八話「永児、好きな人がばれる」(P153〜P174)
第九話「阿坂、ふてくされる」(P175〜P192)
第十話「永児、声を聞く」(P193〜P206)
第十一話「会長、みりん干しを焼く」 (前編)(P207〜P226)
第十一話「会長、みりん干しを焼く」 (後編)(P227〜P253)
第十二話「阿坂、荷物持ちをする」(P254〜P279)
第十三話「花火大会、始まる」(P280〜P305)
第十四話「会長、カフェオレを飲む」(P306〜P326)
第十五回「永児、全力疾走する」(P327〜P371)
では引き続き、第十六話「喜多見、お見舞いに行く」のお時間でございます。
クライマックスも終わり、エピローグっぽく余韻を楽しむかのようなお話な今回。各々平和な時間を過ごしながら、今までの謎のまとめに入ります。昏睡状態の永児くんのお姉さんは見事に塾の陰謀に巻き込まれていたことが確定したものの、あれ、ちゃんと療養すればすぐに意識が回復しそうな気配が?と良いニュースなんだか悪いニュースなんだか判断に困る状態で絶妙に前進も後退も読者にさせません。でもなんだろう、永児くんのお姉さんって時が来たら目覚めさたりするんですかね。静「今こそ目覚めの時よ!高塚沙希!」 高塚沙希「くわっ!(突然目を見開いて)」 みたいな感じで。最終兵器っぽいですね、お姉ちゃん。
また、暗殺者集団が敵対視するフリーの傭兵部隊なんてものが出てきて、永児くんを取り巻く環境がより一層ひどくなっていました。戦闘ヘリとか銃器とか平気で使う世界が普通の中学生生活と交わらないことは自明の理。もしかして永児くん、暗殺者集団から逃げきるには傭兵部隊まで相手にしなきゃいけないんじゃなかろうかと思うと、もう笑うしかありませんね。静「高塚くん!その時の為に私たちは彼女を用意したのよ!」 高塚沙希「くわっ!(兵隊たちを蹴散らしながら)」 永児「姉さん!寝たきりだったのに凄い元気だ!」
他のメインキャラクターたちも思い思いの時間を過ごす場面がありましたが、個人的にはアズミちゃんが白髪鬼と仲良くなる場面がなんとも微笑ましかったですね。最初アズミちゃんめっちゃ警戒してたのに、おかしのおまけを褒めたらめっちゃ食い付いてきてアズミちゃんマジちょろい。永児くんに暗殺再開宣言といい、自分を始末しに来たかもしれない白髪鬼と仲良くなったことといい、アズミちゃんは本当にいろんなところでコロッて死んじゃいそうで、逆に愛おしくなります。
暗殺者どころかどこぞの国の軍隊かと見間違うばかりの傭兵部隊が出てきちゃったほたるの群れ5。いや、そのいざこざ永児くんは関係ないよね?と全力で逃げ出したいところですが、果たして逃げ切れるかどうかは別問題。喜多見さんも耐久力だけでなく、今回とうとう攻撃力まで身につけちゃって戦闘準備は万全です。さらば普通の中学生生活。彼らの行く末ではどうやったって血を見ることになりそうだ。生き残れるかアズミちゃん。いつの間にかお姉さんに代わったりしないかアズミちゃん。ほたるの群れ6では修学旅行も舞台になるようですが、もはや学校の行事に合わせて惨劇が起こるのは避けられない事態なのか。体育祭とか卒業式とかどうすんだ。イベントごとに誰かが死んでいく五倉山中学。嫌すぎる!