オックスフォードブックワームズ Christmas in prague

Christmas in Prague (Oxford Bookworms; Stage 1)


えいごの本 寄り道編2。
何か英語の勉強になるような本はないのかな?と本屋さんを探したとき、長文勉強用にラダーシリーズとペンギンリーダーズが並んでいる横で、もう一個なんだか似たモンとして置かれているかもしれないのが、オックスフォードブックワームズ。「STARTER」から「STAGE6」までで難易度分けされていてなんだかペンギンリーダーズと違いが分からんなぁと思いつつ、値段も大して変わらないというますます比べるのが難しい学習用の本です。
よく分からんと思いつつ、暇つぶしだからいいかと一冊チョイス。とにかく簡単そうなSTAGE1から目をつぶって選びました。一番難易度の高いものになると、もうオックスフォードから選ばなくて普通の小説から探せばいいんじゃないか?という気分になるのでこれでいいのだ。(が、頑張れば読めるとは思うんだ。うん)
クリスマス イン プラハ。既にある小説を簡単にしたものじゃなくて、オリジナルでしょうかね?
冒頭で意味深な逃亡劇が挿入されますが、メインのお話はイギリスのオックスフォードで暮らす父と息子と息子の妻の3人が、クリスマスにチェコプラハへ旅行しようか相談している場面から始まります。奥さんがハープの演奏者でして、チェコで開催されるクリスマスコンサートに奏者として参加してくれませんかとお手紙を受け取ったわけなんですね。そんでせっかくだからみんなでコンサートを見に来てよとワイワイやっているのですが、旦那さんは少し気がかりなことがありまして、どういうわけかお父さんはチェコに関する話になると暗い表情になりまして、チェコは昔からタブーっぽい雰囲気になっていたのです。どうしようかと躊躇っていた所に当のお父さんがやってきて話してみたところ、いつかは行かなきゃならんと思っていたんだとかなんとかで、いい機会だとチェコ旅行が見事決まります。クリスマスの夜に起きた、幸せな家族のお話と、哀しい家族のお話です。
小説としてみるとページ数も少ないのでスルリと読み終われましたが、いやぁ本当に簡単に読める難易度でボクはそっちの方が驚きですよ。今回読んだステージ1はTOEIC300点台とか英検3級くらいのレベルだと思われますが、語彙制限だけでなくて文法も簡単なものだけを選ばれているらしくて今までに見たことのない易しさ。いや、学校の教科書ではよく見るくらいの難易度かもしれん。いけるいける。中学生でも十分戦える難しさです。
お話はシンプルイズベストの極みのような簡潔さと王道さですが、読む事すら手間取る外国語の本で話にもひねりを加えると混乱しか招かないのでこれくらいでいいんですよ。初心の者に易しい英語の本に珍しく出会えました。1冊ずつしか読んでないけど、ペンギンリーダーズよりオックスフォードの方が今のところ好印象です。ラダーシリーズ?よほどの事がない限り最下位の評価は揺るがないよアイツ。
ただ物理的に薄っぺらくて750円は、やっぱり高いワ。