英語のゲーム「Broken Age」


ちょいと長めのお休みに、お勉強代わりに英語のゲームをプレイ。
携帯アプリのゲームを適当にAppStoreで探して見つけたのがコチラ。「Broken Age」です。すごく面白かったのよ。

絵本みたいなグラフィックが綺麗で可愛らしいですね。
画面内のいろんなところをクリックしてヒントを探して謎を解いていく、昔ながらのアドベンチャーゲームです。SteamやPlayStation Storegoogle play store、AppStoreなどで買えるようですが、日本語ローカライズされていませんので海外アカウントじゃないと見つからない所も。私はiOS版でプレイしました。日本のアカウントでも、AppStoreで普通にダウンロード出来たよ。iPadでプレイなのでクリックじゃなくて、いろんなところをタッチしまくりです。


対応言語は英語とドイツ語。ここはもちろん英語を選択です。

表示できる字幕は、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語。日本語は無し!ゲーム内音声の発音は綺麗で聴きやすいのですが、音声だけなんて高度な真似は私には出来ません。英語字幕を見ながら辞書を片手に根性で読み進めるぜ!




ゲームを始めると、主人公を選択する画面に移ります。物語を説明されるオープニングとかは特にありませんので、なんか寝ている二人がいるなぁ、朝と夜の場面で対照的だなぁとこれから始まるお話に想像を膨らませます。左側の女の子がベラ(Vella)さんで、右側の男の子がシェイ(Shay)くん。どっちか一方しか選べないというわけじゃなくて、ゲーム中は好きな時にもう片方の主人公に切り替えることが出来ます。片方の主人公で謎解きに詰まったり別のストーリーが気になったりしたら、ちょいちょいと切り替える感じです。
ベラさんがどこか片田舎でのんびり暮らしているのに対し、シェイくんは宇宙船に乗って宇宙で様々なミッションをこなしています。場所も境遇も、はたまた時代さえ違うんじゃないかとさえ思うこの二つのお話はいったい何の関係があるんだろう?と疑問に思う私。まぁ取り敢えずプレイしていきまショ。



シェイくんで始めますと、様々な救難信号が船に届いていると太陽みたいなマザーコンピュータから報告を受けます。全部英語で何言ってるかわかんね!とさっそく要救助者に絶体絶命の危機が訪れますが、それではあまりにも哀しいので頑張って報告を読む私。どうやら雪崩事故と、列車の暴走と、攻撃を受けている味方船の増援と、船外の謎物体の調査の、4つの依頼が来ているようです。オーケー、現状は把握した!片っ端から助けてやるぜ!取り敢えず雪崩事故の現場に向かいましょう。



現場に到着すると、アイスクリームの雪崩の中で助けを求める、ふわふわしたぬいぐるみが何かもがいてました。手元に唯一あるアイテム「スプーン」を使うと、もぐもぐアイスクリームを食べ始めるシェイくん。そんなんで救助OKなんだ…。
いやー、いい仕事したわと一日が終わり、次の朝へ。

なんだかつまらなそうな顔のシェイくん。朝食が終わると直ぐに警報が鳴り、またミッションが始まります。内容は前回の残り3つの依頼です。いやーん上手く出るかしらと心配するも、ミッションの難易度は激ヌルです。むしろ失敗するほうが困難なほどです。どこへ行ってもふわふわしたぬいぐるみが困ってますので助けます。実はこれ、偽物の救援ミッションなんですよね。毎日毎日こんなことをやっているので、いつもシェイくんは退屈そうな顔をしているんです。なんでこんなことをやっているかは分かりません。ついでにゲームも進みません。事故ってるくせに安全対策ばっちりな災害現場の安全神話に私は立ち向かいます。試行錯誤の末、暴走列車ミッションの隙をついて本当に暴走事故を起こすことに成功する私。「何やってんの!?」「ボクらの救助簡単なハズじゃん!」「頭おかしいんじゃないの!?」と巻き添えを喰らったぬいぐるみたちから罵声を浴びながら、列車もろとも私たちは崖から落ちます。同じことの繰り返しの毎日から逃れるため、死を選択するというのね…、なんつうお話だ。
それでも安全対策は一枚上手で、崖から落ちても下にクッションがあって無傷で助かります。なんてことなの、死ぬ覚悟でもダメなのかい。また同じ毎日が始まるのかぁ…と気落ちするシェイくんですが、落っこちた先で謎の人物に出会い運命が少しずつ変わり始めるのです。




一方のベラさんですが、おめでたいパーティの準備中のようです。どうやら主役はベラさんで、外にいたベラさんを妹ちゃんが呼びに来ていました。家へ向かうと中では大きなケーキと、特別な衣装が用意されていました。

家族の皆はおおむね喜んでいますが、よくよくパーティーの話を聞いてみますと、栄誉ある生贄祭りのメンバーに選ばれた為にお祝いしているようなのです。マジか、生贄とかいつの時代の話だろう。ともかく、ベラさんの表情が暗いのはそのせいのようです。両親も寂しそうな雰囲気を感じさせますが、村を救うための栄誉ある一員に選ばれた事を誇りに思っています(または思い込もうとしている)。たぶん妹ちゃんは何も知らないのでしょう。ばあさんはノリノリ。でもおじいちゃんは不機嫌です。

この土地にはモグ チョコラ(Mog Chothra)という怪物がいて、辺り一帯を荒して周っていました。そこで各地の村々は十数年に一度生贄を差し出し、村が襲われないよう祈ったのです。それが今回の生贄祭りの目的です。モグ チョコラの生贄に選ばれることは大変名誉ある事らしくて、村の祭りは一大フェスティバルのように大賑わいでした。生贄の乙女は他に三人いますが、どれもノリノリで生贄に乗り気じゃないのはベラさんだけです。他の三人は自慢の衣装を見せ付け合い、あたしこそが一番に選ばれるんだとめっちゃ張り切ってました。話しかけると各々独自のアピール方法で気を惹こうと準備している必死な姿が見られます。狂ってますね。

フェスティバルの熱狂も高まった所でばあさんが合図をすると、いよいよモグ チョコラの登場です。

海からモグ チョコラの登場です。どう見ても怪獣です。ありがとうございました。右端の人は開始早々食べられたのでいません。懸命のアピールが実ってよかったですね! あまりの迫力に、ここにきてビビり始める他の生贄たち。「なんか話と違くない?」「ううん、あたしはもうちょっと後回しでもいいかな…?」と今さら遅い後悔の念を抱いているようですが、順調に食べられていくので大丈夫です。モグ チョコラに黙って食べられるのではなく、誰もが思い付かなかった戦う事を決心したベラさんを助け出すのが私の役目だ。シェイくんの時と違って、こっちは境遇ハードすぎない?手持ちのアイテムを駆使し、栄誉ある生贄という幻想から脱出するところからベラさんのお話は再スタートします。これから二人の主人公の物語は、本格的に開始されるというわけです。

画面の関係ありそうなところをタッチして謎を解いていくのですが、どこをタッチすると反応するのかはお助けボタンがありますのであまり迷いません。謎の多い二つのお話にワクワクしながら、行く先々で立ちはだかる困難をあーでもないこーでもないと頭を悩ませながら進むのです。そして関係が無さそうだった二つのお話、二人の主人公の関係が交わり始めるとき、おぉー遂に来くるのね!と期待していた興奮が押し寄せてきます。あっと驚く展開もありながら、お話自体は正統派なんですよね。みんなのハッピー目指して困難に立ち向かうのだ!

アクション要素でクリアする場面は無いので、じっくり練られたパズルのような問題を着実に解いていかなければいけません。当たり前ですけど、英語の内容もちょっとは理解しないとクリアは難しいです。ワンモア!ワンモア!と登場人物に同じセリフを何度も喋らせて何とか最低限理解しつつ進みました。気合と根性の強行突破だ!

気合と根性で突破できた最難関の壁。アメリカンジョークで、この木を笑わせればクリアです。ちょっと待てよ!この選択肢を選んで行って、ジョークを完成させろというのかぃ!英文でジョークを完成させろとか難易度高いよ!自分じゃ分からないけど、これでジョークになってんのかな…と適当に選ぶと「何の関係もないじゃないか」とか「これはジョークなの?」とか言われます。うん、自分もジョークになってないと思ってた。この四つの選択肢からそれぞれまた四つくらい選択肢が派生して、調子が良いとさらに四つの選択肢が発生するので組み合わせは結構ありますね。たぶん正解は複数あるんじゃないかな。自棄になって総当たりに近いことをやって何とか笑わせることに成功しました。なんか「大人の木の中で一番小さいの、何を知ってる?」「僕は手のひらサイズの木を知ってるよ」「それは椰子の木(palm tree)っていうんだ。palm(手のひら)のtree(木)ってね!」っていう感じのジョークを自分は完成させたと思う。ちなみに画像は一言目の質問ですが、選択肢の中に私が選んだ選択肢は出てきていません…。毎回ランダムで内容が変わるようです。
他にもなぞなぞを出されて、正解の物を持ってくる問題が一つありました。ただでさえ英語が暗号みたいに感じられるのに、さらになぞなぞにされているとか難し過ぎぃ!持ち物を適当に渡してクリアしました。なんで正解だったか全部はわからんかったよ…。
もちろん気合と根性で突破できなかった壁もありますので安心してください。ベラ編の船の行先を指示する方法と、シェイ編の最初のロボット修理はどうしても分からなかった…。どうしようもなくなって攻略wikiを見たのですが、見ても最初は全然わからなかったです。攻略を見てしばらく考えてやっと分かりました。自分には絶対わからないよこれ…。難易度高過ぎだろ…と呟く男が一人。あとヘビも攻略見ちゃった。これはもう少し頑張れば自力で行けたかも。公式でも難易度に配慮して、公式wikiのページがありました。

その他は何とか攻略を見ずにクリア出来て、無事エンディングまで到達しました。クリア時間は16時間くらいでしょうか。凄いですね、結構文章を読まなくちゃいけないゲームですけど、この十数時間は全然苦じゃありませんでしたよ。これだけ集中して英語に触れ続けることが出来るなんて、やっぱりゲームの力が上手くハマると凄いです。他にも面白いゲームを見つけていけたら良いですね。

手に汗握る冒険劇と、頭をあれこれ使う謎解きが楽しい「Broken age」。美しくも愛らしいアニメーションの映像は、まるで良質の絵本を読んでいる気分でした。いやぁ、楽しかったですね。