ペンギンリーダーズ The Mysterious Island

Penguin Readers: Level 2 THE MYSTERIOUS ISLAND (Penguin Active Readers, Level 2)



えいごの本 寄り道編。
何か英語の勉強になるような本はないのかな?と本屋さんを探したとき、長文勉強用にラダーシリーズと並んで見かけることがあるかもしれないのが、このペンギンリーダーズ。英語習得の近道として英語で本を読む為に、「Easystarts」から「レベル6」まで難易度分けされた物語が数多く用意されているとのこと。英検4級から一番難しいのは準1級くらいのレベルになるんだそうな。初心者から熟練者、子供から大人まで幅広くカバーでございます。
ただし高い。本体価格700円は躊躇するほど高い。難易度が上がるにつれて使われている語数やページ数がだいぶ変わるんですけど、値段だけは何故かレベル1もレベル6も大差がありません。実物を見ればわかりますが、新聞のチラシみたいなうっすい本に普通の小説と変わらない値段はちちちちょちょっとナシかなー。レベル6になるとだいぶマシになりますけど、ブルジョアな一品です。ブルジョアな一品ですけど、ブルジョアに憧れて買いました。高いってだけでブランドを感じる単純なワタクシです。
まぁ寄り道編ですので、とにかく難易度の簡単なやつで気楽に読めそうなものを選びます。「Easystarts」や「レベル1」(英検4級程度)はマンガや絵本みたいな、もう小説でもなんでもなくて逆に読み難そうだったので「レベル2」(英検3級)の中から後は適当に目をつぶって選びました。ザ ミステリアス アイランド。ジュールヴェルヌ作の「神秘の島」ですね。
気球に乗った4人の大人と子供一人と犬一匹が嵐に流されて無人島に漂着し、脱出に向けてサバイバル生活を始めるお話です。なんでこいつらは気球に乗っていたのかは、「でもね、それはまた別のお話!」とかいう感じでスルーされます。元の小説がどのくらいの長さかは知りませんが、20〜30ページ程度に短くすればそりゃまぁ簡略化しまくりですよねと思います。良い所は話のテンポが速いことです。悪い所は簡略化しまくりでお話がつまらないことですかね。(絶望的だ)
学習用の本ですので、巻末にはお話の内容にちなんだ問題が載っていたり、この本はイギリス英語なのかアメリカ英語なのか書いてあったり、全部でいくつの単語が載っていたか書いてあったりします。ちなみにこれは6370語らしい。英語学習者が○○万語読みましたよ〜なんて本の冊数じゃなくて語数でこれまでの経緯をカウントしていたりしますが、これなら計算しやすいですね。モチベーション維持のためにも、こういう数字って大事よね。
難易度は英検3級だとのことでしたが、チラッ(本文を見る)確かに使われている単語は難しくはありませんね…、パタン(本を閉じて一息つく)これが英検3級なのかー…そうかー…みんな頭いいんだなぁ…。とちょっとブルーになるくらいの難易度でした。でも教科書英語よりは、普通の洋書(児童書)を読んでいるときと近い印象を感じました。ラダーシリーズよりは好印象です。高いけど。
難易度に感じる違和感は、外国人の普通と日本人の普通のレベルに違いがあるからどうしても存在するのでしょう。日本人向けにとことんカスタマイズされた東進ブックスの霊感少女リサとかはセンター基礎レベル(英検準2くらい)だそうですが、こっちの方がずっと簡単ですね。600円だから100円安いし。
どんなものかいっぺん見たかっただけだから、ペンギンリーダーズは満足デース。