WILL (1日目)

WILL (集英社文庫)


ゴールデンウィーク〜♪ (可愛さを演出)
まとまったお休みが取れたという事で、久しぶりにのんびり読書ライフを送れそうだと穏やかな気分でおります。私です。クリハラです。
私の好きな本多孝好さんの本が、今年に入って既に2冊も文庫化されていたという幸せな出来事がありましたので、先週から連続してこの作者さんでお送りしております。
少々思い出話になりますが、私が最初に本多孝好さんに触れた作品は「MOMENT」でした。病院の清掃バイトをしている青年が、この病院には末期患者の最後の願いを叶えてくれる人物がいる、という噂を耳にして始まるミステリー風味のお話です。まぁ、死ぬ間際の人間の願いを叶えてくれるだなんてなんていう美談なの、きっと幸せで感動的なお話になってるに違いないわ!反吐が出るわ! とか何とか偏見バリバリで読んでみたところ(というかそれでなんで読もうと思ったんだ俺…)、死に際の患者の願いが結構ダークで逆に怖いよー!人間怖いよー!とぷるぷる震えさせられて予想を裏切る楽しさを味わいました。その後、他の作品はどんなんだろうと読んでいくうち、すっかり作者さんの虜となったというわけですのよ。
その思い出の「MOMENT」の姉妹編がこの「WILL」ということらしい。個人的に懐かしいタイトルと再会して感慨深くもあります。姉妹かぁ…。
お話は「MOMENT」から数年後、前作の主人公の幼なじみで、葬儀屋を営んでいた女性が今回の主役になります。ああ、だから続編じゃなくて姉妹編なのね。というかあの森野さんとかいう幼なじみ、MOMENTの時 完全に話の蚊帳の外だったような…。なんか女なのにガタイが良いとかそんな感じの描写が少しあったりして…、うん、記憶が古くて思い出せん。とまあ、気分はほぼ新作状態でございます。
そんなMOMENTの姉妹編というか幼馴染編のお話。