本日、サービスデー (2日目くらい)

本日、サービスデー (光文社文庫)


そのうち読んだ。
朱川湊人さんの「本日、サービスデー」。短編集になってますので、残りの表題作とは関係のない「東京しあわせクラブ」「あおぞら怪談」「気合入門」「青い岸辺にて」までをようやく読み終わりです。
基本的にどれも小さくまとまったお話な印象は同じですね。短いなら短いなりに、ほどほどのホラー、ほどほどの笑い、ほどほどの良い話…みたいな…。読んだ人しか分かりませんが「気合入門」のお話のぶん投げっぷりは凄い。プ、プロがこんな技を使っていいのか!?と思うくらい。これは笑えと言うのか。よしきた、受けて立ってやる。
短編の中に「あおぞら怪談」という、幽霊と同居する男のお話がありましたが、お話の持って行き方がちょっとだけ変わっていていいじゃないのと思いました。女の幽霊と同居するお話でも、人によって個性が出ますね。怖がらせるわけでもなく、生身の人間のように都合よく扱わず…
今まで読んだ中で一番勢いが控えめな朱川湊人さんでしょうか。