【星新一】ボッコちゃん (77日目くらい?)

ボッコちゃん (新潮文庫)



( ゚Д゚) めっちゃ時間かかった!めっちゃ時間かかった!
まさか自分でもここまで相性がイケてないとは思わなかった星新一さんの「ボッコちゃん」もようやく読み終わりました。文庫本で300ページちょっとくらいと特別ぶ厚いわけでもなかったこの本ですが、この分量で中には50編もの物語(ショートショート)が入っているという構造に手間取りました。だって1〜2こ短編を読んだらその日は満足しちゃうんだもの。そしたら1日1個としたら読みきるまで50日かかるじゃない?そんでしばらくは星新一さんはいいかな〜ってお休みしたくなる時あるじゃない?そしたらこのザマよ。
そんな感じでこちら「ボッコちゃん」。早くて2〜3ページで物語が終わる、超短い様々なジャンルのお話を集めた短編集からお送りします。
タイトルのボッコちゃんは、この本の中の一編「ボッコちゃん」から持ってきたものですね。えーっとどんな話だったかなと軽く読み返すだけで読み終わってしまうくらい短いお話ですが、ちょっとブラックなジョークも交えてロボット女性"ボッコちゃん"とバーの客とのおかしなやり取りが描かれます。バーの店長が趣味で適当な受け答えをする女性ロボットをカウンターに置いておくのですが、バーの客はロボットとは思わず適当な解釈をして話しかけてくるんですよね。そしてあれよあれよという間に、あっと驚くオチが待っているという。他のどのお話も短いながら道中を盛り上げて見事なオチがつくという、密度の高い物語が披露されます。よく言えば実に様々なアイデア溢れるお話が楽しめる一冊ですが、ちょいと悪い言い方をすれば話の素材ばかり見せられて味気なくもありますな。小説とは楽しみ方がちょっと違うかもしれませんね。
ただ金持ちの家に泥棒が入るネタがいくつかあったというか、かぶってたものあったのが目につきましたね。気に入ってたネタなのかな?あれ。どうせオチで泥棒が酷い目に合うんでしょ?とかひねくれた見方してごめんなさい。100%オチが待ってるからある意味いけないんです。例えば何のオチも意味もない話がちょっと混じってたら、このお話はちゃんと終わるんだろうな?と少しスリリングになったかもしれません。という無茶ぶり。