【太宰治】人間失格 (2日目)

人間失格 (角川文庫)


とりあえず有名だし、くらいの気持ちで読んでみたらかなりおもしろかった。ウヒャヒャ、気持ち良いくらいの駄目人間だったのう。
タイトルで駄目人間書くよーって宣言してたと思ったら、中身は見事な有言実行ぶり。あまりの救いのなさが何故か笑いを誘います。「人間失格」なんて仰仰しいなあと話半分だったけど、すごいすごい。


そして今までよく読まずにこれたぞ自分。よくやったぞ自分。中高生くらいで読んでたら、前半のニヒルっぷりを真似すれば将来女性にモテモテだぞと人生に黒歴史を作っていたかもしれないぞ。もちろん後半の落ちぶれ人生に対しては「俺なら上手くやる」と無視するさ!今は夏休みの時期ですけど、読書感想文に人間失格はチャレンジャーすぎると今なら思う。

後は言葉遣いの直され方が良かったのかな。私が読んだのは角川文庫の最近表紙が新しくなって出てきたものですけど、とくに読むのに不自由はせず読みやすかったです。良い仕事ぶりに感謝!