ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)
MF文庫Jライトノベル新人賞受賞作でせつなさロック!
新人作家は新参読者の味方ですぜー、一緒に新たにロックに時代を駆け抜けようZE☆!


ロック!
ロック!
(*゚Д゚) うおぉぉぉぉぉぉ!
殺されるのがイケニエビトで、それを殺すのがタマシイビト。タマシイビトは人の記憶を食べるからイケニエビトがいなくなっても誰も気が付かない。
イケニエビトを殺した人だけがそのことを覚えてる。
イケニエビトは殺しても数年でよみがえる。
クラスのあいつはイケニエビト。だって自分で言ってたから。
あいつの事を忘れるのはいやだ。タマシイビトに殺されるのもいやだ。
だから憶えておくために自分で殺した。
(*゚Д゚) うおおぉぉぉぉぉ!?
ロック!
ロック!
月日は流れ、あるとき同級生がこんな相談してきた。「三年前僕はある女の子を殺した。」
ロック!
ロック!
「だけど彼女はどこにも、誰の記憶にも残ってないんだ。」



そいつが殺した女の子。ギターケースにしまって埋めた女の子。
そいつと私はその場所へ。犯行現場のその場所へ。スコップ持ってその場所へ。
掘り出すケースは三年ぶり。目覚めた女の子とそいつも三年ぶり。
あくびをしている女の子。
あいつと私は七年ぶり。



ロックすぎだろ!
理不尽極まりない出来事に、滅茶苦茶視野が狭い登場人物達がすんごいアンバランス。タマシイビトが何者か知ろうともしないし、記録が消えることについて確かめもしない。状況に不安を抱くだけのあいつらは開拓精神からほど遠いよ。ロック?ロック?
それでも丸く収まる世界に(*゚Д゚) うおおぉぉぉぉぉ!?
私の常識なんてぶっ飛ばし、幾多の何?何故!?待てッ!?どういうことだ!の果に辿り着いた感想が
でも、き、嫌いではない!
の私がいましたよ。
ロック!