【法条遥】リアクト

リアクト (ハヤカワ文庫JA)


好きな本 ぼしゅうのコメントより。
>こんにちは。法条遥さんの『リライト』『リアクト』『リビジョン』『リライブ』の全四作をオススメさせていただきます。四作はすべて”時”に関するお話で、『リライト』は、いわゆるタイムリープものです。四作の内容を端的に表したものが、amazonのあらすじ欄に書いてあったのでコピペします。
『未来へ跳んだ夏(リライト)、過去を変えた秋(リビジョン)、時に挑んだ冬(リアクト)。すべての出来事は、この完璧な春(リライブ)のために』
ちなみに『リライブ』が最後になり、こちらはついこの間でたばかりなので、実はまだ読んではいないのですが・・・きっと面白いです(見切り発車)。難解なのでついていくのが大変なのですが、夢中になって読みました(リライブ以外は)。クリハラさんの感想を楽しみにしています。そして私はそれまでに『リライブ』を読みます。



おすすめありがとうございます。その3
前回までに「リライト」「リビジョン」を読んだクリハラさんは後半戦、「リアクト」に進んだそうな。
そこは事実上、この本を紹介された時点で紹介者さんが辿り着いていた最終地点でもありました。何故紹介者さんはシリーズものの4冊をおすすめしながら、自身は3冊までしか読んでいなかったのでしょうか?その時の私は特に疑問を持つことはありませんでした。例えば読んでいる途中の本が面白くて、次もきっと面白いに違いないと興奮そのまま教えてくれただけでしょう。または紹介者さんは作者さんのファンで、新しいシリーズが始まったから一緒に読みましょうと誘ってくれたのかもしれません。
のんきに構えていたクリハラさんは、素直にも紹介者さんの言葉を都合よく解釈しました。その時既に、密かに張られていた罠に絡め取られていたとは気付かずに…。そして前作、前々作とは比較にならないほどややこしい「リアクト」の迷宮へと進んだのでした…。
(読む↓)
(; ・`д・´) <ややこし過ぎてお話が全然把握できん…!!
(; ・`д・´) <そ、そんな“クリハラさんの感想を楽しみにしています”とはこうなる事を予想して…!?

ネタバレあるから続きを読むときは気を付けてね!と言いたいけど、そんな器用に解説できるほど内容を噛み砕くなんて出来やしないよ!でもやっぱりネタバレあるかもしれないから、良い子は進むの注意だかんな!




<〜ここから〜>
お話は順当に前二作からの続きとなりますが、前作「リビジョン」終了後のお話だけでなく、なんと「リライト」最中の時間にも飛びまして、今までの出来事の舞台裏が明かされるという1冊丸々の解決編といった感じの内容になっていました。タイムパラドックスのおかげで今までの出来事があったりなかったりされる世の中なので、途中で「( ゚Д゚) ?」となる事もしばしばです。何が起こってるんだろうこれ?誰か分かりやすく解説してくれないかなぁ?と思っていた所で紹介者さんの“クリハラさんの感想を楽しみにしています”に気付くわけですよ。しまった、先回りされていた!ごめんよぅ!私にはリライトの内容を整理するなんて事は無理だったよぅ!というわけで本能の赴くままに残りは進むぜ!
本能の赴くままに気が付いたどうでもいい話をしますと、お話の最初の方で唐突に「北山薫」という作家についての雑談が登場人物の間で交わされるんですよね。何故に唐突に北村薫のパロディ作家が出てくるのか謎ですが、私も今までのお話を読んで北村薫さんを思い出しましたので、やっぱり時間跳躍の青春物語だと連想するよねとちょっとニッコリしたというどうでもいい話。北村薫さんも性別不明の覆面作家だったそうですけど、私が知った時には既にネタバレしてたなぁ…。
さてそんな話はいったん置いときまして今回のお話を複雑にしている要因は、「リライト」で行われていたクラスメイト40名同時攻略が実は他の生徒にばれていたというお話と、「リビジョン」の未来を見通す手鏡で世にも醜い自分同士の争いをした後のお話と、イケメン未来人のそのまた700年未来から来たという未来警察のお話という、3つのお話が同時並行で存在することにどう考えても起因します。というか未来警察とか凄いの来たな!イケメン未来人くんが作ったタイムリープ薬は700年後でも結局解析できなくて、タイムリープ薬を呑んでたまたま適性があった人間をしょうがなく1992年に送り込んできたらしいです。目的は700年前に奇跡のタイムリープ薬を作成したイケメン未来人(未来警察から見ればめっちゃ過去の人)くんを確保すること!改変された過去を直すとか、未来人ですけど結構古典的な目的の組織です。
そんで未来から遥々やってきたは良いものの、いきなり未来を見通せる鏡とタイプリープが出来る未来人が出会って、未来改変の異種格闘技戦状態に!「そんな事が出来るなんて…」と未来視の鏡に驚いたのは未来人。そりゃそうだ。対する未来視の鏡は、何故か鏡の中に閉じ込められた前作の主人公さんがいまして、未来視とは別のなんか凄いことにこっちはこっちでなってるんですけど状態!ちなみに鏡の中の本人は、なんだか悟った様子で平穏に過ごしていました。
既によく分からん状態ですけど、まだ未来改変の道具は一つ残っているのです。未来を見通した本、「リライト」。作中の登場人物が推測と妄想の赴くままに書いた本なのですが、ぶっちゃけ私が読んだ実物の「リライト」がそのまま作品の中に出てくるようなものだと思ってください。登場人物は自分が出てくる本を読んで、「なにこれ私そのままじゃん」と驚く内容。この本が既に登場した未来人へと殴り込みをかけます。第二の未来改変アイテムの出現に「そんな、馬鹿なことが…」と内容を読んで思わず漏らしちゃう未来人さん。時空のゆがみを直しに来たってのに、一番頼りないなこの未来人…。
まぁ頼りないがゆえにあっちこっち翻弄された挙句、美雪という人物に変身して今度は読者を混乱の渦に叩き込むんですけどね…。全然わかんねぇ…、美雪の両親って誰だよ…未来人さん養子に貰われたんだっけ…?なんで普通に母ちゃんが出てきて喋ってるんだ、改めて見るとなんだこれ…。
そもそもいるはずのない美雪をいることにしようとしたのは何でたっけかなぁ…。そこすら思い出せん。
ええい、もういい!俺は過去は振り返らない男さ!全ての疑問を保留にして、俺は「リライブ」に進むぜ!なんかリアクトには嘘があるらしいし、疑問のカギはまだ隠されているに違いない!
(`・ω・´) あばよ!