スメラギの国 (3日目)

スメラギの国 (文春文庫)


(; ゚Д゚) 意味が分からないわ!意味が分からないわ!
読み終わった直後に若干取り乱し気味になったクリハラさん。次々と襲い来る猫たちを「こいつら一体なにやりたいんだろう」となんとなく眺めていたら、なんでお話の終わりがハッピーエンドっぽくなっているのか分からなくなる羽目に。どうやらいつもと同じ様に朱川湊人さんの切なさホラーが炸裂したらしいが、こんなに置いてけぼり感を味わったのは初めてだぜ!
これはたぶん、別に私が猫好きというわけじゃなかったせいじゃなかろうかと思われる。
まず単に猫が出てきただけでは何の感慨も湧かないので、作者が付加するキャラクター性の方にどうしても意識が偏ってしまうんだよね。でも擬人化された兄弟猫の出番は少ないし、謎めいた演出をするためか他の猫は問答無用で襲いかかってくるだけだしで、まあ単なるおっかない障害物程度にしか考えて無かった。
でもそうするとお話の3分の1か2くらいが、ごっそり魅力が無くなってしまってさあ大変。他にも同時進行するエピソードはいくつかあるんだけれど、数がある分どうにも短めになってしまっていて物足りないんですのよ。
あとはこの作者の作品はこういうもんだ!という感じの先入観がちょっと強過ぎましたかも。これは完全に楽しみ方を間違えてしまいましたね。