スメラギの国 (2日目)

スメラギの国 (文春文庫)


昨日の続きです。
昨日私が期待した通り、読み始めてすぐちょっとファンタジーちっくな雰囲気が漂ってきてイイ感じでございます。どうやらこのお話に出てくる猫さんはとても賢いようなのです。
少し読んだ辺りで事のあらましを纏めますと、まず最初にとても美しい白い猫がいました。その猫が夜な夜な月明かりの下で歌を歌っていると、不思議な事に近くで聞いていた猫たちに次第に自意識が生まれ始めたのです。猫たちは今まで考えもしなかった空がとても美しいものであると気付き、争うばかりではない仲間という存在がいる事にも気付き始めます。なんと一匹の猫によって、多くの猫たちが他者を労わる気持ちや美しさに感動する心を手に入れたではありませんか。この感情が生まれた猫たちの前にはステキな未来が待っていそうな予感がして、私の気持ちも希望に満ちたものとなりました。



希望に満ちたものとなると思っていました。


きっかけは本当にちょっとした不幸な事故でした。どちらが一方的に悪いわけでもない、一人の人間と猫たちの間で起こった事故でした。
心を手に入れた猫たちに作者がけしかけた行動は、なんと全力を持って人間をぶっ殺させに行く事だったのです!
(; ゚Д゚)  猫怖ぇー!猫超怖ぇー!
どうして!なぜそんなことをしてしまうの!なぜそんなことをさせてしまうの!
作者は争わせるために猫に心を持たせたのでしょうか。ならば何故美しいものに感動させた!何故人からの優しさに感謝する気持ちを与えた!
まったく良い趣味してるぜ作者さん!