童話物語

(*´ω`*) 童話物語 来たわぁ♪
なんで今さら童話物語?と思うかもしれませんが、今回私の手元にあるのは1997年スタジオエトセトラ出版のいわゆる「旧・童話物語」です。現在書店にて流通している童話物語はこの"旧"に大幅な改稿を加えたもので、新・童話物語なんて区別もされていたりするそうな。普通ならとっくに絶版のこの本がなぜか手元にあるわけですが、別に古本屋を探して見つけたわけじゃなくて、12/1から数量限定でスタジオエトセトラのHPから発売されているのをめでたくゲットしたわけでございます。
事の経緯は作者さんの実家で倉庫整理をしていたら、当時の在庫がゴトッと発見されたことから始まります。15年ほど存在を忘れられていたその本を、せっかくだからという事で欲しい方に販売することになったんですよね。ですからこれは旧童話物語の新品という事になります。スゲーなおい。秋葉原書泉ブックタワーで12/1から店頭販売している他、通信販売で全国から受付中とのこと。別に再版されたわけじゃないからなくなったらおしまいです。

中には作者の向山貴彦さんと挿絵の宮山香里さんのサインが入ってました。ホントに手書きかな?と邪推しましたが、紙の裏にマジックのインクがうっすら滲み出ていてどうやら本当っぽいです。ごめんなさい。さらに贅沢を言うなら、サインは読み終わった本を持って行って直接してもらいたい派です。いつかそういう機会があったらいいなぁ。

中にはポストカード3枚とメッセージカードも1枚入ってました。あれ、ランダムで1枚とかそんな話がHPに載ってたような気がするが。まあ多い分には問題ないね!
さて本の内容の方ですが、わざわざ新とか旧とか区別するくらいだからどの程度内容が違うのだろうと身構えていましたが、そんなに印象が変わるとか劣っているとか優れているとかは感じませんでした。文章に違いがあるのは流石に分かりましたが、元からこの物語はこうだったように最後まですっきりお話が通っており、展開もほとんど一緒でした。ペチカが猫を蹴っ飛ばすのも相変わらずだし、豪雨の中でペチカとフィツが拳と拳で語り合うのも相変わらずです。ヒュー!
もしこの童話物語を読んだ事がない方がいらっしゃるなら、現在手に入る文庫本版でお話の方は大丈夫でしょう。文章に大きく手が加えられて作者さんの望む形に整えられていますし、僕も新の方がフィツがもっと喋ってくれているので好きです。挿絵もちゃんと入ってますからお母さんも安心さ。
ただどうしても気になるのでしたら、初見でもこの旧・童話物語から読んでも全然大丈夫だと思います。面白い本はどれを読んでも面白いし、何回読んでも面白いものです。幻冬舎版をもう一回読む事なんてなんてことはありません。だって僕はこのお話がとっても好きだから。これがおすすめ出来なかったら一生他の本をおすすめなんて出来ないくらいです。
童話物語。とっても素敵なファンタジーを一冊いかが?