人形たちの夢 後篇

人形たちの夢 後篇 (電撃文庫)


人形たちの夢 前篇を読んだから、ちゃんと後篇も読むよ!
頑張って読むよ!ちょっと面白くないけど結末まで付き合うよ!
「君のための物語」で出てきた二人が旅の途中で「そして、誰もが嘘をつく」の事件に遭遇しながらも「人形たちの夢」の依頼人の元へ辿り着く…、そんなお話の後篇だよ!
なんだか陰謀渦巻く政治的やり取りについて項が多く割かれている今回のお話。仲良くなった女の子が王様の血筋を引く子で、それを使えば政権奪取も夢じゃないとかどーたらこーたらで主人公たちは右往左往します。いやぁ、せっかく細かく設定を創って頂いているところ悪いんですが見せ方があまり好きじゃないです。とにかくよく喋るんです。第三視点(神の声)で設定を語る、主人公の仲間も設定を語る、突然出てきた悪党も自らの思惑をぺらぺら語る。不自然というか、またこいつも喋るのか…とちょっとおなか一杯。ひどいよ…、おかげで出てくる敵さんたちがとんだおまぬけさんばかりにしか見えないよ。ぺらぺらあれこれ喋ってるうちにウギャーってやられちゃうんだもん。
後は不自然に突然ヒロインのバスタオル姿のシーンを入れてくるあたり、ライトノベルの哀しい宿命みたいなものを見せられた感じでした。どんなお話であれ、セクシーカットを1つ以上入れるとかノルマがあるんでしょうきっと…。嫌いじゃないけど、作品のテンポを乱してまで求めるつもりはないよぼかぁ…。
ひとまず幸せな終わり方でまとまってくれたので、読み終わった気持ちはよかではあります。
ただ本編の内容もですが、あとがきでも何やら難しげな言葉を使ってわかるよーなわからないよーなお話をされてて、今後の作品がそんな感じになったら嫌だなぁと未来に不安を覚えて本日終了。