しずまれ!俺の左腕2

しずまれ! 俺の左腕 2 (このライトノベルがすごい! 文庫)


このライトノベルがすごい!文庫がこの作者さん専用の枠になりつつ今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。
本日はこちらの本、「しずまれ!俺の左腕2」を楽しんでおります。
読み手とギャグの相性は千差万別、受けるかどうかは人それぞれというものでして、あれこれ理屈を詰めてもそれが面白いかどうかはそのときになってみなければわからない部分があると思います。まー要するに私はこの作者の笑いが好きってことです。ようわからんけど、なんか書いてあれば笑えるの。
物語の内容は、基本ギャグ。優等生だった主人公くんが即死するほどの重症を負ったついでに魔王に憑依され、復帰後クラスメイトに事情を話そうとして中二病扱いされるお話です。左腕に憑かれている設定のため、腕を押さえて突然悶える奇行もちゃんと完備。いろいろあって友達も減ったけど、そばに大事な友人がいてくれて、魔王とも仲良くなれてめでたしめでたし、な1巻の続きが今回のこちらですね。さて、今度はどんなお話なんでしょうか。
(; ゚Д゚)  …あれ、結構シリアスになってるよ…?
いや、基本ギャグテイストであることには変わりありませんな。最初から最後までちょくちょく笑いの要素を入れてますし。ただそれ以上に本編がのっぴきならない状況になってて雰囲気がなんか重いよ!暗いよ!さじ加減が微妙だよ!
拳を交えた後に友情が芽生えるような戦いってありますが、殺し合いじゃ憎しみしか生まないよね…みたいになりかねない程度の過激さがありました。もうこの巻で完結するんじゃないか、もうギャグを捨てて笑えないくらいとことんやってしまうつもりなんだろうかと、途中でハラハラするくらいには明日を見ていない展開をしていました。
き、嫌いにはならないけど、期待していたものとずいぶん印象が違うなぁ…?
その辺は作者さんもわかっているのか、あとがきが超ハイテンション。いや、そのテンションは本編でやって、あとがきを本編のテンションでやったほうがしっくりくるよねきっと!逆じゃん!
また再会できることを願いつつ、ひとまず本を置く。