B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (2日目)

B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)


おお、これは…凄い。雰囲気に圧倒されマシタ。
最初っから最後まで飛び散る臓物、巻き散らかす鮮血、転がる死体、おおグロいグロいなお話の連続。ブチ切れた人間が溢れるこの世界に目茶苦茶翻弄された挙句、クライマックスの展開になんじゃあこりゃあと言ってしまった。自分の常識からは到底想像できない、驚きの出来事がたっぷり詰まったお話だった。作者さんの想像力には関心致しまする。
内容が分かろうが分かるまいが、お話の雰囲気に呑み込まれて作品に没頭してしまう。そんな引きの強さを持っています。おもしろいぞ。
しかしこれタイトルに「1」とか付いているから、続きが出る事を既にある程度想定して書いていたんだろうかね。正直言って終わりの辺りで、続きが出せそうなくらいに大人しめな締めに持って行った感じがある。後先考えないで、主人公なりゴスロリ少女なりが肉片撒き散らして爆死するくらい気合のあるハジけっぷりを見せてくれたらもっと良かったのに!デビュー作だし、次は無いくらいの勢いで詰め込んで欲しかったですかね。
1巻で結構大ネタ使ってきたんで、2巻以降が出るとしたらネタ切れでグダグダにならないか少し心配になってくる。でも、これはおもしろいですよ。