耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (2日目)

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)

ちょっとこの面白さと楽しさ、イイネ!!
軽快な言葉遊びにダダ漏れ妄想のハジけ具合が、今まで出会ったことの無いある意味待ち望んでいた楽しさを演出してくれました!
シュールな世界観を疾走感やドライブ感に例えられるような軽快な文章で語る作家は幾人か出会えども、ことファンキーやシュールさなんかでとびっきり突き抜けてるライトノベル界隈では出会えなくてもどかしぃーのー。なんて思っていた長年の鬱屈もついに解消!
キャラクター重視の環境で長年育まれてきた独特な雰囲気と見事なくらいの悪ノリとを合わせて、世の中を笑い飛ばしちゃうこんなお話はここじゃなきゃ出会えない破天荒さだね。


たった数ページで世界観に引き込まれた時は驚き喜び山椒の木ですよ。それくらい世界観が凝ってるはずなんだけど、無駄に台無しにする語り口が大好きです。
風習?思想?文化?政治?そんなことよりブルマの話をしようぜ!って感じの悪ガキンチョにはとっても厳しい躾が必要なようだな。ただその前に君のその意見を話してみたまえ。(悪ノリ楽しー)


文章中の言葉の選び方も、たぶんリズムや語感が良いからとかそんな理由で無作為拝借しまくってるからいつまでも楽しめそうな感じはするね。でも話の元となるタネが分かるうちだと、もっと楽しい。「別に…………」の一言にまるで沢尻エリカだな(笑)って言えるのも今のウチの楽しみ方さね。


第10回えんため大賞優秀賞受賞作だそうだけど、この出来には大大満足で文句なんざ御座いませぬ。流石えんため大賞、お目が高い…。
とまあね、そんな感じなんだけどね、優秀賞受賞作がもう一つあるってマジですか。
これとタメ張るくらいのものだとは正直半信半疑ですけど、こんな楽しみな半信半疑は大歓迎ですよ。
明日ちょっと読んでくるわ!