ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! (ファミ通文庫)

とんでもねぇタイトルだな!面白かったけどね!

昨日散々楽しんだ耳刈ネルリと同じ第10回えんため大賞優秀賞受賞作ということで、ホントに同じくらい面白いのかよーと半信半疑でワクワクしながら読んだ結果がこれだよ!

ギャルゲーの世界がどうしてウェルカムした辺りの序章は、神の見えざる手に強引に操られているような無茶な行動だけどありだ。そうじゃないと話が始まんないものね。
そんで朝目を覚ますと、いなかったはずの幼馴染の女の子が起こしに来てくれるってわけだ。義理の妹が布団の中で一緒に寝てるわけだ。義理の姉が朝食を作ってくれてるわけだ。
ご都合主義万歳の妬ましき桃色空間なわけですけど、素直に受け入れてる主人公を見てると何故か…物悲しさを感じ…
あれ…?  (´;ω;`)
現実的に見れば不自然に過剰なヒロイン達の愛情を、少し戸惑いながらも喜べるなんておめでてーやつだな。まあ家族が仲良いっていい事だよな。仲良い家族がいるっていいことだよな。挨拶がもう返って来ない呟きじゃないっていいことだよな…。


で、ギャルゲヱの世界"よ"、ようこそと言っているわけだから舞台は現実側でした。そんで何が起こるのかな?と思ったら、タイムトラベルものみたいなのになりやがった!
すんごい変則的だけど、ギャルゲーなんてものを使う方法がこれほど似合うレーベルはあるまい。むしろここじゃなきゃ見つからないよこんなもの!


そういった意味もあって大変面白う御座いました。優秀賞受賞?ハハー、謹んで御祝申し上げまする。


ところで15ページあたりの所の文章を「18禁版の後で発売した全年齢版をプレイした」ではなくて「全年齢版の後で18禁版もプレイした」と読み間違えて御免なさい。
エピローグの後に18禁版プレイとか、お前その時どんな気持ちだよとめっちゃ気になりましたが私の妄想ですかそうですか。なんか作者が続編を書く気はあるみたいで、マジで見たいような見たくないような気持ちになりましたがこれも虚構ですかそうですか。
後で何度も読み返して、今でもそう読めなくはないと思っています。