英語でゲーム「BEYOND: Two Souls」

BEYOND : Two Souls - PS3

日本で発売のローカライズされたゲームだけど、設定を弄れば英語でプレイできるものがフツーに存在する世の中になりました。昨今のゲームの大容量化は、キャラクターの音声や字幕を2か国語で収録することも可能にしたのですね。良い時代になったものだ。
PS3で発売されましたこの「BEYOND: Two Souls」は、日本発売のものを普通に購入すればオプションで日本語と英語の切り替えて遊ぶことが出来ます。これならもしお母さんにゲームを取り上げられそうになっても、実はこれで勉強してるんだよ!と言い訳が出来るかもしれません。無理かもしれません。英語音声の英語字幕に設定して、英語のお勉強できるかな?さぁ、レッツプレイ。



どんなゲームかを文字で説明するより、映像を見てもらった方が100倍早い(手抜き)ので雰囲気はトレーラーを見れば良いと思うよ、うん。映像では日本語でキャラクターは喋ってますけど、これを全て英語音声と字幕に変更することが出来るのですよ。



とりあえず1回目は普通に日本語字幕付きでクリアしてストーリーを楽しみましたが、BEYOND: Two Soulsはマルチエンディング方式を採用していますので道中の選択でエンディングがいくつにも分岐をするのです。何度もプレイしなきゃいけないのは面倒でも、勉強では逆にそれが反復練習となって効果的な気がするのだ。
しかしPS3のゲームも末期頃になると映像が極まってて凄いですよね。
実在の俳優からモデリングしたキャラクターはプレイ中でもムービーと見間違うほどリアルだし、特に喋っているときの口の動きがすっごい自然なんです。正直ゲームなのにやり過ぎだろって思っちゃうくらい、映画みたいな映像に仕上げてきています。プレイできる映画が当たり前のような存在になりつつある今、映画のスクリプトで勉強するのと同じ方法が通用するレベルにゲームもなっているんですね。



BEYOND: Two Soulsは主人公のジョディさんの人生に介入し、子供の頃から大人までの期間を追体験することが出来るゲームです。ジョディさんは生まれながら超能力を持っていまして、触れずに物を動かしたり他人の思考を覗き見したりする事が出来ます。この不思議で不気味な能力は幼いジョディさんを両親から引き離す原因となり、治療と原因究明を目的とした研究施設で半生を過ごすことになる元凶でもありました。そしてその元凶そのものが何を隠そうプレーヤーです。実はジョディさん自身はプレーヤーにあれこれお願いする形でしか超能力を行使できないのです。なんか人に見えない守護霊みたいな存在のプレーヤーが、コントローラーを操作して積み木を倒したり他人の精神を乗っ取ったりするの。ジョディさんの人生を念動力でしっちゃかめっちゃかにしてもよし、グレちゃったジョディさんのワガママを正してあげるもよし、一緒に悪乗りするもよしの愉快な珍道中の幕上げです。面白半分で壮絶な人生を送る羽目になるジョディさんにとってはたまったものではありませんな!
字幕を英語にすると、道中の選択肢ももちろん英語に変わります。例えば上の画像ですと、「SAY NOTHING(何も言わない)」「SHRUG(肩を竦める)」「NO(いいえ)」「YES(はい)」と4つも選ぶことが出来ます。この英語の微妙なニュアンスの違いに悩んですんなり選べないこともしばしば。あまり時間をかけると自動的に返事をしてしまいます。小粋な返事をしたかったら英語を覚えるしかないってことさ。
ゲームの基本はQTEでその場に応じたボタンを押すだけですので、クリア自体は何も難しいことはないでしょう。ゲームーバーすら存在しないゲームですし。でも一本の良質な映画のようなストーリーを素通りするのは実にもったいないです。あと演出も映像もホントPS3の限界まで使用している感じも別な意味で感動的です。CGキャラの造形は凄いけれど画面解像度が720pしかないし、ロード待ちを減らすため先読みでひっきりなしにドライブが動きまくっているし、ハードの性能が足りてないのに凄いことしちゃってる感じが愛おしくもあります。
映画みたいなゲームですので、英語のセリフの難しさも聞き取りのし難さも映画と同じくらいハードルが高いので、まったくの初心者が挑むのは苦難の連続だと思われます。しかしそんな苦難は面白いコンテンツに出会ったときに一気に吹き飛ぶ可能性もあるのです。もうしばらくいろんなゲームで遊んでみるぜー。