英会話教室いってみた その3


何も感想を書く本がない日は私生活を切り売りするに限りますネ。というわけで英会話教室のお話。
なんとなく通い始めた英会話教室も、週1ペースで通ってだいたい3ヵ月くらい過ぎました。ちょっとは英語を喋れるようになったかって?そんなもん、欠片も喋れるようになってねぇよ!ガハハハハ
良いのかそれで…という懸念はいったん置いときまして、英語の文章なら多少は読めても喋りとなるとてんで駄目な私は初級コースに配置されまして、あうあう鳴くオットセイ状態になりながら初歩的な訓練中の真っ最中です。「机の上に本があります」とか「昨日は何時に起きましたか?」とか、ごく簡単なやりとりをするレベルです。マジ難しくて泣けてきます。そんな程度も喋れない自分が情けなくてさらに泣けてきます。辛いです…行きたくないです…、気分が進みませんが時間が来ましたので出発しましょう…。
近いからという理由以外の何ものでもない基準で選んだこの大手英会話スクールに到着すると、入り口で笑顔が素敵なお姉さんが受付をしてくれます。スラリとした可愛らしい感じの方でして、愛想も良くてよく笑いもして、へぇこんな人実在するんだ良いもん見れたと男っ気しかない普段の生活ではまず遭遇しないレアキャラに新鮮な気持ちになります。英会話教室英語圏の人だけでなく日本人の職員や生徒などの集まってくる人が、私にとってはの異文化コミュニケーションみたいになってます。趣味のジャンルが変わると、人々のジャンルも面白いように変わるのね。
受付なんて会員を証見せて通り過ぎるだけなのにこのお姉さんの素敵スマイル密度やたらと濃いなと思いつつ、上手く喋れなくて気が重いレッスンルームへと向かいます。安いからという理由以外の何ものでもない基準で選んだので、私は複数人でレッスンを受けるグループレッスンに申し込みました。時たま高度な英語のやり取りが他の教室から聞こえて気後れしますが、私の場合はレベルが初級ですので一緒に受ける他生徒のレベルも似たようなものです。でも人前で上手く喋れない姿を見せるのは、情けなくて辛いことには変わりありません。あー出来る事なら行きたくないなぁ…。
私が申し込んだ教室に呼ばれて入りますと、一緒にレッスンを受けているもう一人の生徒も教室に入ってきました。少人数制のグループレッスンのため、現在は私と女子高生の彼女との2人でレッスンを受けています。初級ですからどうしても若い人と一緒になりやすいのでしょう。ただ高校生なら普通は塾で受験英語を勉強するんじゃないの、わざわざ英会話教室を選んだ理由って何だろう?といつも思います。ハァ…喋りを頑張るにはやっぱり一回り年下と同じ土俵で稽古になるかぁ…と気分がさらに落ち込みつつ、これまたスラリと可愛らしくも女子高生らしいまだあどけなさが残る容姿の彼女の真正面(対面)に私は座ります。
教室には講師が既にレッスンの準備をしていまして、私たちは簡単にイギリス人女性講師と挨拶を交わした後にテキストに沿って今週のレッスンに移ります。あまり大きな部屋ではないので、私たち3人は密集して会話のレッスンをすることになるんですよね。机を囲って、女子高生、イギリス人女性講師、という一か所だけ歪なトライアングルが形成されることになります。そろそろ開始の時間です。ドキドキしてきました。
会話のグループレッスンですので、講義内容に沿った模擬会話をパートナーと練習することになります。テキストに例題が載っていまして、それプラス自分の事を交えて即座に相手へ質問し、時に受け答えしなくてはいけません。今回は人を誘うときの練習です。テキストの例文の通りに「今夜一緒に食事でもどうかな?」と女子高生をディナーに誘う私。ちょっとマズいっすよそれ!と何故か女子高生を口説くことになってる私に対して、「いいですね!イタリア料理とかどうでしょう」とあっさりOKの返事を貰う私。いやぁ、困ってしまうね!(※例文通りの会話をしてるだけです)。「イタリア料理はいいですね!」と会話の流れでイギリス人女性講師からもOKの返事を貰い、めでたく二人ともディナーに誘うことが出来ました。ガハハハ、参ったなこりゃ!(※例文通りの会話を(略))
その後は役割を入れ替えて、練習をもう一度やります。「一緒に映画を見に行きませんか?」と女子高生に誘われる私。ホントもう、困っちゃうね!と思いつつ仕方なく「いいよ」と気さくに返事をする私。ここで「いいえ」を選択すると、代替案として別の行先を英語で提案しないといけないので面倒なのです。だから仕方なく良いと返事をするしかないんです。いやぁ、まったくしょうがないなぁ。
たどたどしい会話の二人を引っ張る形で、講師の方が主に会話の方向性を決定します。あなたの事を話してくださいと言われることもありますし、相手の事を訪ねてくださいと指示されることもあります。好きな食べ物とか好きなレジャーとか普通の内容ばかりですが、ご家族の事を聞けとか女子高生に聞いちゃっていいのそれ?お母さん美人?とか聞いちゃっていいの?とか妄想がはかどりましたが英会話力が絶望的にないため非常に健全です。もちろんイギリス人女性講師のプライベートも、レッスンの名のもとにガンガン聞くことができます。ただし英会話力が絶望にないため(以下略)
思うように喋れない辛さに耐えること約1時間でレッスンは終了します。ちょう簡単な宿題も貰って3人は挨拶をしてお別れです。あー大変だったーととぼとぼ帰る途中で、笑顔が素敵な受付のお姉さんとも挨拶をしてロビーを出ます。また次回ですね。
今通ってる英会話教室は、だいたいこんな感じです。いや、ほんと思うように喋れなくて大変なんですよ。リスニングとリーディングで蓄えた知識が全然有効活用できなくて、やきもきしちゃうんですよ。なかなか上達しないな、楽じゃないなと気持ちも沈みがちです。
ただ改めて書いてみて、全然辛そうに見えないですねこれ。