ほたるの群れ5 第一回「永児、スイカを買う」

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ほたるの群れ5 第一回「永児、スイカを買う」 | studio ET CETERA


ほたるの群れの5巻はまだ発売されていませんが、ほたるの群れの続きは読めるようになりました。
どういう事かと言いますと、studio ET CETERA(作者さんのHP)で5巻が発売されようがされまいが、WEB連載という形式で読者にお話を確実にお届けするという試みをしているからだそうな。連載が一区切りついた後に5巻は発売する…かも、みたいなノリのようです。毎週日曜日、午前0:00にPDFフォーマットで絶賛連載開始でございます。
という感じでこんにちは。WEB連載に切り替わった「ほたるの群れ5」の第一回、「永児、スイカを買う」よりお送りします。ちょこちょこ読むと続きが気になってコリャ悶えるの必至だな!と5巻発売まで待とうか迷いましたが、すでに4巻発売から1年待っていますのでモウイイヤとのんびり悶える方を選びました。週末のちょっとした楽しみが一つ増えたってもんですよ。
お話の方ですが、4巻のお話から1ヵ月くらい経った夏休み真っ只中から再び物語はスタートするようです。文庫本形式で書かれているとのことで、今回はタイトルや今までのあらすじ、主要人物の簡単な紹介なんかも含まれていました。戦いの果てに阿坂くんは重傷、千原くんは行方不明なんて書かれているのを見て、そういえば前回まで人があっさり死んでいくようなとんでもないことやってたんだよなぁ…と思い出したり、米原アズミちゃんちゃっかりレギュラーキャラ入りしてるよオイ!と新しい発見があったり。紹介文を見ると米原アズミちゃんはまだ主人公ペアを暗殺出来ると、自分は一般人とは格が違う暗殺者だと思い込んでいるようですが、今まで暗殺失敗のヘマをやらかして命拾いをしたのは主人公側ではなく自分の方だと気が付かないとそろそろ死んじゃいそうでこの先が心配です。話が進むにつれて高塚永児くんは順調に人の心をなくしていってる珍しいタイプの主人公ですので、ずるずる長引けば長引くほど出来るビジネスマンっぽくなってビジネスライクにサクッと処理されそうな気がします。永児くんの方がよっぽど暗殺者に向いてるんじゃないか…?
ヒロインの小松喜多見さんも、堅物の美少女として紹介です。なにやら今まで苦難した経験からもっと強くなってみんなを守りたいと決意を表明していますが、喜多見さんが周りを守るイメージって体を張って毒とか打撃とかナイフとかを受け止める姿がなぜか頭に浮かぶのですが。そんで耐えきる。常識的に考えて堅物の美少女という意味は、美人だけど真面目でちょっと頑固というものでしょうけど、堅物(丈夫さ的な意味で)の美少女ではなかろうかという疑念が私には捨てきれません。
前回の激しい襲撃から日も経ち、夏休みが過ぎて一ヶ月。今までの出来事が嘘だったかのように永児くんの日常は静かに過ぎて行ってます。喜多見さんや他、阿坂くんなんかもどこか気が抜けたような穏やかな日々を過ごしているようでして、今回は特に何事も起こらずお話はまだまだ始まったばかり。いや、これが普通の中学3年生の風景で何もおかしい所はないよね?何か起こる方がおかしいんだからね?と常識的な反応をしてみますが、物語の常識的に考えて何か起こらない方がありえないので私は世の中の無常を感じつつただこの先を見守るしか出来ません。(ニヤニヤ)
ひとまず今回は、不良のクラスメイトが永児くんへ言った「喧嘩とかしたことないんだろ」という一言がなんとも物悲しく感じました。高校生に因縁を付けられたとき、喧嘩に関しては永児くんは本当に下手そうで、勝てるイメージが全然湧きません。永児くんの方が強いかもしれませんが、相手を殺そうとするのは喧嘩じゃないし殺しても喧嘩に勝ったとは思えません。喧嘩をあまりしたことがない、ほんとに不器用な永児くんなのね…。