夢の中ならキミはやさしい。

夢の中ならキミはやさしい。 (角川文庫)

もういい加減疲れたよコノヤロウ! この二ヶ月の間、趣味の本を読む時間を全て削ってまでして会社からの命令「オマエこの真面目な本を読め」を片付けていました。そんだけ頑張って手に入れたのは今月の土曜全て出社。HaHaHa!オニイサン良く意味が分からないや!ゲームと違って現実というのはいくらでもゴールが追加されていくものだとしみじみ実感したのでここらで頑張るのヤメマシタ。
ども、心情的にはおひさしぶりですと挨拶をしたい気分ですが、この二ヶ月ブログを放置しきったせいでもともと低かったアクセス数が地に落ちたのでそんな相手いやしないのでしません。しないじゃなくて出来ないじゃないの?なんて茶々を入れる人もいません。素晴らしい。


さて、頑張るのを止めたとはいえ以前より読書時間の確保が難しいのは相変わらず、実はもう一ヶ月くらいブログ放置するのも選択肢にあるくらいのこのご時世で、選びましたのはこちらの本。「夢の中ならキミはやさしい。」
作者のD[di:](ディー)さんと言えば、前に読んだ「キぐるみ」という本にたいそう魅了されたという思い出があります。そして小説を書いてデザインやってファッションの何かをやってCD出してと良く分からない幅広い活動をする作者自身も気になるカ・ン・ジなお人であります。
その「自身でイラストも描ける」という能力がこの本で遺憾なく発揮されていまして、全ページに渡ってイラスト入りのこの本は小説というより絵本が近い。文字数も少なくページ数も100枚に満たなくて、ちょっと時間が不足気味の私も気軽に読める作りです。これでお値段は据え置きの629円。イラストびっしりで価格もアップアップ。
内容は寓話めいた動物の話がたくさん入っています。何らかの含蓄ある出来事を動物たちに主役を演じさせて語りかけてくる連続14話。なんだか良く分からないもの多数で14発中2話だけ心にヒット。うん、なんか教訓みたいなものを語ってはいるようだけれど、話の中の例えが曖昧すぎてわかんネーヨ。でも分かるものだけ分かれば良いという感じがするこの本。私の心にヒットしたお話は、毎日ゴロゴロしてるだけのパンダの話と引き籠って本だけで知識を蓄えてるフクロウの話の二つでした。痛い!身につまされるようで痛い! すなわち他のお話であまり感じ入る事がなかったのは、身に覚えがあるような出来事がなかったからかもしれません。分かるお話も人それぞれに違いないです。
そしてイラストが上手過ぎです。サイの目がとってもセクシー。はつかねずみが可愛過ぎ。何度か思わず笑っちゃいました。