【乾ルカ】夏光

夏光 (文春文庫)


この広いWeb上の何処かで発信されていたおすすめ電波を受信したけど、それは確かこんな名前の作者さんだったような気がする。たまたま店頭で並んでいた本にそんな感じの見覚えがあったのでなんとなく購入です。初めての作者さんは面白いかどうか分からないので不安半分、面白くないかどうかも分からないので期待も半分。この塩梅がいつだって俺の原動力!

夏光。友達の目の中で光る何かとか、耳の側にある小さな穴とか、些細ながらもなんだそれと気になる不思議なモノが必ず本編の中で重要な要素になっています。お話の作りがとても私好みです。少しフシギなお話って好きよ。
さて、最初は表題作の「夏光」がお目見えですね。いったどんなお話になるのでしょうかちょっぴりドキドキです。さーてもうすぐ読み終わるぞ…
(*>∀<*)  ってキャー! このラストはちょっとカッコつけすぎじゃないのー!?と思っちゃったくらいの出来過ぎたお話ですよ!この物語に表情があるなら、今こいつは絶対「どや?」って顔してるね!間違いないね!ある意味凄いインパクトでお出迎えされました。
そんでまた他の短編もどれもある意味衝撃的なやつばかりなんですよ。ちょっとホラーよりですが、とことん読者を楽しませに来ています。「Out of This World」なんかは話の作りが大好きですね。ただし結末は大嫌いですけど。バーカバーカ!(作中の主人公と一緒に)。
面白かったけど、なんか引っ掛かるものがある!取り敢えずもう一作だ!もう一作読んでみてからいろいろ考える!そんな気分です。でもくそぅ、新人すぎて文庫化されている作品がもう無いよー!