乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…


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最近kindleで買った本の総数が1800冊とかになってきて、購入数にビビるというより電子書籍のスペースの取らなさが本当に半端ないなとデジタル万歳な生活を送っております。ちなみに9割5分が漫画です。これ本棚に並べたら、部屋の壁一面を覆うどころか二面ぐらい必要なんじゃなかろうか。
そんな感じでそこそこ冊数も増えてきますといろんなキッカケから作品を知ることになりまして、本日のこちら「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」はゼロサムオンラインで無料公開されているコミカライズの方から知った次第なのです。公開されている分のコミックを読んで妙にほのぼのしちゃって月一の更新をささやかながら楽しみにしていたんですけど、1ヶ月か2ヶ月くらい経って月間は遅すぎ!となって小説家になろうにある原作のページにたどり着きました。
このお話は現代の女子高生が事故で死んじゃった後、乙女ゲームの悪役キャラとして転生するって内容なんですけど、まぁそんなところを一生懸命説明してもあんまり意味はないと思うので、ぶっちゃけわざわざ文字だけのなろう版原作を読まないでWebで公開されているコミックを読んで大人しくカタリナさまをお慕いしておりますわしていれば良いと思うのです。
せっかく流行の異世界転生をした割にはチート能力なんてものは何も授けられなかった主人公の女の子のアドバンテージは、ここは前世の自分が死ぬ直前までプレイしていた乙女ゲームの世界だと気付いたことと一般的な現代ハイスクールライフの記憶だけ。しかも自分はそのBLゲームに出てくる主人公(女性)のライバルキャラで、悪役令嬢として主人公への妨害の限りを尽くした後にゲームのハッピーエンドでは国外追放、バッドエンドならぶち殺されるという運命が待ち受けているというのです。この死亡エンドを回避するためにあちこち奔走するのですが、現代知識すらほとんど使わずに釣りに木登りにと駆け回るばかりの姿は笑えます。コメディ調のお話はとにかく辛い展開とかに一切ならず、辛い事なんか現実で十分足りてますよな私にはこの優しい世界に大層心安らぐ思いなのです。
あと、なろう版の良いところは短いながらも綺麗にまとまっているところですね。ゲームのエンディングっぽいところで終わっているので満足感もあります。コミック版で続きが気になったら、あらすじを確認する感じで覗きに行けます。といかコミック版の出来が良く出来過ぎてますよ。原作は非常にシンプルな描写をしていますので、原作そのままのセリフでも絵が付くとグンと説得力が増します。というかそいういうぴったりな絵を用意できるコミカライズ担当の方が凄いです。
小説家になろうにあるお話は癖が強いのが多いですけど、自分の性癖にばっちり来ちゃったんだからしゃーないのです。