人類は衰退しました6

人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)


ごゆるりと人類が衰退していく遥か未来を舞台に、なんでもない日々を描く日常系のお話の本。
よく考えると全然日常じゃないんだけど、そう感じちゃう不思議なほのぼの感あふれる本。
これは全てのお話の結末が、「いろいろあったけど楽しい一日でした。」とでも日記に書いてベッドでおやすみしちゃうような平和な終わり方をする為だと思います。どんな大惨事もなかったことに出来ちゃう万能の存在、それが妖精。おかげで6巻まで本は出ていても、お話的には何か進んだという感じが全くしないぜ!いや、そもそもお話が進むという概念があるかどうか事態が疑わしい。妖精さんが全てを帳消しにできちゃうから。
つまりどういう事かというと、約一年ぶりの新刊でもいつも通りの出来で大変よろしゅうございましたという事なのです。
なにか始まるわけでもないから、終わりもない。なんか、思考する力がだんだんと鈍っていくようです。
ああ、終末ライフたまんねぇな…。