英語のゲーム「Gemini Rue」


遊びながら英語の勉強をしたいけど、英語学習用のゲームはおもしろくない!ならば普通のゲームをやればいいじゃない!でも難し過ぎるのは勘弁な!

という感じで今日も遊んだよ海外ゲーム。本日はこちら「Gemini Rue」よりお送りします。
PC版とかあるみたいですけど、私はいつもiOSアップルストアさん、いつもお世話になります。
こちらのゲームは画面内のいろんなところをクリック(iPadならタッチ)して謎を解きながらストーリを進めていくアドベンチャーです。言語設定はありません。英語オンリー。あえてそういうゲームを選んでいるから仕方ないね。こちとらせっかく英語でゲームをしようとしてるんだもの、日本語じゃ出来ないものをやりたいじゃない!(でも難し過ぎるのは勘弁な!)。とりあえずゲーム開始です。



少し低めの解像度でドット絵した画面ながら、丁寧な書き込みが味わいのある雰囲気を醸し出しています。ゲームを始めると、そこは冷たそうな雨が降るどこかの街の路上。薄暗い明りの中、ただ雨の降る音だけが響くこの場所でたたずむ男が実に渋いぜ…。このおヒゲの剃り跡が濃いおじさんが主人公のAzriel(アズリル)です。厳つい顔立ちにトレンチコートと、いかにもな格好をしていますが、見た目そのままでご職業は刑事さんです。行方が分からない弟を探すため、この惑星、Barracus(バラッカス)にやってきました。そう、何気にここ、地球じゃないのよね。宇宙船とかびゅんびゅん飛んでいて設定自体はハイテクなんですけど、スラム街だからか街並みは貧乏くさいし出てくるのも普通の人間です。ブレードランナーみたいな雑多な未来イメージですね。ハードボイルドな雰囲気に良く似合います。さあ、レッツ英語の勉強です。



画面内の人とか物をタッチしてどんどん情報を集めていきましょう。話しかけたり蹴飛ばしたり道具を使ったりと、取れるアクションはいくつかありますので、時にはちょっと頭を使いながら街をあちこち歩き回ります。捜査の基本はやっぱり足ですよね。それと聞き込みも機転を利かせて上手い事相手の懐に入り込むのが真相の近道です。クックック…英語だからところどころ何言ってるかわかんねぇ…。(さっそく捜査に暗雲が発生)



一方その頃という感じで、別の男がどう見ても大丈夫そうじゃない手術室で医者たちに囲まれていました。椅子に座っているのが、このゲームのもう一人の主人公Delta6(デルタ6)です。このゲーム、ダブル主人公なんですよね。境遇の違う二人の主人公を切り替えながら、各自の謎を追っていくことになります。ちなみにデルタ6は囚人番号みたいなものです。デルタ6さんはどこかのリハビリ施設に強制収容されているんですが、ついでに記憶も消されちゃってて自分が何者かも思い出せません。こうすれば施設側が思い通りに教育(洗脳)出来るって寸法よ。というかさっきのおじさんが弟を探しているんだから、この人がその弟なんじゃねーの?ホジホジ(適当)。こっちも施設を脱出するためにあちこち探し回らないといけません。



とにかくこのゲーム、雰囲気がカッチョ良いんですよね。片や冷たい雨の街並みを一人歩き回り、片や無機質な研究施設に不気味さを感じながら黙々とトレーニングを行う日々。境遇は違えどどちらも孤独な世界で生きて行かなければいけません。謎に満ちた世界観をもっと知りたいがために、英語を読む情熱にも気合が入るって寸法よ。なにげにボイスもしっかりついてますから、リスニングだっていけますぜ。

ゲームのアドベンチャーパートはちゃんと考えるところは考えないと進まない難易度でやり応えは十分です。ただやっぱり最大の壁は英語ですな。ネイティブの日常会話のスピードは結構容赦のない速さですし、それなりに長いセリフもありますけど途中で止めたり戻したり出来ないのでハラハラもんですよ。ある程度会話をちゃんと理解しないと謎を推理しようがないんですもん。英語の勉強を始めたばかりの人がこのゲームで楽しく勉強するのはちょっと難しいかな…。それでも魅力的なキャラクターと、渋い雰囲気のストーリーと驚きに満ちたエンディングはかなり面白かったです。凄いボリュームがあるゲームじゃないですけれど、テキスト量もそこそこ豊富でハードボイルドな渋い英文が沢山読めますよ。ハードボイルドな男の会話のシメは「never mind(気にするな)」ですぜ。実生活で使ってみてぇ…。



なんか謎解きが分からなくてうろうろしていたら、どこかで見たことのある人と犬に出会いました。あなた…カウボーイビバップに出ていた女の子ですよね?隣の犬も。なんでこんなところで日本のアニメのキャラがいるのん?しかしカウボーイビバップが放映していたのは1998年だから、17年前かぁ…。見てたの覚えてます。



エドとアインがいるなら他にも?と探しましたらいました。こちらは同じビバップクルーのフェイですね。火事でボロボロの建物で何をやっているんでしょうかね。



アパートの非常階段に立っているジェット。カウボーイビバップの登場人物たちは宇宙船で旅をしながら賞金稼ぎを生業としていますから、ターゲットを追う途中とかでこの惑星に寄ったんでしょうかね。ここ、犯罪者とかいっぱいいそうだし。でもwikiで確認してみたらこのゲームの年代、カウボーイビバップより200年くらい未来だったよ…



主人公のスパイクは顔グラフィック付き。というか何気にこの隠しキャラたちもみんな英語ボイス付きですよ。本編とは関係ないサプライズ登場のキャラたちですが、本当に唐突に出てきて驚きましたよ。まぁ正直なところ、良く似た別人かもしれないですけどね。(その辺よく分からなくてスリリングだぜ…)



うーむ、実に硬派な雰囲気のトレイラームービーです。