THE ALCHEMIST (22日目くらい)

The Alchemist


ハイ、それなりの時間がかかって今回も終わりまで読めました。
「ジ アルケミスト」。羊飼いの少年が夢に導かれてピラミッドの宝を目指すお話です。古代ピラミッドのお宝を目指すからと言って、別にインディージョーンズみたいに大冒険を繰り広げるお話でもなかった。
様々な訓話と教訓に満ちたお話とでも言うのでしょうか、占い師から「あんた宝を見つけるから夢の通りに従いな」と助言を貰って東へ出発したかと思えば、なんでも知ってそうな錬金術師が現れてありがたいお話を旅の道中でいろいろしてくれました。基本は自分の心とよく話し合いなさいという教えなんですが、主人公の少年が自問自答を続けると気分がハイになってくるのか砂漠の風が喋りかけてくるし太陽も話してくるしで、まるで夢うつつのようです。
おかげで英文の理解力が落ちるわ落ちるわ!「本当に自分の宝物を探しているなら、きっと毎日が輝かしいでしょうね。だって明日にも宝物を見つられるかもしれないって夢の中にいることが出来るんですもの」「実際に行動することが唯一の学ぶ方法だ。お前が知らなければならない事は全てお前の旅路を通して学ぶことが出来るだろう」みたいな抽象的な会話が結構あるんで、国語力が試されます。ご丁寧に私が買った本の最後にはディスカッションとして、”この時少年がどうして危険な道を選ばなければならなかったのでしょうか?”のようなテスト問題が16問も付いてました。いやぁ…英作文かぁ。とてもじゃないが、気力がありましぇん…
ただ正確に情報を伝える事を目的としたニュース記事とは違って、人によってさまざまな解釈、感じ方が出来る小説としての面白さがつまっているお話でしたね。だからこそ英文の理解が一筋縄ではいかない所がある。こういうお話をもっと深く読み解けるようになりたいものです。