Flowers for Algernon (8日目くらい)

Flowers for Algernon: Student Edition




アルジャーノンに花束を」、読み終わりました。結構早く読み終わることが出来ましたね。
時間がある時に1日に100ページくらい読み進められたときは「やるじゃん俺」と調子に乗ったり、感動的なシーンなのに今ひとつ文章が理解できなくて「ぐぬぬぬ…!」と歯噛みしたりと山あり谷ありでしたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました。英語の本を読むことは楽じゃないけど、ゆっくりでも気に入った本を楽しむことが出来る、そのぐらいにはなれたかなと思っています。英語で読めたか…な?(←断言できないチキンハート)
さて原書版アルジャーノンに花束をですが、苦労するところはやっぱり最初のたどたどしいチャーリイーの報告書でしょうかね。知能の幼さを表現するために単語の綴りがちょくちょく間違っていまして、眺めてなんとなく元の単語が浮かばないと電子辞書で確かめようと思っても調べようがない!今まで蓄積した英単語の知識だけを頼りに、ほぼ辞書無しで序盤は突っ切りました。全体の意味が把握できなくなるような単語に当たらないことをひたすら祈るだけです。幸いチャーリイーの文法力は最初の時点で私より格段に優れているため、文章が破綻して意味が分からないという事態はありませんでした。私が書いたらもっとヒドイ文章が出来上がる自信がある。(すげぇぜチャーリー!)
そして術後に知能指数が次第に上昇していくと綴りの間違いが一日ごとに減っていって、読者にもチャーリイーの成長が見てわかるようになっています。なかなか間違いが直らない単語とかあるんですが、それが無くなったことがわかると思わずニヤリとしてしまいますね。おうおう、ようやくボウズも気付いたか〜と子供の成長を喜ぶ親の心境です。
お話は大人になっても子供程度の知能しか持たないチャーリイーが、実験的な手術を受けたことによって天才にまで成長し、やがて失っていくまでを描いています。彼が手術を承諾した理由は、みんなと同じになれればきっと友達が出来る、ただそれを願っただけなんですよね。これから先、頭が良くなったことで気付かなかった現実を知ってしまう度に、頭が良くなりたかったささやかな理由が何とも歯がゆい気持ちにさせてくれます。頭が良くなって友達が出来るのではなくて、友達がいたことに気付くことが出来るというのが良いんですよね。
チャーリイーの報告書はスペルミスが無くなると、今度は難しい単語が次第に出てくるようになります。読むのが大変そうだなと思いきや、これが結構戦えるんですよ奥さん。名詞はカタカナ読みでもすればなんとなく読めた気分がして楽です。「これはあくまでハイポーゼセス(hypothesis)に過ぎない」ぐらいまで理解できれば自分的にはおっけーだし!ちなみにhypothesisは仮説という意味だ。
まあ分からないところはやっぱり分からないんですが、昔日本語訳版を読んだ時に感じた難しい漢字がいっぱいの印象ほど身構える必要はありませんでしたね。序盤だってひらがないっぱいの日本語訳の方がよっぽど読み辛い印象を受けます。言語に対する理解力の差のような気もしますけど。豊かな表現と言うものを理解するってやっぱり大変。まだまだ頑張らなきゃ。
最後に本書の有名な一文をちょっと引用。本書のラスト、アルジャーノンのお墓に花束をあげてください、ってやつです。
P.S. please if you get a chanse put some flowrs on algernons grave in the bak yard.
苦労して読んだ分、最後に出会うことになるこの一文がホント良い記念になりましたよ。