薔薇のマリア 19

薔薇のマリア 19.たとえ明日すべてを失うとしても (角川スニーカー文庫)


薔薇のマリアさんの18巻の感想はマリアさん(*´д`*)ハァハァでしたが
薔薇のマリアさんの19巻の感想はマリアさん(*´д`*)ハァ(略

20巻の大台までもう少し。というか次でとうとう最後らしい薔薇のマリアさん19冊目。クライマックスに向けて世界は魔物で溢れてたくさんの人がお亡くなりになっています。都市が丸ごと宙に浮き、力に目覚めた魔術師は空を飛びまわり、名前ありキャラのなんだか凄そうな必殺技の乱舞であちこち大爆発。お話の大部分は「ぬぉぉぉぉ!」とか「GYAAAAAAAAA!」とかの叫び声で出来ています。ひたすら叫ぶ。とにかく叫ぶ。嘆く。喚く。うるせー!
薔薇のマリアさん自体は、地下ダンジョンに眠っている魔法のお宝を求めて冒険をする、剣と魔法とマリアさんのファンタジーなお話です。仲間との絆に助けられたり数々の絶体絶命のピンチを乗り越えたりしながら、多くの登場人物たちが成長を見せる群像劇を見せてくれます。ただしほとんどの人物はゴミ屑です。だって舞台のエルデンとかいう都市がならず者たちが集まってできてる無法地帯って設定なんだもーん。ゴミが成長したところでせいぜい掃除がしやすくなる程度なもんよ。ヘッヘッヘ…。
今回も例に漏れず、シリーズを通して炎や雷の魔法で派手に敵を吹き飛ばしたり、雑魚キャラたちを剣の一振りでバッタバッタと蹴散らすというひたすらバトルバトルの展開は、俺Tueeeeee!けど俺の方がもっとTueeeeee!けど俺の方が(略 の上塗り合戦でホント男子って単純ね!の極致で胸が熱くなります。
ただ胸が熱くなる人間はそんなに多くは無いようで、作者のあとがきにだんだんと売れなくなってくるシリーズについての愚痴が少々漏れていました。なんで!?売れなかったの?ストーリーがつまらなかったから?オレもそう思う!そりゃしょうがないね!「ぬぉぉぉぉ!」とか「GYAAAAAAAAA!」とかばっかりでいつも全然話が進まないし!という感じで私の方も本音が少々ポロリです。薔薇のマリアに最低20冊も本編が必要だったなんて作者さんの言葉は信じないもん!ちなみに私は「マリアさんカワイイ!」という、至極ピュアな動機だけでシリーズを追いかけています。カワイイ!だけで20冊完走確実であります。マリアさんカワイイ!(だが女の子じゃない)(何も問題はない)
面白い面白くないの意見じゃもう私のハートに届きません。おかげでもしかしたらいるかもしれない薔薇のマリアの純粋なファンが眩しくて近寄れないよ!面白くないもん薔薇のマリア!でも読んじゃう!