The Tale of Despereaux (20日目くらい)

The Tale of Despereaux: Being the Story of a Mouse, a Princess, Some Soup, And a Spool of Thread [Rough Cut]



程よく時間ががかりましたが、読み終わる。
かなり簡単な部類のえいごの本でしたが、ぎりぎりアウトなくらいの難易度でなんとか私でも読み終える事が出来ました。(…あれ?ダメじゃん)
いやいやいや、あのですねオーディオブックを並行で聞いていたんですが、お話で使われている英単語は比較的簡単でも表現豊かな使用法をされるとちょっと理解するのに時間がかかるんですよ。自分のペースで気ままに読んでいるときは何とかなりますが、オーディオブックの読み上げる速度で文章を追うと豊かな表現力に頭の処理がどうも追いつきません。ボクの心まで響いてこないッスよ。英語って難しいッスよ。
さて、ではいつものようにえいごの本をネタばれ気味で振り返ってみたいと思います。ある意味ボクの理解力チェックみたいなものだ、許せ!
「ザ テイル オブ デスペロー」(邦題で ねずみの騎士デスペローの物語)は主にお城に住んでいる2人と2匹の登場人物で進んでいきます。簡単な紹介は以下の通り。
・ハツカネズミのデスペロー … 本のタイトルにもなっている主人公のねずみ。ただでさえ小さいマウスの仲間内でもチビチビ言われるほどの小さなねずみで、生まれた直後にどうせすぐ死ぬのよと母親に泣かれたほどの頼りない体の持ち主です。でもそんな心配を余所にすくすくと育ち、小さな体でも勇気は人一倍。そして人間の騎士とお姫様の冒険物語が大好きで本を読む、ちょっと変わったねずみへと成長しました。ある日 王様が姫様のために演奏している楽器の音色に釣られて、思わず人間の前に飛び出してしまいます。あわやという事態になりかねましたが、優しいお姫様はそんなねずみも快く受け入れて一安心。デスペローはそんな優しいくて美しいお姫様に一目惚れしてしまうおまけ付きです。夢見心地で帰路についたデスペローですが、仲間のマウスにその場面を見られたためマウス裁判にかけられ、マウス条約を破った罪で暗い城の地下へ追放されます。(罪:人間に近付くとあぶねーから禁止したのに破った!)
・お姫様のピー … 舞台となるお城のお姫様。まだ子供と言える年齢に相応しい無邪気さを持ちながら、おしとやかで心優しいマジもんのお姫様です。というかマジ天使。不幸な成り行きで今回の事件のきっかけを作りましたが、理不尽な境遇にもぶれない優しさで全てを解決する強かさを持っています。しかしカタカナにすると放送禁止用語みたいな名前だな…。
・新米メイドのミグ … お姫様と同い年の女の子。小さいころお母さんが亡くなり、その後お父さんに日用雑貨と引き換えに売り払われました。その先のおじさんの下で毎日家畜の世話や雑用をさせられ、失敗するたびに耳の形が変わるほどボコられ、最近は耳が聞こえ難くなってきてるという涙涙の境遇にいます。そんな彼女ですがある日おじさんがミグの人身売買の罪でしょっ引かれた事を機に、お城で住み込みのメイドとして働く事が出来て一安心(読者が)。ちょっとドジなところもあるけれど、お城のお姫様と仲良くなったりしてまずまずの生活をしているようです。しかしお城での試用期間で判明するのですが、ミグはかなり不器用というか若干頭に障害があるのではと思われるほど融通が利かないところがありまして、労働力としてミグを買ったおじさんは虐待してたとはいえそれなりにちゃんと世話をしていたんだよな…よくまぁ何年も耐えたもんだと、少しだけ優しくなれるような感じがしました。
・クマネズミのロスキューロ … お城の暗い地下に住む大型のねずみ。お城の人間に蛇蝎の如く嫌われているラット仲間ですが、ロスキューロは明るい光のある世界に憧れています。ラットたちは自分たちを汚らしく卑しい存在と自覚し堂々と生きていますが、ロスキューロは昔ちらりと見た光の美しさを忘れられず、お城へ続く階段を上ります。それが悲劇の始まりとも知らずに…。
事の起こりはロスキューロが光に誘われてお城のお食事会に紛れ込んだことから始まります。クマネズミとしての汚らしさを自覚しつつも、お城の人間たちの輝かしい装いに心を奪われていました。しかしお姫様に姿を見られ「あらやだ、クマネズミだわ!」という言葉を聞いた時、”クマネズミ”という変えられないおぞましい運命に自ら絶望して天井から落下、王女のスープに飛び込んでそれを見た王女がショック死するという悲しすぎる事件が起こります。ああ、クマネズミのロスキューロは生きている事すら許されないのか!はたまた繊細過ぎる王女の心臓がいけなかったのか!お姫様がクマネズミを見て可愛いと言えていれば悲劇は回避されたのか! 不幸な事故だったとしか言いようがありません。
王女が亡くなったショックで王様はクマネズミの殲滅と、見ていて悲しくなるからとスープを飲むことを国中で禁止にする暴挙へ!ロスキューロは悲しみで再び城の地下へ戻り、人間なんてろくなもんじゃねぇと汚いラットとして復讐を誓います。狙いはお姫様だぜ!
私の言う通りにすればお姫様になれるよとミグを誑かすロスキューロ、え、マジでお姫様になれんの?と本気で思っちゃった頭が残念なミグ。二人は協力してお姫様を包丁で脅して拉致る事に成功します。そして2人と1匹は仄暗い城の地下へ…。お城はお姫様がいなくなったと大騒ぎです。何人もの人間が地下へ行きましたが、何も見つけられず帰ってきました。地下の構造を知るのはラット以外いなかったからです。
一方そのころ主人公のデスペローくん。地下に追放されていましたが何とか命からがら脱出に成功していました。脱出した先で幸か不幸か、ミグとロスキューロが悪だくみしている話を聞いてしまいます。お姫様が大変だ!しかしまた地下へ行くのはめっちゃ怖い!でも助けなきゃ!しかしクマネズミの群れへハツカネズミが一匹じゃ自殺行為だ!どうしよう!デスペローは思い出します。囚われのお姫様を助ける騎士にこそ今こそ自分がなる時だと。待ち針を剣替わりに地下へ降りて行くデスペローの運命やいかに!
…(´・ω・`) ネタばれ気味で細かく書いたら長くなりすぎて疲れた
続きは本書で!もうメンドイ!
でもトラブルの原因のメグと、主犯のロスキューロが最後に告白する本当にしたかった事は、とっても純粋で素直な分、心にグッときました。そして包丁を突き付けられて汚い地下に連れてこられても全てを許容したお姫様はマジ天使。ある意味お姫様の優しさが全てを救ったようなエンディングでした。

簡単と見せかけて実際簡単な部類なんだろうけどそもそも洋書自体の最低レベルが侮れなかったという本書。いつも通りの苦労ぶりで、えいごの本に既読を地味に積み上げる日々です。