【荻原規子】RDGレッドデータガール はじめてのお使い

RDGレッドデータガール はじめてのお使い (角川文庫)


好きな本ぼしゅう 4月のコメントより。その2。
荻原規子「レッドデータガール」シリーズ(全6巻/5巻まで文庫化)はいかがでしょうか。
RDGは現在ちょうどアニメが放送されていますが、私自身、まだ読み終わっていないためアニメを観れずにいます(笑)児童書として発売した現代ファンタジーです。登場人物がいきいきとしていて私は好きです。少し冊数が多いですが、宜しければ読んでみてください。
いっぱいおすすめありがとうございます。荻原規子さんかぁ。昔に「空色勾玉」を読んだことがあるので、RDGがどんな感じの話になるのかなんとなく分かりますね。え、どんな感じだって?そりゃぁもう、面白くなるだろうなってことよ!
そんな感じで本日からRDGレッドデータガールシリーズよりお送りいたします。始める前に一つ注意点がありまして、既に全巻購入済みのため読み終わっていない紹介者さんはネタばれに気を付けて!という事なのです。フハハハハ、GWの力を舐めてもらっては困るな。
ではRDGのお話に入ってみましょう。そもそもレッドデータガールってなんぞや?と思っていましたが、本編が始まる前に注釈が入っていましてなんか絶滅危惧種について書いてありました。絶滅しそうな生物の情報を集めたレッドデータブックというものがありますが、へーそのレッドデータなのかーとひとまず納得。絶滅しそうな少女?…大和撫子
主人公の少女はいささか山奥の神社の境内に住む地味子ちゃん(本名:泉水子)。冴えない子ながら冴えないなりに中学三年生をやっていまして、クラスで影の薄い存在になりながらも来年の高校進学に友達とそわそわしちゃうような生活を送っています。正直地味なんで今のところお話に華がないんですが、まあこれから多少波乱万丈な出来事でも起こるんでしょうかね。そんな事を思っていたら、地味子ちゃんのピンチに自家用ヘリで知り合いのイケメンおじさんが学校に到着。学校中の注目を集めながら華麗に退場。じ、地味子…いや泉水子さん、凄いッス…。
学校のみんなも本人も気づいていませんが、どうやら泉水子さんは特別な存在らしくて大人たちが裏で着々と事を進めている気配を臭わせています。今のところ異変といえば、触ると電子機器類を誤作動させたり故障させたりする程度の出来事しか見受けられません。うーむ、何らかの電磁波を発する…、磁力?マグニートー?磁界王マグニートーと同じ能力?そのうち手のひらをかざして銃弾を止めたり、車をぽんぽん宙に放り投げたりするんだね!?
冴えなかった彼女の生活も、やがてイケメンおじさんの息子が諸般の事情で転校してくると次第に騒がしくなって行きました。この物語のもう一人の重要人物、深行くんの登場です。登場してそうそう泉水子さんを「こんなの」呼ばわりするいけ好かないボーイなのですが、 事実でも堂々と言っていい事と悪い事あるから多少手心というか…ねぇ?と思わざるを得ないインパクトのある入場となりました。というかカッコ良くて万能だけど主人公にはがさつで無愛想な男の子ってキャラクター、空色勾玉でも見たことあるような気がするんですがこれ、作者さんの趣味ですよね…?ウフフフ…隠さなくてもいいのよ?分かりますわ。
水子さんを取り巻く謎。自分の境遇に反発しながらも、何らかの思惑で泉水子さんと行動を共にする羽目になる深行くん。次第に明らかになっていく、霊的な存在とそれを崇める人々の存在。舞台は整えられ、ゆっくりと動き始めました。サブタイトルのはじめてのお使いって、流石に泉水子さんが世間知らずで気弱だからって一人でおつかいが出来ないほどヒドイなんてことは…なんて思ってましたら、使い魔的な事の方だったんですね。いやー良かった。泉水子さん、本当におつかいが出来ないんじゃないかって半分本気で思ってましたから。
さあて、RDGの開幕ですな。