【荻原規子】RDGレッドデータガール はじめてのお化粧

RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (角川文庫)


RDGレッドデータガールの2巻。続きでございます。
前巻では中学3年生だった泉水子さんですが、この巻では高校入学の場面から始まりまして、舞台は高校生編で本格的に進んでいく模様です。だって高校生より年が上がっていくと"ガール"って言うの厳しくなるじゃんか!だから高校生の内に終わるに違いないんだよ!
GWで帰省中のため、せっかくだから台所で食器を洗っていた母上様にそっと疑問をぶつけてみました。
俺「女の子っていつまで言っていいものなの?」
母上「女の子はね、いつまでたっても女の子なのよ」
…失礼いたしました。RDG大学生編、OL編、はじめての子育て編、お待ちしております。
さて今回のお話ですが、泉水子さんはいけ好かないボーイの深行くんと共に設立も新しい東京の高校へと一緒に進学することになりました。何やら泉水子さんのお父さんが学校の設立に関与してるとかしないとか怪しい話もあり、集まってくる生徒も傍目からは優秀な学生ですがワケありな部分もあったりなかったりと胡散臭さMAXのワクワク学校生活が始まるようです。ひとまず当面の問題は、結構な進学校にある意味潜り込んだっぽい泉水子さんが学業で落ちこぼれにならないかですね。いやー、ほんと心配なんですけど。だって泉水子さん何の取り柄もないじゃないですかやだー!たまにトランス状態になって二重人格っぽくなりますけど、下手に振りかざしても痛い子認定されかねない危険な技なんで乱用は禁物です。少なくとも現在はそう見える。
水子さんは今回、何か見えてはいけないものが見えてしまうせいで学年一の秀才から因縁をつけられるという事態に巻き込まれます。この学校、どうやら陰陽師やら術師やら不思議な術を使える生徒がそこかしこに紛れ込んで、腹に一物隠し持っているようなのです。それにしてもいきなり学年トップに狙われるとは、こいつは強敵だな!初めての敵にしては凄いところからやってきたものです。泉水子さんは無闇に能力は高そうですがは争い事に関してはへっぽこなんで、このままでは叩き潰される一方です。どうするよやっべ!泉水子さんやっべ!なんて思っていましたら、学年2位の才女と仲良くなり上手い事彼女をぶつける水子さん。…泉水子さんの本当の恐ろしさは、知らず知らずのうちに他人を使役してしまう事なのかもしれません。なんか姫神=サンの力でも若干漏れ出てるんじゃなかろうかと疑うところです。生まれついてのお姫様気質か…!?
高校生編で新しくお目見えした真夏くんと真響さんはどちらも快活で気の良い魅力的な人物です。泉水子さんはちょっと友人に恵まれ過ぎじゃぁないですかねと嫉妬するところですが、悪い連中に絡まれたらあっという間に泉水子さんは叩き潰されそうなのでよしとすることにします。が、頑張れ泉水子さん!取りあえず一人でお出かけできるようになってよかったな!
よーし、悪者に一人で立ち向かえる日は遠そうだ。