英語で美少女ゲーム『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』 (クリア)


ほしのゆめみで学ぶ英会話。
「 Erm, Sir. May I ask you something ? 」 (あの、お客さま。お聞きしてよろしいでしょうか?)
お喋りな受付ロボットゆめみが会話を始めるときによく使う台詞。低い物腰で尋ねたいことがある時に役に立つフレーズですね。ゲームではそのうち「うるせー!」と返事するくらい繰り返し聞くことになります。



 
「 Thank you. That's because I am a robot. I am good at remembering things. 」
(ありがとうございます。わたしはロボットですから、覚えておくのは得意なんです)
記憶力を褒めると必ず返してくるテンプレ。そんなことで褒められる機会は、少なくとも私にはなさそうです。うらやましいわぁ〜。




そんなこんなでiOS版「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」終ー了ー。プレイ時間はのんびり休日4日ぶんくらい。日本語で普通にプレイすると3〜4時間ほどの量だそうです。ゲームとしてはだいぶボリュームが少なく感じますが、私のような「言語:英語」設定で縛りプレイするにはちょうど良いくらいかな?と思ったりします。興味本位で気軽に手を出せるレベル。しかし英語でギャルゲーをやってみようと探して、これしか見つからなくてとりあえずやっては見たものの、期待してたギャルゲー要素が本当に薄いゲームでございました。選択肢なし!EDは一つ!むしろゲームかこれ!あ、キネティックノベルか!
お話の舞台は、なんかロボットが暴走して街がしっちゃかめっちゃかになっちゃった30年後の、寂れたプラネタリウム。ひっそりと動いてお客さんを待っていた受付ロボットと一人の兄ちゃんが偶然出会った事から始まるお話です。綺麗なイラストと優しげな音楽がお話の雰囲気と気分を盛り上げてくれます。あと受付ロボットのゆめみはアホの娘です。ぼけぼけです。かわいいやつじゃないの。そしてプレイし終わっての感想ですが、
。・゚・(ノД`)・゚・。  ←音楽
。・゚・(ノД`)・゚・。  ←グラフィック
(;´゚д゚`) !?  ←シナリオ
と、おおむね感動的なお話となっておりました。評価の2/3で感動的と判断してますので何も問題ないね。
ちなみにシナリオに関しては、個人的な機械に対する価値観がシナリオライターと違うようなのであんまり好きではなかったです。機械があの程度で情けない声を出してたら、工場とかの製造現場では阿鼻叫喚の地獄になるじゃねぇか…。例えば品質管理の人が出荷前の動作チェックで配線間違えてドカンとやっちゃっても悲鳴を上げるのは人間だけで十分だと思うんだ。私ね、仕事先の人からそういう話をたまに聞くの。あぁ想像しただけで恐ろしい…と余計な事を考えちゃう私には向かないシナリオでした。
英語の翻訳の方ですが、実際の出来に関しては私はようわからんのでGoogle先生に聞いてみたところ「ええんでないかい」と外人さんの評価を貰っているっぽいのでそれを信じます。そんで読み易さの方ですが、会話文が多めで洋書を読むよりだいぶ楽でした。日本語の文章を見るとSFっぽい専門用語や独特の表現方法なんかで「これ、このまま英語にしたらだいぶ難しいんじゃないか?」と思いましたがそうじゃないので一安心。翻訳する人が頑張ってくれたのでしょう。あと音声は日本語ですが、受付ロボットのゆめみの機能的に何ヶ国語か対応してても不思議じゃないので流暢な英語で喋り出しても問題ないと思いますが、そんな機能は実装されてませんでした。
だいたい他のギャルゲーも同じような日本語の文章で書かれてるだろうと勝手に仮定すると、ギャルゲーの英語は割と簡単(な方)なのかもしれません。音楽が付いてキャラクターの絵が動いてと、飽き難いのもポイントが高いです。ただし市場がありません。他のものが簡単に見つかりません。一気にポイントマイナスです。まあ、仕方ない。
ギャルゲーでお手軽に英語を勉強するのは、まだまだ難しいようです。(入手的な意味で)