【恩田陸】ネクロポリス 下(3日目)

ネクロポリス 下 (朝日文庫)


〜下巻終了〜
( ゚д゚)  ←事件の全容が明らかになった時の私の表情
( ゚д゚)  ←その後、なんか上機嫌な登場人物を見て「あれ、なんかイイ話っぽくまとめ始めてる?」とか思ってる時の表情
(*゚ー゚)  ←あれ、なんか楽しい…?
じわじわ来ますなこれ!
というわけでのんびり読んできた「ネクロポリス」もようやく終了です。死者が蘇る土地での殺人事件、古くから伝わる因習、想定外の超常現象の数々、ミステリアスなこの事件には何か関連があるのかと、登場人物と読者を様々に惑わせて辿り着いた話の着地地点にはあれこれ想いが湧き出ますけど何故か顔がニヤついてしょうがないです。どういう事だ俺!と自分に問いただしてみる。面白かったかと聞かれれば笑顔でハイと返事しますが、まったく人に勧める気にはならないのは何故だ!
それはきっと、ある意味不条理な結末のせいで常識的に見るとあれこれ文句が出てくるせいだと思います。でもそれ以上にどうやら自分は楽しんでいるらしくて顔がどうしてもニヤついてしまい好きか嫌いかで言ったら「べ、別にアンタの事なんかなんとも思ってないんだからね!」とツンデレておきますが、とりあえず結末に関しては「コンチクショー!」と思いっきり叫んでおきたいと思います。(伏線回収)
なにかとインパクトのある結末に目が行ってしまいがちですが、道中のちょっと不気味で不思議な世界観に心ワクワクしていたのも忘れていません。幻想的な世界の面白さは謎の答えじゃなくて謎そのものに浸って楽しむ方が好きなので、上手い事やってくれれば解明されないまま閉じてしまう話があっても個人的には割とOKな方です。そういう意味じゃ、もっとわけわかんなくされても全然よかったんだけどなぁと思ったり。
やっぱり面白さなんてのは一筋縄で言い表せはしませんね。この本を読まれて笑っている方がいらしたら一緒に笑いますし、ぷんすか憤っている方がいらしたらその姿を見て笑ってしまうかもしれません。なぁに、どっちも楽しそうじゃないですか。
そんな感じで終了でございます。 ( ´ー`) ニヤッ